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お酒をやめてみてどうですか?~夫りょういち編~

こんにちは。

だいぶ久しぶりの夫婦ブログです。

タイトルは

「お酒をやめてみてどうですか?」

です。

前回の夫婦ブログ嫁ゆっきぃ編にもあるとおり、僕達二人はお酒を飲む、お酒を楽しむ、という事が大好きな二人です。

そんな僕達の歴史の傍らにはいつもお酒がありました。

ゆっきぃと僕の関係は”最高の飲み友達”としてスタートしたのでした。

始めて二人で一緒に飲んだ日結局翌朝の8時頃まで飲み明かし、僕はカプセルホテル、ゆっきぃは漫喫へ向かい、殆どの人が渋谷駅へと下る道玄坂をフラフラとした足取りで人の流れを逆行して歩いていた朝を今も覚えています。

お酒で結ばれ、お酒と共に遊び、お酒と共に笑ってきた、僕達夫婦。

そんな二人が最近お酒を飲んでいません。

そう、だいたいひと月~ひと月半くらい。

たったひと月半?

そう思われる方も沢山いらっしゃるかもしれません。

でも、僕達が知り合ってからの歴史を振り返るとひと月半という長さは偉業と言えるくらいの長さなのです。

最初の渋谷の夜”最高の飲み友達”になった二人は、その後、何度も何度も飲む事になりました。

僕達二人にとって、遊ぶこと、デートすること、とは”一緒にお酒を飲むこと”だったと言ってもいいようなものでした。

好きなお酒を飲みながら何時間でも飽きもせず語り合える異性同志。

今思えば当然ですが、その後僕達は結婚する事になったのです。どこからが”お付き合い”なのか”彼氏と彼女”なのかなんて境界線もありません。「付き合おう」なんてセリフも言ったこともありません。

そして結婚、子供が産まれ、その子供が小学4年生になる現在に至るまで、ゆっきぃの妊娠期間中以外、僕達二人はほぼ毎夜お酒を飲む生活を送って来ました。

毎日毎日、一年一年、お酒と共にたくさん笑ってきたのです。

飲みながらケンカ、たまには泣くなんてことも。(泣くのはいつもゆっきぃでしたが)

いつも僕達の生活の傍らにはお酒があったのです。


それが、

ここひと月半くらい、二人とも飲んでないのです!ひと口も!!

いったい、どうしたこどでしょう?


ところで

”お酒”

こいつは、なんと甘美で魅惑的で素敵な存在なのでしょうか?


その癖に!!


なんと意地悪で憎ったらしい奴なんでしょう!!!


そう

美味しいくせして、気持ちよくHAPPYな気分にさせるくせして、

身体に悪い!!


小悪魔!ほんとに小悪魔です!!!


