かくれ里の明王院 : 葛川坊村の息障明王院 (天台修験の密教行者の三大聖地のひとつ)
「こゝを以て仏法修行霊験の勝地として慈尊出世三会の暁を期し、正しく大菩提の行を修し給ふべし。此滝は是十九の内、第三の清滝都卒の内院に通ず。之を葛川滝と名づく。自今以後は我仏法修行の人を擁護して竜花の莚を待たん、我名を信興淵大明神と申す。」
(相応和尚に葛川の地を譲ったとされるシコブチ明神の言葉)
(出典: 寒川辰清(著者), 小島捨市(校註), (1915年) 「葛川寺」, 「志賀郡第二十五」, 「巻之三十」, 『近江輿地志略 : 校定頭註』, 西濃印刷出版部, 356