「コミュニケーション能力」のはなし(1)〜コミュニケーションって何?

風の時代ってことで、コミュニケーション能力の話をします。
風の時代はコミュニケーション大事って言われてるしね。大事って言われても、コミュ障とかコミュニケーション苦手な人はどうしたらいいの?って思うんじゃないのかなって。

その前に、コミュニケーションってなんだ?ってところを確認しておきますね。

ロングマン英英辞典では、
communication:
the process by which people exchange information or express their thoughts and feelings
(引用元: https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/communication )

「人々が情報を交換したり、考えや気持ちを表現したりするプロセス」ですよ、と。
そうなんです。プロセスなんです。目的に至る道のり、過程なわけです。

目的は大きく分けて2つ。
誰かの力を借りること。そして、お互いの存在を認識し肯定しあうこと。

誰かの力を借りる:
お願いする、依頼する、助けを求める、相談する、分担する、指示する、尋ねる、教わる、、、
一人ではできないことや、自分ではできないことを誰かに手伝ってもらって成し遂げるためにコミュニケーションを行う。

お互いの存在を認識し肯定しあう:
その先に、安心感や充実感を得ることができる。
挨拶は大事だよ、と言われるのは、挨拶が「あなたを認識しましたよ」というメッセージだから。挨拶をされない、挨拶を返されないことでモヤっとするのは、「あなたを認識してませんよ」と受け取るから。

話は少し逸れますが。
人間は、存在を認めてほしい生き物なんです。社会的な生き物だから。狩猟採集で暮らしてた時代からずっと、人間という種は社会生活してますから、存在を認識してもらう=群れの一員であることは死活問題だったわけです。危険を回避し、食べ物を手に入れ、生きていくためには仲間と協力する必要があった。
だから、存在を認識され、肯定されると嬉しいんです。生存確率UPするんですね。

さらにこんな話もあります。

1900年代前半、未熟児で生まれた赤ちゃんをただ機械的に、あやしたり声をかけたりスキンシップしない状態で身体的に必要な世話のみしていたら、多くの未熟児が病院で亡くなったそうです。それくらい、存在を認識され、肯定されることは人間にとって大切なことなんです。

はい。戻りましょう。
協力してもらったり、安心感や充実感を得るためにコミュニケーションをするんですね。

一緒に何かを作り上げたり、達成することは前者。仕事するときは必須ですよね。
家族、友人、パートナーなど、近しい間柄の人との小さなやり取りは後者。「あのね」って言ったら、「なあに?」って返ってくる。やり取りそのものを楽しみます。

さて、コミュニケーションって何?ってところと、コミュニケーションの目的を確認しました。
やっと、コミュニケーション能力の話に入れます。
というわけで(2)に進んでください。

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