こいつと付き合うにはそれ相応の肉体と体力が必要なんです。

昔は良かったんです。

飲んだくれた次の日も、二日酔いだろうが何だろうがとりあえず仕事に出掛け、夜になれば又復活し、また楽しく飲む。

そんな事を平気で繰り返してきた二人でした。

でも、

当然、僕達も歳をとるのです。

やはり歳には勝てなかったのです。

このひと月半の酒断ちをもたらした原因は歳。

つまる所そういうことだと思うのです。

こんな僕達も身を滅ぼすほどただ飲み明け暮れてきたわけではありません。

もちろん「ちょっとやり過ぎちゃってねぇ」「少し控えようか?」なんて事も過去に何度もありました。

「あ~!体調悪ぃ~!!飲み過ぎた~!!」などと後悔しては何日かは飲むのをやめるんです。

しかし、一週間も経たぬうち「今日はちょっと飲んじゃおっかなぁ~」とかどちらからともなく言い始め、2~3日後にはあっという間に元の酒量に。

「やっぱ酒は旨いし楽しいよね~!!」

なんて。

何度こんな事を繰り返してきたことでしょう。

そしてこんな状態を繰り返していくうち、なんとなく、だんだんと元の酒量に戻れなくなってきている事実にじわじわと気付かされるのでした。

二日酔いのだるさがなかなか抜けなかったり、以前にはないくらい浮腫むようになったり、途中でお酒を飲む手が止まったり…

「これって… 歳… かな?」「だよ… ね…? 」「そんなのやだぁ~~」

そんな事をいつしか二人で言い出すのでした。

もっと控えめに適度に飲んでいたら、今でも飲む事に対して歳を感じないでいられたのかもしれません。

でも後悔先に立たずです。

そしてここ3~4年、だいぶ酒量も減った二人はそれでもお酒を楽しんできました。

ビールに始まり、焼酎、ワイン、日本酒と、ばんばん飲むような荒い飲み方はしなくなり、夕食を食べながら350CCの缶ビールを二人で半分ずつにして、その後飲んでも酎ハイをやはり半分ずつひと缶かふた缶。

いつしかそんな感じの飲み方に変わっていたのです。

そして「今日はやーめたー」という日や、1週間くらい平気で飲まない事も増えていったのです。

すると飲まない期間の体調の良さ、飲んでる期間の体調の重さ、アルコールの匂い、お酒を飲まない時のご飯の美味しさ、そんな事に敏感になったきたのです。

そしてひと月ほど前、なんとなく体調が下降気味だったのを折りに、

「しばらく止めるわ」

と、どちらが先かは覚えてませんが言いはじめたのです。

そして何となく気付けば2週間、3週間と経ち… かれこれ、ひと月半。

体調の安定感を感じるのは勿論の事、最近ではよく夕食後にお茶を飲みながら二人でで映画を楽しむ事も増えました。

「この映画は外したね~~」とか笑い合いながら。

お酒を飲まなくなったことで様々な良い変化を感じるようになったのです。

でもふとした時

「なんかちょっとビール飲みたいかなぁ」

なんてなることも事実。

別に「お酒辞めます!!」なんて宣言したわけではないので飲めば良いんでしょうが、なんたって僕達にとっては珍しく長期のノンアルコールDAYS

んー なんかここで飲んじゃうのも勿体ないような…

そんな気分になるのです。

まあ飲みたい気持ちにストップが掛かってくれるのは良いっちゃあ良いんです。

記録も更新されるし、なんたって身体にやさしい。

良いっちゃあ良いんです。

でも。

でもです。

最近ネットで見かける”禁酒”とか”断酒”の文字。

なぜか実際よく目にするんです。

いま”禁酒””断酒”がブームなんでしょうか?

YouTubeでも「お酒やめました!」みたいな動画が結構上がってきたりしてますし。

でも特に興味湧かなかったんで、その手の情報や動画を見かけても、内容までは見て来なかったんです。でも今回、このブログを書くにあたって一応”禁酒”を薦めているらしいYouTubeを始めて幾つか見てみたんです。


するとどうでしょう?


百害あって一利なし!

百薬の長なんてウソだ!薬物だ!

老化が進む!

アセトアルデヒドがどうたらこうたら…

案の定、お酒が身体を害することを羅列して、お酒をやめる事で健康になることへの根拠が淡々と述べられるのです。

そして

だから酒はやめるべきだ!!

もう僕は一生飲みません!!


と展開されるわけです。



はい…


そうでしょう。


全くもってごもっとも。



でも


何かが疼く。


僕の中のひねくれ者なのか反逆児なのかイジケ精神なのか


何かが疼く。


身体に良くないことは悪

身体に良いことは善

健康に悪いことは排除して健康に良いことを選ぼう!

なんたって健康一番!迷いなし!

身体に良いんだから良い!

我が意見に隙無し!

皆で幸せに向っていこう!


僕にはこんなふうに聞こえるんです。

こういうの嫌いなんです、僕。


左側をどんどん切断して右側だけの棒を求めるような

喜怒哀楽の喜と楽だけを探し続けるような

たか鬼やって鬼になりたくなきゃずっと高い所に居ろって言われてるような


そんな印象を受けちゃうんです。


つまり、

嫌なことが存在しない良いことだけの人生を求める


どこかそんな印象を受けてしまうんです。


でも、


健康であることが幸せなんでしょうか?

嫌なことが起きないことが幸せなんでしょうか?

ずーっと健康体でいようというのでしょうか?

ずーっと健康なら細胞は死なないのでしょうか?

何から逃げようというのでしょうか?


