相手の欲しいものと自分のあげたいもの
今日は、書籍『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』から、相手の欲しいものと自分のあげたいものの違いについてテーマにしたいと思います。書籍の中で紹介されていて印象的だったシーンを抜粋します。
自分が受け取る側だったらリストにある品がいいと思うのに、なぜ、贈る側になったら独自の贈り物をしたがるのか?
不思議なジレンマですね。
プレゼントを贈る方も手間が省けるし、受け取る方も必ずうれしいはずですよね。
このようなことが起きてしまうのは、受け取る側がリストに載せた品を
どれだけ「いい!」「素晴らしい!」と思っていても贈る側は、その品の価値を低く見積もっているからだそうです。
ハーバード大学で行われた調査からも、「他人の視点から見る」と言っても
たいていの人は自分のものの考え方から出ることはなく「この場合、私ならどう感じるだろうか?」と自問する傾向があることがわかっています。
人を真の意味で助けるには自分のものの見方の「外」に出なければならない。むちゃくちゃ難しいことだと思います。誰しも自分の「ものの見方」を持っているので、それを相手によって変える・合わせることはなかなかハードルが高い。「こっちのが便利じゃん!」「かわいいじゃん!」なんて思ってしまうのは、仕方のないことかもしれません。
それでも、できることは、仕事や私生活の場面で「相手の希望や願いを、自分のものの見方で低く見積もっていないか?」自分に問いかけることではないかと思います。相手の願っていることを自分の基準でいい・悪いなどと判断せず「そのまま」受け取ること。これがとっても難しいけど、相手を尊重するには必要な姿勢ですよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?