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福井1区  女性総理への道、問われる選挙戦へ#57【選挙解説】


①福井1区のエリア

  • 福井市

  • 大野市

  • 勝山市

  • あわら市

  • 坂井市

  • 吉田郡

②女性総理への道、どうなる?

福井1区は稲田朋美元防衛大臣の選挙区です。稲田氏は当選6回の衆議院議員でこれまで内閣府特命担当大臣や防衛大臣、政調会長や幹事長代行といった職を歴任しました。また財政再建派やLGBT理解増進法を推し進めた方でもあります。
そして稲田氏はこれまで6回連続で小選挙区で当選し、2009年の総選挙では多くの自民党議員が比例復活や落選するといった結果になったものの、稲田氏は小選挙区で当選を果たすなど地元での評価が高いのです。
さらに前回の衆議院選挙でも65%の得票率を勝ち取り当選したため、あとは女性総理への道が今回の選挙戦で問われるでしょう。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。


自民【現職】稲田 朋美候補(64歳) [6期]
立憲【新人】西山 理恵候補(47歳)
共産【新人】金元 幸枝候補(65歳)

④稲田氏、保守層死守できるか?

福井1区は稲田氏の支持が極めて強い選挙区で2区もまた自民党の高木国対委員長など安倍派(保守層)が強い選挙区です。特に1区は選挙の風が受けやすく、逆風が吹きやすいエリアです。例えば広島1区で長年、小選挙区で勝ち続ける岸田総理も本当に選挙に強い方とも言えます。
一方で野党側を見るに前回、野党候補1本化できたものが今回の選挙戦ではできず、共産の金元氏と立憲の西山氏の二人が立つことになりました。特に西山氏は市役所職員や経営者という経歴のことから、そうした政治経験や政治に近いものが問われていくでしょう。また稲田氏が国債の発行やLGBT理解増進法に対する保守層の不満が福井県内に現れた場合、どの候補者が新たな選択肢になるか?そういったことも選挙戦に現れるでしょう。
いずれにせよ注目の選挙戦ですね。

⑤もうひとこと

今回の選挙戦の先には当然、稲田氏のキャリアにも関わってきます。
現在、安倍派は常任幹事会座長の塩谷氏と常任幹事会の14名(閣僚経験者)、最高顧問2名と顧問2名で構成されています。
特にマスメディアは森元総理の院政とか、松野官房長官、萩生田政調会長、世耕参議院幹事長、西村経済産業大臣、高木国対委員長の5人衆とか言われていますが、実際は清和会の会長を決めるのが極めて難易度が高く、次期総裁選でも候補者を擁立するかしないかでも問われるでしょう。
ただ基本的に現職の総理に対抗馬を出すことは極めてリスクがあり、現に岸田総理の総裁選再選を支持している安倍派議員も多いでしょう。
稲田氏もまた野田元幹事長代行や高市経済安全保障担当大臣、小渕選挙対策委員長など女性初総理大臣の候補とも評されることもあります。
安倍元総理が亡くなられて以降も、常任幹事会のメンバーとして残り事務局長代理を務め、現在は自民党の幹事会の幹事長代理として党の中枢で経験を積むことで、再び政治家としてのキャリアを築けるかが問われると思います。


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