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✈️5/2-5/10 ウィーンでの観劇記録2

流石に溜まりすぎて脳の容量がパンク!!!なので本気だして書きまくって脳のスペースをこじ開ける。もう23日なのにこれまだ5月初めだもん😭もう忘れてしまうよ…

DIE ÄRZTIN

観劇日:2023.5.5
場所:Burgtheater
価格:7.5ユーロ

ブルク劇場での観劇。字幕はなかったが、栗山民也さん演出で前に『ザ・ドクター』という同じ作品が上演されたことがあり、事前に登場人物や作品の内容が調べやすかったためチョイス。
ただ、どうしても字幕がないと物語についていくのが難しく…作品内容の理解はあまりできなかった。
気になったのは演出。主人公が葛藤するシーンで周囲の壁を叩いたり走り回ったりするところがあったけどあの部分はなんかダサいなと思った。発語の雰囲気は文学座とか、新劇系っぽいなと思った。所々に主人公の患者だった少女らしき人が、幽霊のように主人公の側に来る時があった。主人公は医者で、その少女が亡くなる直前に両親の願いで呼んだカトリック神父が集中治療室に入るのを拒んだことで、議論を起こしている。舞台上の生ドラムは聴き心地が良かった。あと、アメリカの戯曲をドイツ人が演じるとリアクションに無理があるように感じる。これは日本でも同じ違和感を持つけれど。

ノートルダムの鐘

観劇日:2023.5.7
場所:Ronacher
価格:8ユーロ
日本でも見たことがなかったので、しかも日本より安いし見ちゃえーとのことで観劇。なんかTwitterでウィーンの情報拾ってたらこのノートルダム見た人がいてはじめて存在知った。
しかし、悲劇は起こる。ライムント劇場のサイト?からとったからてっきりそこだと思って開演10分前くらいに行ったら、違うよ?と言われて、片言の英語で喋ってたらどうやらロナーハーっていう別劇場がノートルダムでライムントはレベッカだった...
ええ!!どうしよーとなり、しかもこの時Wi-Fiだけを頼りに暮らしてたこともあり、ロナーハーの場所もわからず、とりあえず駅行って一駅乗ってWestbahnhof にいく。そしたら野良のWi-Fiを拾えたので道を検索し、電車乗りダッシュで向かう。25分遅刻で立ち見席へ。案内のお姉さんに間違えてライムント行ってもうたって言ったら同情された。
でもエスメラルダ登場には間に合った。立ち見だけど字幕が見やすい位置でむしろ助かった。

エスメラルダが3人の男性に愛されているという構図と「〜〜エスメラルダ♪」っていう特徴的な歌の繰り返しにより、エスメラルダ悪い女や…こいつがいなければ3人の男性もここまで危険に晒されなかったのに…と思うなど。しかし、フロローに求婚を迫られて唾をかけるのガチでやっててかっこよかったわ笑
フィーバスはエスメラルダが焼かれるときに、敵におさえられているとはいえただ見ているだけなんだよな。あれが、エスメラルダは実は愛人で既婚者説を生んでいるが恐怖で動けない臆病な男だっただけ説がある。その点カジモドは自分が殺されるかもしれないという理性的な判断よりも助けなければ!っていう気持ちが勝ったのかな。フィーバスは結局エスメラルダを愛しきれていなかったのか。
フロロー落下のシーン、舞台奥にウワーって下がって行くのはダサいな。
ラスト、劇団四季のものと同じくディズニーと原作の中間を取った「フロローは死ぬがエスメラルダも助からない」ルートだった。骨になったカジモドが幕に映って(これもだせえなと思った)終わり。
迫力もあまり、と思ったけれどこれは前の方の席で見れば解決することだと思う。

Other mother 

観劇日:2023.5.8
場所:Brut
価格:11ユーロ

まず、Brutの価格設定の仕組みが面白いと思った。11、16、22ユーロから好きな金額を選べて、値段によって席の違いはない。それぞれの金銭状況に合わせて払ってくださいというわけだ。私は察しの通りお財布が厳しいため11ユーロで観劇させてもらった。
全編英語上演のため大変見やすく。私でも分かるレベルの英語で助かる。
実際に存在した母親の記録を読み上げ、母親という枠組みや社会的な役割について考えることができる作品。レクチャーパフォーマンスの形式でフリップを巧みに使い、何枚ものフリップに仕掛けがたくさんある。
シンデレラの話に「父親はどこ!」と突っ込んだり、フリップに書かれた「LOVE」のOをぶっ飛ばしてその穴から腕出して中指たてたり、二人の女性俳優が「OH」と「NO」のフリップを持って、それぞれのOの部分からシャツを捲し上げて胸を出したり。

