サイトへの入り口を、現実世界に簡単に作れる

 公園に掲示板があり、そこにイラストレーターの人たちのPR文の紙が何枚か貼り付けてあります。そこには、提供されているサービスの概要や連絡先が書いてあります。

しかし、この掲示板を見て仕事を依頼した人はあまりいなかったのではないかと想像されます。
 なぜかと言えば、紙に書いてあるのはサービスのごく概要だけであり、詳しい内容は分からないからです。

  事務所のサイトのURLは書いてあるのですが、仮にスマートフォンを持っていたとしても、URLを入力するのは手間がかかるので、実際に入力してサイトを訪れた人はごく少数だったのではないでしょうか?
上の写真は、別の掲示板ですが、公園内の人目につくいい場所にあるのに、空きスペースがあります。一般の人が使っていいのかどうかは分からないのですが、ガラス戸には鍵はかかっておらず、自由に開いて紙を止められるようになっています。もし使ってよいのなら、実に貴重なスペースが使われないままに放置されていることになります。
 
ウエブ世界にはURLが溢れすぎている

 他方で、ウエブにURLが書いてある場合には、簡単にサイトに飛ぶことができます。
 しかし、ウェブの世界には、あまりに大量の情報がありすぎて、ひとつひとつに注意が向きません。
 だから、ウェブサイトを作っても、人々がそこを訪れてくれないのです。

 これまで、ウエブに誘導するための手段は、検索でした。このため、検索エンジンに何とか拾って貰おうと、「検索エンジン最適化」というような不自然なことが行われていたのです。
 こうしたことは今後も残るでしょう。しかし、スマートフォンの図形認識機能が広く使われるようになれば、新しく、「現実世界からウエブへの入り口」ができるのです。

 例えば、前述の公園の掲示板が、ウエブ世界への入り口として機能します。
 これまでは、URLを入力するのが面倒であったために、入り口の機能を果たせなかったのですが、スマートフォンが文字を読み取ってくれれば、それが入り口になります。
 こうして、現実世界において、ウエブ世界への入り口がたくさんできることになるでしょう。

重要な空間が、使われないで放置されている
 井の頭公園には、下の写真のように、ところどころに魅力的な掲示板があります。ここに書いてあることをもっと詳しく知りたいと思うのですが、説明サイトに誘導するURLは記載されていません。

 駅の構内にある大きなポスターにも、URLはあまり印刷されていません。

  もっともったいないのは、下の写真です。物件の現地に立っている看板なので、何の気兼ねもなく情報を書き込めるはずです。ところが、電話番号が書いてあるだけで、URLは書いてありません
   URLを書いても無駄だと思っているのでしょうが、もしスマートフォンで簡単にURLを読めるような時代になれば、必ずや、それが書かれるでしょう。そして、それが重要な意味を持つことになるでしょう。


スマートフォンが文字を読めれば、サイトへの入り口ができる
 スマートフォンで直接にURLを読めるようになると、わざわざURLを手動で入力しなくとも、簡単に目的のサイトに飛ぶことができます。
 サイトへの入り口を現実世界の中に沢山作れるのです。

 先程のイラストレータのように公園の掲示板に貼り付けてもよいですし、パンフレットに印刷して配ってもよいでしょう。
 公園の掲示板家の壁にURLを書いた紙を貼り付ける人が沢山出てくるのではないかと、心配されるほどです。

 そうなると、広告の世界が変わる可能性があります。駅の構内のように多数の人が通る空間の価値が、これまでより上がることになるでしょう。
 現実世界における「入り口」の価値が高まるのです。
 そして紙のポスターや新聞などの従来型のメディアの価値が上がることになるでしょう。

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野口悠紀雄

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