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小さくて、黒いポツポツ。

去年の秋頃、私の大好きで大切な存在である愛猫たちに『猫ニキビ』ができた。

猫ニキビとは、毛穴に詰まった皮脂が粒状に黒ずんだもので、猫に比較的よく見られる皮膚トラブルの1つである。

私は2匹の猫と暮らしているが、どちらも同じ時期に家具や爪研ぎの端にアゴをこすりつけたり、後ろ脚でかこうとしたりしたため、気が付いた。


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数週間後、1匹の通院がてら、昔からお世話になっている獣医師に相談。

「現段階では心配しなくていい」とのことだった。

患部が脱毛したり、赤くただれたりしている場合は治療が必要だが、黒いポツポツがあるくらいなら特に問題はないのだとか。

どうしても気になる場合、空気が乾燥している冬の季節なら、ぬるま湯で湿らせた布で優しく拭き取る。湿度が高くなる夏は、蒸れて悪化する可能性があるので、何もせず放置するのがいいとのことだ。


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信頼のおける獣医師の言葉だったので、まったく疑うことなく今日まで過ごしたが、愛猫たちの猫ニキビは悪化せず、いつも通り過ごせている。



こんな風に、猫ニキビのことを文章に残しておきたくなった私は、ふと自分の性格を振り返った。



私も、別に気にしなくていいものを、気にしすぎているのではないかと。



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私の家族は、お世辞にも仲のいい家族だとはいえなかった。

父と母、姉と私の4人家族だが、物心がついた時から母と姉が衝突したり、父と母がケンカをしたりしているのを目にしてきた。

私自身、もちろん当事者になったことはあるが、とにかく私以外の3人はよく衝突していた。『魔のトライアングル』である。


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そんな第三者の立場になることが多かった私は、人の機嫌をうかがい、自分がどう振る舞うべきかの『立ち回り』が自然とうまくなっていた。

「あ、今お母さん機嫌悪いなー」と思ったら、怒りメーターがどの程度かをはかり、自分が緩和できるかどうかで、話しかける、かけないを判断。

「お姉ちゃん泣いてるなー」と気付いたら、自分に関係のある話なら相談に乗り、介入すべきではない涙にはそっとティッシュを差し出すだけにした。

内容が浅いケンカなら、とにかく当事者たちを笑わせて、場を和ませる隙をうかがったものだ。


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こんなことが自然とできるような人間に育った私。当時は利点だと思っていた。

しかし、大人になり社会に出ると、自分の欠点になっていたことに気が付く。

職場でも、相手の機嫌をうかがい、自分で行動が起こせない消極的な人間になっていたのだ。


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何をするにも、「私がこれをやるとこの人はどう思うだろう」とか、「こんな風に進めたら、周りはどう思うか」とか、いちいち気にするようになっていた。

周りを見すぎるからこそ、自分より長けている人に目がいきやすくなり、自信がなくなる。

上司から「もっと自信を持っていい」といわれても、1つの失敗をズルズルと引きずり、どんどん自分の殻に閉じこもるようになったのだ。

(今こうして文章を連ねているのも、先日体調不良で当日欠席をし、周りに迷惑をかけた罪悪感を打ち消すためだったりする)



しかし、私が今抱えている複数のモヤっとした感情は、本当に必要なのだろうか。



それこそ、猫ニキビのように、見て見ぬふりをしても問題がないのではないか


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こう思えたことだけでも、私は消極的な自分から、1歩抜け出せたのだろう。

周りを見過ぎず、比較せず、シンプルに『目標』へと真っ直ぐ向かうよう行動を起こせば、結果はついてくる。と、信じたい。

猫ニキビという小さなきっかけが、私を変える大きな出来事になった…のかもしれない。


P.S. 本文が1400文字ぴったりに収まった奇跡!!!


最近、私が心を動かされた文章は、古賀史健さんの『書かない人は、書けない』という言葉です。


本当にその通りで、普段仕事でたくさん文章を書いていても、数日書かないだけで書けなくなります。まじで。

4月末から5月にかけて6日間がっつり休暇をもらい、いざ仕事が開始された際は、本当に手が動かなくて焦りました。


だからこそ、自分の考えや出来事を文章に落とし込むことに価値がある、と思う今日この頃。


休日、忙しくない日は、人知れずこうやって更新していけたらいいなあ。

本当はほかの人の目に触れてほしいけど、noteがまだ周知されていない時に飛ばして更新したにも関わらず、仕事の忙しさを理由に数年空けた私が悪い!!!w

仕事が忙しい人でも、毎日更新している人はいるので。尊敬します。


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※仕事と差別化するため、noteを更新する時は基本iPad Air4、の図。


「短い文章書きたいな〜」と思ってタイピングし始めると、自分語りが止まらなくなるのはどうにかしたい。

でも、自分が楽しんで書けているうちはいいかな?とも思っています。仕事じゃないから、むしろそれが一番大切かも。

そして、「本文が1400文字ピッタリだぜ〜!」と喜んだ後、読み返して加筆したり修正したりして文字数が変わったのはここだけの話です。

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