ここに書かれている名前は実在した「母親」。自分を優先する母親、与えすぎる母親、母性を否定する母親、宇宙に飛び立つ母親など、いろんな母親がいるのだが、母親と言ってもただの人な訳で、母親という文脈でくくられて発表されたからこそ「母親という枠の窮屈さ」を初めて自覚させられる。
作品の英語はかなりわかったのだがアフタートークはちんぷんかんぷんで、あとで客席にたまたまいた日本人の方に内容を教えてもらった。

REBECCA

観劇日:2023.5.9
場所:RaimundTheater
価格:5ユーロ
ライムント劇場間違え事件があって、ライムントでも観劇したいなって気持ち&本当はこの日見ようとしてたjosefstabtの雰囲気が大好きではなかった感じ&レベッカの立ち見の方が安いなど理由が重なり、こっちにした。
まず立ち見について、ノートルダムの時に空いてたら座っていいと学んだので開演のベルなってそさくさ移動しようとしたら職員に止められた。流石にダメなのかーと諦め見てたのだけど、15分くらいして職員いなくなった途端、周りの立ち見の人がキョロキョロし出して席に座り始めた。な、なるほど...と。でももういいやって思って立ち見のまま観る。私の位置からだとほぼ英語字幕見えず、内容理解は諦めモード。ただ、ここがミュージカルの凄いところで歌では感動すんだよね。
レベッカっていう屋敷の亡くなった前妻を慕い続けるダンヴァース夫人の想いを歌う「レベッカ」っていうナンバーがだ ん と つ で凄くて、あれを聴いただけでも来た価値あり。何度かそのナンバーが歌われるたびに鳥肌。あとで調べたらレベッカはここライムント発祥のミュージカルらしく、日本でも上演されたことあり。いやー好きなミュージカルナンバーのひとつに入りました。もちろん主人公のIchや男性陣の歌なども上手かったのだけど、圧倒的にそのダンヴァース夫人の歌が、深い信仰っていうか執着のようなものが伝わる歌い方で、特にラストシーンのレベッカの衣服を落として炎の中に消え去るラストはもう瞬きもできない衝撃!!この作品に出会えて良かった。

DIE EINGEBORENEN VON MARIA BLUT

観劇日:2023.5.10
場所:Akademietheater
価格:10ユーロ

テアタートレッフェンにも選ばれたこの作品。実はベルリンで観たかった(字幕があるから)のだけどチケット取れず、こっちで観ることとした。でもやはりウィーンでつくったものはウィーンで観るのが本場だろうということで、結果オーライ。
印象に残るのは6人の人形?たち。この人形自体は喋らず、舞台横の俳優がアテレコして動く。異様な見た目なのだけど、よく見ると俳優の体によって個体差があって、顔は一緒でもなんとなくの識別はつく。
作品後半で舞台中央のマリアの像が倒れ、男性3人くらいで軽々と運ばれていく。マリアは実は薄っぺらく、さっきまでの荘厳な姿は幻想だったことを知る。
内容分からずで思ったよりは満足できんかった。でもトレッフェンの映像配信があるらしく、そこには字幕もついているので見たい。

この週会った人
あおちゃん:高校の同級生で、今はザンクトペルテンにあるバレエカンパニーでダンサーをしている。思い切って連絡して会ったら話がとても楽しくて、4年以上住んでて起こる生活や仕事の話はどれも興味深かった。「夢見れるのは10代までだったよね」という話を、あの高校のクラスで一緒に文化祭楽しんでた私たちがオーストリアでするとはね。私も高校の思い出はだいぶ薄れていたけど久しぶりに懐かしい話をして良い時間だった!!
のぶさん(前回に引き続き):ウィーン中心部にあるオーストリア料理に連れて行ってもらう。シュニッツェルやビールは美味しかった。もっとやりたいことやってもいいと思うけどね〜というありがたい助言(?)をビールで流し込んだ。ご馳走様です。
横堀さん:まだ何も知らない大学一年生の時に受講したドラマトゥルギー養成講座の講師である横堀さんがチェルフィッチュの付き添いでウィーンに来るらしく、連絡したらお会いいただくことができた。ザッハトルテとカフェラテを頂きながら、最近の近況や滞在中にこの人に会うといいよ〜という人の名前を教えてもらう。あの時の私は全然不真面目な受講生だったのにまさかウィーンでお会いすることになるとは、人とのつながりはどうなるか分からない…。

次回→✈️5/11-5/14 ベルリンでの観劇記録2
ウィーンからベルリンに戻り、Das Vermächtnis (The Inheritance)Ophelia’s Got TalentDIE DREIGROSCHENOPER(三文オペラ)を観劇しました。特にホルツィンガーのOphelia’s Got Talentが衝撃的過ぎたので近日中に載せます。


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