ららら♪クラシックコンサートに行ってみた

 こんにちは、雪乃です。ゴールデンウィーク後半戦、皆様いかがおすごしでしょうか。私はららら♪クラシックコンサートに初参戦してきました。

 今まで行ったことがないコンサートなのですが、今回はミュージカル特集、しかもフルオーケストラということでチケットを購入。本日行ってきました。

 めちゃくちゃ良かったです。行って良かった。上原理生さんが出演できなくなってしまったのは残念だったのですが、代役として急遽出演されたシュガーさん(佐藤隆紀さん)が素晴らしくて。キャストの紹介が入る際のコメントにもお人柄が感じられて、素敵な方でした。
 レミゼのバルジャン役で拝見した際に驚異のロングトーンに圧倒されたのですが、今回も素晴らしかったです。「夜のボート」は実際にフランツを演じていらしただけあって、もう本当に素敵すぎました。優しく、また包容力を感じさせる歌声ゆえに際立つ「夜のボート」の切なさ。エリザベートのパートは咲妃みゆさんが歌っていらしたのですが、もう完全に「エリザベート」の情景が見えましたね。エリザベート観たことないけど。

 そんな咲妃エリザベート、立ち姿からして皇妃だった……!東宝版「シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ」で初めて拝見した方なのですが、お佳代と同じ人なのが信じられないほどにシシイでした。「レベッカ」の「永遠の瞬間」も、情感豊か、かつ品格あふれる歌声がすごく素敵。

 そして何気に初めて拝見する中川晃教さん。「ジャージー・ボーイズ」の「Can’t Take My Eyes Off You」や「ジーザス・クライスト=スーパースター」の「スーパースター」は客席もすごく盛り上がって楽しかったです。特に「スーパースター」はソウルガールのパートも中川さんが歌っていました。あのパートを男性の声で聞くのも新鮮だったし、何より高音がめちゃくちゃ綺麗でした。
 「ミス・サイゴン」の「世界が終わる夜のように」は、もともとの楽曲が持つ切なさと中川さんのお声の明るさが溶け合い、唯一無二の「世界が終わる夜のように」になっていました。

 「マリー・アントワネット」のマルグリット役で拝見したソニンさんの歌声も久しぶりに聞けて、本当に幸せ。「ウィキッド」の「Defying gravity」は東京文化会館ごと吹き飛ぶんじゃないかと思うほどの圧倒的な迫力。まさしく「重力に逆らって」高く舞い上がるエルファバそのものでした。
 一度は生で聴きたかった「ダンスはやめられない」も聞くことができました。CDでしか聞いたことがなかったのですが、生で聞くと改めてすごく良い曲!フルオーケストラの華やかさに、ドラムのサウンドがいいアクセントになっていて、すごく良かったです。

 そして意外に初めて生で拝見する新妻聖子さん。「ミス・サイゴン」の「命をあげよう」は大好きなナンバーなので、今回聞けて良かったです。
 一番印象に残ったのが「GOLD カミーユとロダン」の「GOLD」。ワイルドホーン作曲のミュージカルです。ワイルドホーン好きとたびたびnoteに書いているにもかかわらず、不勉強なもので、「GOLD カミーユとロダン」の存在を今日初めて知りました。調べたら日本初演は2011年なんですね。2011年は、私はまだ比較的ミュージカルにハマりたてというか、四季しか観ていなかった時期なので他のプロダクションの作品はチェックできていませんでした。観たかった〜!
 「GOLD」は海外ミュージカルなのですが、もはや新妻さんに当て書きなのかと思うほどぴったりのナンバーでした。ソウルフルな歌声とフルオーケストラで演奏されるメロディの融合。魂そのものを音楽にしたようなスケール感と人間らしさに満ちた熱を兼ね備えたビッグナンバーで、この1曲を聞くために今日上野に来たんじゃないかと思ったほどです。圧巻でした。

 歌声も素晴らしかったですが、やはり今日の感動はオーケストラあってのもの。フルオーケストラを生で聞くのは人生で2回目なのですが、オーケストラっていいですね。
 ミュージカルだと生演奏の作品はあっても、やはり人数はどうしても限られてきてしまいます。ゆえにあの人数の生演奏でミュージカルナンバーを聞けるのはコンサートならでは。フルオーケストラだからこそ味わえる壮大さと、楽器のバリエーションに裏打ちされた繊細な表現にただただ圧倒されていました。
 同じフルオーケストラでも、曲によって印象が違いました。「Defying gravity」はオズの世界そのものがコンサートの空間に立ち上がってくるような感覚を覚えました。一方「エリザベート」や「レベッカ」などのウィーンミュージカルは、スケール感はそのままに音楽が空間と溶け合うように感じました。ディズニーやロイドウェバーのナンバーは空間をその作品の色で染め上げてしまうパワーがあったし、ワイルドホーンのナンバーは世界よりもむしろ「人」の有り様をそこにただ忠実に存在させる。同じオーケストラ、同じ指揮者でありながら作曲家によって見えてくるものが違うのも新たな発見でした。

 ミュージカルと違い、コンサートは指揮者の姿を舞台上ではっきりと見ることができて記憶に残りました。フルオーケストラのコンサートにあまり行ったことがないので今まで気づかなかったのですが、指揮者の動きを見てるだけでもすごく面白くて。今後は今回拝見した読売日本交響楽団を始め、オーケストラのコンサートも行ってみたくなりました。とにかくフルオーケストラが聴きたいです。

 本当に素晴らしいコンサートでした。改めてミュージカルの良さを感じることができて、すごく楽しかったです。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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