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バーチャルマーケットには僕らの夢が詰まっている

――巨大美女のおっぱいがトランポリン――
ラジオから流れてきた怪電波に翻弄されたある1日について今日は話したいと思います。

きっかけは漫画『BEASTARS』でした。肉食獣と草食獣の"共学"高校に通うオオカミ・レゴシの、学園ラブコメでミステリで、ヤクザ抗争モノ。そんな破天荒な漫画の作者である板垣巴留先生がラジオに出演されたと知り、ニッポン放送「ミューコミプラス」をradikoのタイムフリー機能で視聴するところからその朝は始まりました。

しかしこのオープニングトークが問題でした。いつものごとく軽快なトークを繰り広げるMC吉田尚記アナウンサーの、その日のテーマはバーチャルマーケット。バーチャルマーケットとはVRチャットアプリ『VRChat』上で開催されている3Dアバター即売会のこと。VR版のコミケとでも言えばわかりやすいでしょうか。
第3回目となる今回は有名企業が何社もコラボした大々的な催しになっているそうで、トークの話題はDMMのコラボ企画に移っていきました。

吉田アナ曰く、DMMは自社のコンテンツ『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』(3DCGの美女たちによる健全なビーチバレーゲームです)のキャラクターを巨大化させ、そのおっぱいをトランポリンにしたとのこと。また吉田アナ自身がおっぱいトランポリンで跳ね回る模様を動画配信したところ、あまりの内容にYoutube側から年齢制限をかけられてしまった――そんな内容を愉快に話していました。

キャラクターを巨大化して? おっぱいがトランポリンに?? まさかトランポリンにおっぱいを描いてるだけでは??? ラジオという特性上、視覚的情報がないので妄想は膨らむばかり。『ドラゴンクエスト』のぱふぱふで妄想していたあの頃とまるで変わりません。オープニングトークが終わって楽しみにしていたはずの板垣巴留先生の話が始まっても右から左です。
こうなったら自分の目で確かめるしかない。そう決意した僕は早速セッティングに取り掛かりました。

後になって冷静に分析すると、DMMやセブンイレブン、パナソニックなど各社がコラボしたのは、バーチャルマーケットに新しいビジネスチャンスと未来を感じて、来場者を増やしたかったからなのでしょう。リアルな即売会であるコミケもそうですが、有名企業の出展はそれまで縁のなかった人の興味関心を呼ぶきっかけになります。チャットにもアバター購入にも興味を示さなかった僕が『VRChat』を始めたのが良い例です。


そしてここから長い戦いが始まりました。その日はちょうどバーチャルマーケット最終日。けれど外出する予定を考慮すると残り時間は4時間ほど。これは急いだほうが良さそうです。
『VRChat』の世界に入るのに必要なのはPCと、VR用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)――これはどちらも持っていました(正確にはPCのブラウザ画面から入ることもできるのですが、ベストな体験をしたいのでHMDを被ることにしました)。
ただし随分使っていなかったので、まずはケーブル接続です。配線との悪戦苦闘が終わると今度はHMDのアップデート。ここまででもう30分。
次はSteamクライアントアプリのアップデート。そして『VRChat』のダウンロード。ここまで1時間。なんとかなりそうです。

しかしここでつまづくことに。はじめて起動する『VRChat』の操作チュートリアルをこなしてさあバーチャルマーケットの会場に赴くぞ、と意気込んだところで突然のブラックアウト。機器不良です。原因は何なのか。わからないままケーブルを挿したり抜いたり、アプリやPCを再起動したり。最終的にはHMDのOSを再インストールして解決しましたが、もう残り2時間を切りました。巨大美女たちに出会うことはできるのでしょうか。焦りが募ります。


ここでようやくバーチャルマーケットの世界に赴くことができました。

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ネオ渋谷、と称されるこのエリアは現実の渋谷をイメージしながらも巨大なハチ公が鎮座し、車が中空を駆ける未来都市。映画『サマーウォーズ』を思い出してしばし感動してしまいましたが、ここでは巨大美女に出会うことができませんでした。


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次に訪れたのは仮想工廠。男のロマンの体現、巨大ロボットに思わず見惚れてしまいます。

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巨大ロボットの脇にはセブンイレブンがありました。店内を散策しているとVR空間にいるのを忘れそうです。いつかVR空間内で食事を接種する時代が来るのでしょうか。散策が楽しくて一時的に目的を忘れそうになります。
そうでした巨大美女探しじゃないか……と捜索を再開するも、ここにもやはりいません。残り1時間。本当に出会うことができるのでしょうか。


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これが最後、と思って訪れたのがSky Island-Sea。海をテーマにしたこのエリアで、ついに巨大美女に出会うことができました。ここまで本当に長い戦いでした! 感動もひとしおです。





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巨大美女が、まさか巨大おっぱいマウスパッドだとは思いもしませんでしたが……。

巨大美女を一目見ようと何時間も機材と格闘し、いくつものVR世界を旅した末の邂逅が、マウスパッド。その衝撃たるや、言葉にできません。


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「DIVE!」ですよ。もうここまで来たらダイブするしかありませんね。行きますよ。せーの。

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しばらく跳ね回っていたのは言うまでもありません。

巨大な美女の胸でジャンプしたい――そんな誰もが想う夢を叶えてくれたDMM様、ありがとうございました。

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