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scene memo 200815 ただそれだけ

窓から差し込むお陽射しに目を覚ます。
生成りのシーツが肌に心地よい。
額に寝息が触れる。
小さな寝息、小さな湿った猫の鼻。
目の前の光を含んだ毛に包まれた前脚を指で撫でる。
寝ていたはずの猫は、目を閉じたまま、長い尻尾でぼくの手の甲を
しゅるりと撫でた。

しばらく旅にでる。

猫を、飼っているわけではない。
動物を飼うと、それに縛られて旅に行けないから。
ぼくは今はここにいて、あの猫も今、ここに

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