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比例代表先から見る2024沖縄県議選


沖縄県議選が始まる

2024年、6月16日に沖縄県議会議員選挙が行われます。

沖縄は、美しい自然と独自の文化で知られています。

青く澄んだ海、白い砂浜、豊かなサンゴ礁が広がるビーチは観光客にとって
大きな魅力です。また、琉球王国時代から続く伝統的な芸能や工芸品、
独自の食文化も沖縄の大きな特色となっています。

沖縄県の人口は約145万人で、
そのうち若年層の割合が全国平均よりも高い一方で、
離島部では高齢化が進んでいます。

那覇市の人口は約30万人と県内最多で続き沖縄市が約14万人、
うるま市が約12万人、浦添市が約11万人、宜野湾市が約10万人と
約半分がトップ5市に集中しています。

  1. 那覇市:30万人

  2. 沖縄市:14万人

  3. うるま市:12万人

  4. 浦添市:11万人

  5. 宜野湾市:10万人


今回の選挙の焦点は政府の代執行が決まり、
米軍基地の強化が行われてしまったことで、
現県政を県民はどう判断するか?

この点が今回の選挙での焦点かと思います。人口は東京都と沖縄県の2県のみが増加しており、豊かな自然や海、さらに文化遺産もある沖縄ですが、
同時にオーバーツーリズムも問題です。

2023年8月、首里城を視察した岸田総理大臣。観光客が人気スポットに集中することで起きる「オーバーツーリズム」について、2023年秋にも対策をとりまとめることを表明した。首里城の再建に合わせて、長年問題となっていたオーバーツーリズムを防ぐためのまちづくりが議論されている。

出典;Fnn 2023/9/15 政府も本腰のオーバーツーリズム対策 交通渋滞は?子どもの安全は?首里城再建に向けて住民が議論【沖縄発】

注目の沖縄選挙区

では肝心の沖縄県議選について解説します。

沖縄県議会は前提として、野党は自民党・公明党であり、与党は立憲・共産・てぃーだ平和ネットです。

このように野党系が非常に強い議席を占めます。

そのため自民党に対する支持率が全国で一番低いと言われるのも
沖縄県の特徴なのです。

前回衆議院選挙の比例投票先

総務省のデータを調べてみますと、
2021年の衆議院選挙ではやっぱり
自民党の支持が弱い部分も窺えます。

那覇市(票)
自民:32,591

立憲:26,157
維新:9,338
共産:20,592
公明:25,428
れいわ:8,675
社民:8,042
国民:4,427

沖縄市(票)
自民:12,710
立憲:12,825
維新:2,669
共産:4,302
公明:12,686
れいわ:3,419
社民:4,400
国民:1,755

うるま市(票)
自民:12,053

立憲:11,138
維新:2,086
共産:3,826
公明:11,349
れいわ:2,982
社民:4,056
国民:1,491

浦添市(票)
自民:11,600

立憲:8,109
維新:4,321
共産:4,358
公明:10,208
れいわ:2,753
社民:5,526
国民:1,678

宜野湾市(票)
自民:9,780

立憲:8,109
維新:3,260
共産:2,574
公明:6,801
れいわ:2,420
社民:6,151
国民:1,292

5市のうち沖縄市を除くところで自民が勝利しているのです。

しかし今回の選挙では自民党政権の逆風が県政でも
現れることもある一方で、共産や社民といった左派色の支持が
少しずつ衰退していくところもあります。

沖縄県の基地反対で長年勤められた方々が高齢化し、
今後の沖縄の有権者の判断は今回の選挙でわかるかもしれません。

現在の県議会の会派

ここで現在の沖縄の勢力図を紹介いたします。
なお定数は48で、過半数は24です。

【与党】
てぃーだ平和ネット:8名
日本共産党:7名
おきなわ南風:4名
立憲おきなわ:4名
【中立】
無所属:2名(議長含む)
【野党】
自民党:19名
公明党:2名
無所属の会:2名

裏金の逆風と県政の逆風、どちらがでかい?

自民党が抱える派閥の政治資金不記載の問題や、沖縄の県政
どちらの方が不満が強いのかが問われます。

果たして沖縄の有権者はどのような判断をされるのか?

また野党である自民と公明が過半数を取れば、
玉城県政は厳しい県政運営を強いられることになるでしょう。

ねじれ議会になるか否かも注目です。

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