紅葉の色づきがまあまあのときは影を楽しむ
宇治川沿いにある興聖寺は、大人気の平等院鳳凰堂と宇治川をはさんで反対側にあること、宇治駅から少し歩かねばならないことなどからいつもさほど混雑せず、ゆっくり紅葉を楽しめるスポット。
山門へと続くゆる~い坂道は琴坂と呼ばれ、赤く染まったカエデのトンネルが楽しめるはずなのだが・・・
あれ?ちょいと早い?
一部真っ赤に色づいているところはあるものの、トンネルとまではいかない。しかも、少し茶色が混ざっている赤。もしかもう盛りはすぎた?
紅葉の手水舎
枯れている・・・
今年の紅葉は色づきがいまいちなのか、遅かったのか。
水の底に沈む落ち葉はそれなりに雅。
ちょっと今回は残念な紅葉狩りだなと、とぼとぼ帰ろうと、門をくぐろうとした瞬間!
急に紅葉もりもり!日が差してきたというのもあるが、あのさびれた感じ満載の歩いて来た道とは思えない紅葉真っ盛りさ。
これは、パンフレットでみたそのまんまの琴坂の紅葉トンネル。
しか~し、門をくぐった瞬間、雲が太陽を隠し、紅葉終わりかけのくすんだ色に逆戻り。
坂の上から見ることで上のほうの色づいた紅葉が折り重なって見えたというのと太陽効果で一瞬紅葉が楽しめた。それにしても見る角度でこんなに紅葉の色づき具合が変わるとはおそるべし。
最後、振り返ってちょこんとおじぎをして帰ろうとふと寺標をみると、文字が見えにくい。相当古い寺標なんだろなとしげしげと眺めていて気付いてしまった!
古くて黒ずんでいるんではなく、カエデが影になっているのだ。
これはこれでいいではないか!と、数分眺めていたら警備員さんに
「写真撮りましょうか?」と声をかけられた。
どんな顔していたんだろわたし。
ぶらぶら一人歩きは、ちょっとした楽しみが見つけられるのが魅力でやめられない。友達といくと、おしゃべりに夢中になって周りが見えなくなるというおしゃべり好きなわたしである。友達といってたら寺標カエデにきづかなかっただろう。
秘密の紅葉スポットを見つけたようでうれしい。
今日も読んでくれてキートス(フィンランド語)
寒くなるとフィンランドで凍えた日を思い出す
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