見出し画像

だから人が集まる・事業が成長する、スタートアップのニューノーマルな働き方

長時間労働で給料も安い、いわゆる「ブラック企業」。スタートアップ・ベンチャーがみんなブラック企業なのは、今はもう昔の話です。これからはスタートアップにこそ最も自由で働きやすい環境や組織・カルチャーがあり、より一層優秀な人材が集まってくる時代となりました。

創業5年目、累計調達約45億円、社員130名のスタートアップの働き方のリアルを紹介します!

<自己紹介>
医療AIスタートアップのUbie(ユビー)株式会社の事業・プロダクト開発組織であるUbie Discoveryにて、事業開発(BizDev)・組織づくり・採用をしている重藤(@yukishigedo)です。

前職は、新卒で株式会社リクルートキャリア(株式会社リクルート)へ入社し、営業として企業の採用・組織づくりの支援をしていました。「最高の組織づくり」に興味があり、分不相応に地方拠点の営業マネージャーなどの機会にも恵まれました。3年前にユビーと出会い、最高の組織をイチからつくる方が、よりよい理想郷を目指せると思い、当時社員1ケタ人数のスタートアップに飛び込みました。

プライベートでは転職直前に結婚し、今は1歳半の子どもが1人います。コロナ禍をきっかけに、去年、都内郊外の公園の前にある中古戸建の一軒家を購入してリフォームして引っ越しました。

1.ブラック企業なスタートアップ・ベンチャーは淘汰されていく

一昔前は、スタートアップ・ベンチャーというと「四六時中休みもとらずに寝ずに働く」「給与は前職の半分」が当たり前の時代もありました。今で言う「働き方改革」や「スマートワーク」の考え方が無く、気合と根性のみ先行型で多くの企業が働いていたと思います。

しかし最近では「自由・多様な働き方」も働く場所を選ぶ1つの重要な軸として増えてきました。そして、自由な働き方やその多様性こそ、スタートアップで働く魅力の1つとなってきています。この波に乗り遅れている前時代的な企業は採用市場において、選択肢がたくさんある優秀な人材に選ばれることが難しくなってきています。

2.今なぜ、スタートアップこそ「働き方改革」なのか

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、世界の市場経済や雇用環境、そして人々の価値観にも大きな変化がもたらされています。改めて自分の人生や、仕事や、働き方について考えられる方も多いのではないでしょうか。

働き方改革=生産性の向上です。

旧来のビジネスモデルや働き方は、物量・頭数・労働時間に売上が比例する労働集約型が主流でした。大量採用に、長時間労働、1人がより多くの価値を生み出すためには労働時間を長くすることが得策でした。

しかしながら、このコロナ禍で伸びている産業や事業・ビジネスモデルはやはりテクノロジーを武器としたものばかりであり、世界中で生まれているスタートアップもそのほとんどがテックカンパニーです。
創造集約型とでもいえるような、「非連続で新しい価値をいかに生み出し続けられるか」という構造になっています。フロー型だけではないストック型の価値生産性が求められており、過重労働や不満足な待遇・環境やカルチャーでは、高いクリエイティビティを発揮することはできません。

スタートアップにこそ、自由で柔軟な働き方が必要であり、事業価値を最大化するための1つの重要なポイントとなります。そして、新しいテクノロジーや価値観・カルチャーを持つスタートアップこそ、これらを実現することができます。

3.医療AIスタートアップ、Ubieの事例

Ubieは、テクノロジーで人々を適切な医療に案内することにより、全人類があたりまえに健康な世界を実現することを目指しています。症状から関連する病気や地域の医療機関を調べるアプリ「AI受診相談ユビー」は月間300万人が活用し、医療機関では医師等の働き方改革やコロナ対策の「AI問診ユビー」は全国400件以上の医療機関で活用されています。これらを繋げたエコシステムを地域医療やグローバルに展開していきます。

そんな、人々の健康を支援する・医療従事者の働き方改革を支援する企業の働き方のリアルを紹介します。

<勤務時間・働き方>

まず裁量労働制であり、好きな時間に働くことができます。僕は小さい子どもがいるため、9時に保育園に送りをして、基本は平日10-19時に働いています。妻の仕事が遅いときは僕が迎えにいくため、17時や18時には切り上げます。(時々残業することはあります。)他には、「朝日は俺が起こすと言っている超朝型のデザイナー」や、「午後から仕事をはじめる超夜型のエンジニアやBiz」もいます。子育てをしているメンバーの中には「朝は11時まで家事をして、17時にお迎えにいき、子どもが寝てからまた少し仕事する人」もいます。時差は少ないですがシンガポールにAPAC拠点もあるので、海外で働くメンバーもいます。
僕は基本はリモートワーク(テレワーク)で、出社したい時や必要な時だけ、電車の混雑を避けて出社します。大阪や福岡など首都圏以外に在住し、フルリモートで働くBizやエンジニアもいます。私用があるときや昼寝をしたいときは、カレンダーに入れて中抜けなどもします。子どもが体調不良で保育園に行けないときは妻と僕でどちらかが仕事を休みますが、僕のほうが柔軟な働き方のため融通は効きやすいです。(妻は公務員の保育士です。)
社外のアポイントや社内のMTGはほとんどオンラインです。社内はもともとコロナ前からリモートやオンラインも多かったのですが、社外の大手企業や医療機関などのステークホルダーもコロナ禍でオンライン化が一気に進んだため、ありがたいです。

