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落ち込みから回復しても、元の水準には戻れない

 経済再開に伴って、さまざまな経済指標が回復している。しかし、これは最悪期からの回復であって、コロナ以前の状態への復帰ではない。ニューノーマルは、コロナ以前とは違う姿になる。

 アメリカの5月の小売売上高は、前月比で17.7%増加した。これは92年以来の最大の伸び率だ。
 しかし、前年同月と比べると6.1%もの減少になっている。
https://digital.asahi.com/articles/ASN6M74BQN6MUHBI01H.html

 つまり、急激な落ち込みから回復しても、直ちにはコロナ以前の水準には戻れないということだ。

 6%の落ち込みというのは、かなり大きい。日本では小売りの売上高営業利益率は3%でしかない。
 だから、経費をかなり圧縮しないと赤字になってしまう。

 他方で、ネットの売り上げは増えている。
 前年同月比では30%の増加。ウォルマートは、ネット販売が前年同期比で7割増となった。
 これが、ニューノーマルを示している。



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