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美肌か美唇か

うっす~い唇だからか、アンジェリーナジョリーみたいなぷっくり唇に憧れる。そのぷっくりぷるんぷるんの唇にたっぷりの真っ赤な口紅を塗った時のセクシーさといったら!

真っ赤な口紅に憧れて、若かりし頃は背伸びして真っ赤っかをつけていたものの毎回友人たちに

「人食べたみたい。猫娘?妖怪?似合わね~」

といわれ、玉砕していた。

憧れてるのは勝手だが自分らしいかどうかといえばまた別なのだ。

真っ赤な口紅がセクシーだなと思うのは、椎名林檎とか菊地凛子。ぷるんぷるん唇じゃないものの、するどいまなざしと真っ赤な口紅は相性がいいんだと思う。

あと、冨永愛。となると、キツネ顔系は真っ赤な口紅が似合うのか。わたしはタヌキ系だからな。だから似合わないのかもしれない。

マスクを着けている人が少なくなってきて、唇を堂々と見せつける女子が多くなってきた昨今。電車に黒ずくめの女がのってきた。メーテルか!と突っ込みたくなるほどの黒ずくめ。そのせいか、真っ赤にひいた口紅がものすごく際立っている・・・のだが、いつもと何かが違う。

なんだろ。真っ白で透明感がある肌はまさにメーテル。なのになぜ似合わないのだ?

とチラッチラとみていてわかった

唇が絶好調に乾燥していて縦じわがばっちりはいっちゃっているのだ。
だからセクシーというより、夜の仕事に疲れたお姉さんという感じがしたのだ。

そういえば、顔は化粧水、乳液、保湿クリーム、たまにフェイスパック、日中も日焼け止めクリームをたっぷりして万全の対策をしている。

が、唇はどうだろう。一番安い薬用リップクリームを買って、朝つけてから一度も塗り直さないなんてザラ。だからか、血色も悪いし、微妙に立てじわも入っているような気がする。

冬になると乾燥が進行して、「わっはっは!」と笑うとたまにピキっと割れ、出血することもある。

もしかしたら、肌よりもモノを食べたり、しゃべったり、常に動く唇のほうが人の目線がいくのかもしれない。

と思ったら即行動。いつも店頭で安売りしている薬用リップクリームをなんとはなしに買っていたのだが、薬局に行ってあらためてリップクリームコーナーを見ると、ものすごい種類がある。

ほぼ「モイスチャー」「保湿」とうたっていてどれがいいのかさっぱりわからない。ということで、500円くらいの「超モイスチャー」を購入。かばんにいれて、時間があればぬりぬりしていた。

かばんから出してぬりぬりしているとちょっと女子っぽくなった気がする。そんな自分にすっかり酔いはじめ、友人とのご飯の最中もちょっと乾燥したなと思ったら、さっとかばんからリップを取り出し、ぬりぬり。すると

「リップって横じゃなく縦に塗るんだってよってどっかの雑誌の美容専門家らしき人が言ってたよ」

な、なぬ?

「なんでも縦にしわが入っているから、横に塗っても乾燥はとれないんだと。そのしわの溝にいれるために縦にリップを塗ることでぷるんぷるんになるとか書いてて、試しにやってみたら若干、ぷるんぷるんになったぞ」

と。

今までの安い薬用リップからグレードアップし、さらに暇さえあればぬりぬりしたおかげでだいぶアンジェリーナジョリーになったような気がしたのだが、縦にぬれば本物のアンジェリーナジョリーになれるということか。

これからの女子力アップは美唇。
そういえば、唇から媚薬なんて歌もあったもんな・・・と思い出す。


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