見出し画像

アイディア農場プロジェクト:「超」整理法

このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。

 :::::::::::::::::::::::::::::

・人と話しているときのメモの手段は、紙に手書きしかない。それを写真に撮る。写真は日時順に保存し、必要に応じて検索用のインデックスを作る。

・独学の第1歩。スマートフォンを持って新聞を読む。分からない言葉があったら、すぐに検索する。音声入力または写真をとって映像認識で。

・新聞には「今日の言葉」いう説明欄があるが、分からないことばの全てがそれでカバーできるわけではない。

・後で使うかどうか分からないものは、苦労してきちんと整理しておく必要はない。何とか取り出せるようにしておけばよい。きちんと整理するための努力は、多分無駄になる。これが「超」整理法の考えだ。

・新聞切り抜きの情報は急速に陳腐化する。保存した名刺の情報は急速に陳腐化する。このような情報をどのように整理するかは重要な課題だ。

・通常考えられる情報管理システムの問題は、情報の陳腐化を考慮に入れていないことだ。万物は流転する。それに対応した情報システムが考えられなければならない。

・陳腐化する情報の保存について基本的に重要なのは、「最後に使ったものを先頭に出す」仕組み(MTF)。これが「超」整理法の押し出しファイリング。

・コンピューターのキャッシュ・メモリの設計の基本思想であるMTF(Move to Front)は、押し出しファイリングと同じ発想。

・押し出しファイリングの原始的な形は、『物理の散歩道』で提案された焼畑図書館。読んだ本を新しい書架に移す。通常の図書館の格納法は、MTFの秩序を乱している。

・スマートフォンで簡単に写真を撮れるようになったので、写真の保存方法について、これまでと発想を転換する必要が生じた。

・人々の物の考え方や仕事の進め方が、クラウド保存、音声認識、画像認識などの情報技術の進歩に追いついていない。

・これまで人間が扱うことのできる情報の最大量は、議会図書館が収納する情報程度に限定されていた。つまり有限だった。現代世界では、個人でも無限の情報をクラウドに蓄積できるようになった。

・個人でも、SNSや YouTubeなどに無限の情報を無料で蓄積することができる。これらのサービスの提供者は、これをビックデータとして活用する。グーグルの画像認識は、YouTubeの画像を用いて行なわれた。

・個人はGmail、 Googleフォトなどを通じてほぼ無限の情報を無料で蓄積できる。これらも、サービス提供者はビックデータとして活用できる。これはスーパーコンピュータを用いるから可能なことだ。

・ペタバイト級の情報を処理できるのは、スーパーコンピューターしかない。したがって、ビッグデータの処理は、一部の大企業にしかできない。

・個人がウエブ世界のデータに接するのは、検索エンジンによって上位に表示されているサイトを見るしかない。これによって、Googleの検索エンジンが支配する世界ができた。

・検索エンジンの上位に表示されないと存在しないのと同じことになるので、サーチエンジン・オプティマイゼイションなどの不自然な方法での競争が行なわれるようになった。

・個人は、無限量の情報を有効に活用することができない。なぜなら、人間の情報処理能力は限られているから。人間は、何らかの意味でリアルの手段によってしか情報処理できない。

・Googleレンズによって、リアルな世界のシームレスな検索が可能になった。これによって、リアルな世界とウェブの世界がシームレスに繋がることになった。これは、広告モデルに大きな影響与える。

・Googleレンズによって検索できるようになると、リアルな世界で目に見えているもの。自分の生活に関係があるものを検索するようになる。
 これは、従来のウエブの世界の広告ビジネスモデルを破壊する可能性がある。

・重要なのは、検索エンジンの上位に表示されることではなく、いま目に見えているものが検索されること。

・検索されるためには、他との区別が重要。例えば平凡な名前ではない名称を考える。うまく命名できれば、検索される。

・『「超」整理法』を書こうとしたとき、「こんな簡単なことで本になるはずがないだろう」と言われた。

・音声入力で大量の文書を作成できるようになった。また、写真の保存に制約がなくなったので、大量の写真が生産される。これらをどう整理するのか?整理の問題は、新しい重要性をもった。

・「要らないもの捨てなさい」では、整理の問題の答えにならない。「何が要らないものなのか?」を判別するシステム(できれば、自動的に判別出来るシステム)が必要。

・ Googleフォトでは無限の写真を無料で保存できる。アルバムに個人の名前をつけるようになると、詳細で膨大な顔データをGoogleが保有することになる。

・SNSは利用するものであって、振り回されるものではない。しかし、どうしても振り回されてしまう。

・SNSの使い方は、人によって違ってしかるべきだ。他の人と同じことをやる必要はない。SNSの利用で1番問題なのは、主体性を失ってしまうこと。

・SNSで悩みを聞いてもらうというのだが、図書館に行って本を開き、昔の人たちの話を聞くほうがずっと役に立つのではないだろうか?

・人間の記憶はすぐに消えてしまうから、思いついたことを記録する仕組みが必要だ。SNSはそのために役立つ。

・デジタル情報の最大の問題は、量が多くなりすぎて、その中での重要度の判断ができなくなってしまうこと。

・印刷物は、作るのにも伝達するにもコストがかかるから、一定以上の価値があるものだけが提供されていることになる。

・昔は重要なことだけを写真に撮っていた。いまは、何でもすぐに写真を撮ってしまう。このため、重要な写真を見つけられなくなった。

・データの使用に関する制約は、ストーレッジの容量ではなく、通信において生じることになるかもしれない。

・写真データの保存の制約はなくなった。しかし、あまりに大量の写真があり、検索することができないので、利用できない。


アイディア農場プロジェクト目次

「超」仕事法

メタ・ナビゲーション


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?