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とにかく時間がないんだよ。

世代交代、という言葉がある。

スポーツの世界で良く使われ、昨日のサッカー日本代表戦は世代交代を強烈に印象づけるものだったようだ。古賀史健さんも書かれていた。

僕はこの「世代交代」ってやつを強烈に感じたことがある。長男が産まれた時だ。その小さな新しい命に接しながら、

ああ、じぶんはもうひとつ前の世代になったんだ。

と、たしかな重みを持って実感した。もちろん子どもたちを育てていくための現役世代としてはたらきつづける必要はあるが、人類という生物としてかんがえるとそのバトンは確実にわたされたんだと。これはなかなかのショックでしばらくそのことを考えて沈んでいたような記憶がある。

一方で、

もう時間もないんだな。

とも感じるようになった。前世代として時間はり確実にへり続けている。不思議なことに、これを意識するとあんまりネガティブじゃなくなった。時間がないなら、余計なことしてる暇なんてない。好きな音楽だってあと何回聴けるか分からないのに、嫌いな音楽に文句言っている暇なんてない。うだうだ考えて動けないならとりあえず動いてみればいい。貯金が減る、くらいのお金を言い訳にしてる暇なんてない。そんな風に思うようになった。

若い頃は時間と伸びしろがたくさんある(と錯覚している)し、守るべき(と錯覚している)小さなプライドもあってなかなか「行動する」という面では弱かったように思う。でも、もうそんな余裕はない。
聴くべき素敵な音楽はたくさんあるし、はるか高いところで軽やかにモノを生み出し続けるひとたちがいる。そんなひとたちに少しでも近づきたいならとやかく言う時間は本当にないのだ。

脳みそに汗をかき、手を動かし続けるしかないのだ。


下手だと言われようが、意味がないと思われようがそんなことはそっちの問題だ。僕は僕で僕なりにやっていくから、もしどこかで会うことがあれば握手をしよう。そのときの僕の手が何かを伝えらるようになっていることを願いながら、今日もこうして書いている。

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