「1917」ってアトラクション&ゲームみたい

週末に映画「1917」を観てきました。

惜しくもアカデミー賞の作品賞を逃したやつです。

全編ワンカットに"見せる"映画ってどんなんだろう?
っていう興味本位だけで観に行ったんですが、
良い時間だった。
とても新鮮でした。

じゃあどう新鮮だったのか。

没入感がすごいんです。

没入感がすごいってどういうこと?

個人的にはテーマパークのアトラクションに
乗っているみたいに感じたんです。

USJのハリーポッターみたいな。

アトラクション性

全編ワンカットに見せるってことは、
上映時間約110分のうち99%主人公が映っています。

ずっと主人公と同じ目線でストーリーが進んでいく。

主人公が見たものすべてを観客も見る。
逆を言えば主人公が見ていないものは、観客も見ていない。

だから主人公が感じる恐怖や緊張感がよりダイレクトに伝わってくるし
世界観にも入り込めるんです。

唐突に現れる危険にこっちもビックリするし、どこから危険が迫っているのかこっちも分からない。

(比較的)安全な塹壕から顔を出すと、戦場の野原の風景が一気に広がる場面はゾクゾクしました。

没入感ってこういうことを言うんだ、と再認識させられました。

ゲーム性

アトラクション性と同様に、この映画にはゲーム性も感じました。

主人公と同じ目線っていうのはもちろんのこと、
このストーリーの目的は序盤ではっきりと示されています。

「遠く離れた部隊に、作戦中止命令の伝令を伝えること」

宣伝の時点から示されていますね。

ミッションを受け、幾多の困難を乗り越えながら、ゴールを目指す。

シンプルにそれだけ。一本道です。

幾多の困難ということは、ステージがあるわけです。
第1ステージをクリアしたら第2ステージへ、というふうに。

ゲームみたいじゃないですか?

僕はプレステを持ってないので詳しくはないのだけれど、
まさにデスストランディングじゃないかなと。

そのゲームクリエイターの小島秀夫氏もコメントを寄せています。

戦争ものとして

第二次世界大戦がテーマになっているので、
見る前はテーマとしての重さを感じてしまう人もいると思います。

ただ実際はそう感じなくていいのかな、
一つのエンタメとして捉えていいのかなと思う。

日本のドラマや映画だと、
「戒め」のメッセージ性が強調されることが多いけれど、
この映画にはない気がする。

「戒め」のメッセージがあるなら、
ある程度マクロな視点で戦争を描くことになるけれど、
この映画は究極にミクロな視点で描いている。

主人公が知らないことは一切わかんないのだから。

ただ死なないで、伝令を運ぶ。

だからこそ、一個人の視点だとこう見えるんだ
という新鮮な戦争ものを感じました。


「映画の歴史を変える」という
なんともまあ、ありきたりというか
「全米が泣いた」レベルのちゃちな宣伝文句が使われてますが、
それを言うだけの内容ではあると思います。

その没入感を体験したいなら、絶対に映画館、できればIMAXとかで観るべきだ。

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余談

noteを書いていると
書き始めたもののボツにしたり
タイトルだけメモって
そのまま忘れてたりするものが
「下書き」に残ってたりする。

久々に下書き一覧を覗いたら
まったく記憶のないタイトルが保存されててヤバかった。

当時何を思ってこれを入力したのか、私。

画像1

何がヤバいって、別に当時も彼女いないんだよねー。


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