<お給料>
ちなみに気になるお給料も、事業・プロダクト開発メンバーはmin600万円以上からとなっており、期待価値に見合った待遇を提供しています。給与水準は高いです。結果としてほとんどのメンバーが前職とほぼ同程度か少し下がる程度です(上がった人もいると思います)。
僕は前職で年収1000万円ありましたが、それほど遜色がない程度はもらっており、加えて全てのメンバーがストック・オプション(SO)を持っています。SOは目指せる時価総額からすると生涯年収に十分インパクトを与える期待値を今現在でも渡しています。また、前職と比べて時給やノンストレスによる幸福度・充実感は、格段にあがっています。

<子育て>
創業5年目のスタートアップですが、産休育休も性別など関係なく事例実績があります。僕より早く入社した弊社はじめてのBizDevだったメンバーも1年間の産休育休を経て今では復帰して柔軟な働き方で大活躍しています。
ちなみに30代半ばのメンバーが多い(20代〜50代のメンバーがいます)こともあり、ベビーラッシュがきています。たまたまですが、先週2人生まれています。(おめでたい!)1人は共同代表/エンジニアの久保です。絶賛育休中です。「おめでとう!育休とりなね!」とみんながあたり前に言えること。小さいけれど大きなことです。子育てや病気のことなどにも圧倒的に理解がある社風なのもまたいいところです。(さらに余談ですが、社内に医者がいるのはとても助かります。)

<他にも>
狂ったようにこだわっている厳密な採用により、全員がハイパフォーマーであるため、評価・マネジメントがありません。業績連動での昇給となります。社内の情報は個人のSO/給与および公開したくないプライベート情報以外は、目標設定や進捗をはじめ社内のやりとりや議事録も全てオープンに透明化されています。業務中のTwitterやYOUTRUSTなどのSNSはむしろ推奨。国内外の講演などの登壇も推奨です。会社アカウントのAmazonもあり、ドリンク・お酒・食べ物・本・デバイス・ツールなども業務に必要なものは全て購入できます。

<”長時間労働”潰すゾ!!!>
長時間労働してる奴いる?いねえよなぁ!!?実はここまで、働きやすいよ!と自分の事例を中心に紹介しましたが、中には残念ながら働く時間が長いけしからんメンバーも一部いるので本人たちの許可も得てここで少し晒しておきます(笑)(いるんかい!)
とある一事業のチームは元外資系コンサルティングファーム出身者が多いのですが、正直、労働時間が長いメンバーもいます。本人たちは、コンサル時代と比べると全くブラックではない!とは言ってはいます。ただこれは本人たちだけの問題では無く、会社としての組織課題であるため、組織としてカルチャーとして仕組みとしてみんなで改善していきたいと思っています。頑張ろう!

創業5年目で、Ubie Discoveryの退職者は累計7名です。半分は起業で、半分はお互いのマッチングが最高ではなかった結果です。時には起業よりも魅力的な選択肢でありたいですし、お互いのとって最高のマッチングをより一層追求していきたいです。

あと何が聞きたいですかね?なんでもカジュアル面談などでお答えしますよ!!

4.ここまで自由で働きやすい環境をつくれる理由

創業期から狂ったように全員で最高の採用をし、全員で最高の組織をつくるという思想はカルチャーとして根付き続けてきました。専任人事をあえておかず、全員人事という思想での全員採用や、全員での組織・カルチャーづくりをしています。採用の狂気を持って毎日誰かしらがブログを発信する取り組みや、採用要件のブラッシュアップ、全ての面談を録画して評価の基準をすり合わせ続けること、リファラル率70%以上という結果、権限を移譲・分散する組織フレームであるホラクラシーの活用や、カルチャーを分断させた2つの組織づくり、カルチャーを言語化したカルチャーガイド。全ては自社にとって最高な人材のみを採用し続けることができれば、性善説や自由な環境や合理的な仕組みをもって、全員がハイパフォーマーとなり、事業・組織が非連続で成長し続けられるという大前提の上に成り立っています。

だから人が集まる・事業が成長する、これが創業5年目のスタートアップのニューノーマルな働き方です。

人類にあたりまえの健康を提供するために、テクノロジーと人を武器に日本から世界へ、ともに働く仲間を募集しています!

スタートアップの採用・組織づくりのお話も是非!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?