僕がここで言おうとしているのは立ち位置の話しです。

身体に良いことは確かに大切なことだと思います。

危険を回避する事だって大切だとは思います。

僕だって生きている間はなるべく健康でいたい。

ただどの立ち位置で選択するかが問題だと思うのです。

利便性や効率性を求め、物質的に豊かなことだけが幸せであるかのように競争を繰り返し、結果としてスーパーやコンビニばっかりになってしまった現在のようなありかたに向かっていった発想とどこか似てないでしょうか?

何か薄っぺらい印象を現代生活に感じはじめているのがここ最近の流れなのではないのでしょうか?

新聞紙に野菜を包んでくれる八百屋さんや、ラッパを鳴らしながら歩く豆腐屋さんを今ではすっかり見かけなくなりました。

危なくないようにと大人が先回りして安全性ばかり重視したような、ぜんぜん子供の創造性をかき立てない、迫力のなさそうな遊具ばかりの公園が増えたように思います。

僕が小さかった頃、僕の家の近所には舗装もされてなくて人一人通るのがやっとみたいな道が沢山ありました。夕暮れ過ぎにはすっかり暗くなって怖くて怖くて急ぎ足でやり過ごしました。

そしていつも

”ぞくっ”

としました。

子供だったので意識できていなかったでしょうが、その”ぞくっ”という感じは生の持つ生々しさ、生の味わいのようなものだったと今思うのです。

”闇”を感じるからこその”明”

”死の匂い”を感じるからこそ生まれる”生きている”という緊張感のようなもの

そんなものを感じていたのだと思うのです。


とにかく安全に、効率良く生きることで、

どこに向かおうとしているのでしょうか?

何から逃げようとしているのでしょうか?

永遠に危険を排除しつづけるのでしょうか?

いつか何処かに辿り着くつもりでしょうか?


僕は禁酒に反対なわけではありません。健康であることも素晴らしいことだと思います。

でも健康である事が”幸せである事”ではないと思うのです。

病気でも幸せを感じることもあり、健康でも不幸せなこともあると思うのです。

お酒は身体に悪い!あれは毒だ!身体の為にはお酒をやめるべきだ!

お酒を排除して健康になろう!

こんなふうに声高々と、それがまるで健全で当たり前のことだと言わんばかりの主張に出会うと、僕はついつい引いてしまうのです。

まるでそれが幸せへの第一歩であるかのような

左側の存在しない右側だけの棒を求められている気がしてしまうのです。


あと一週間後に死ぬとわかったら禁酒しますか?


「それでも飲みません」

という人もいるでしょう。

僕も飲むかどうかは分かりません。

きっと飲みたい気分なら飲むでしょうし、そうじゃないなら飲まないでしょう。

今やりたい事に対して我慢をしないでしょう。

禁酒する、禁酒しない、ではなくて

禁酒が存在しない

と思うのです。

飲みたいなら飲むし、飲みたくないなら飲まない

と思うのです。


結局、

僕達って本当のところは”禁酒”がしたいわけでも”健康”になりたいわけでもないんだと思うんです。

本当は僕達は全肯定がしたいのだと思うのです。

今の自分に対する全肯定です。

どれだけ駄目そうに思える自分にも、とっても弱々しい自分にも、ものすごく情けなくって心配性で自信のない自分にも、全肯定がしたいのです。

貧乏だろうが病気だろが自分に全肯定がしたいのだと思うんです。

もし本当にそうできれば幸せ以外の何ものでもありません。

でも、残念ながら、

僕達はなかなかそれが出来ないのです。

今の自分に全肯定できないから、次こそは、今度こそは、明日こそは、と未来に向かうのです。


恋人ができたら

出世してお金に余裕が出たら

お酒をやめて健康を手に入れたら

全肯定ができないからもっと今より明日、幸せになろうとしてしまいます。

生きているのはいつでも今だけなのに。

そして今度は、

「今に落ち着こう」と意気込んでみたり

「心穏やかにあろう」と何かを目指したり

「もっと楽しもう」とお酒を飲んでみたり

ちっとも今に落ち着けないんです。

僕達は全肯定が全然できないんです。

今のこんな自分では、こんな境遇では、不足だと思ってしまうんです。

本当は飲もうが飲むまいが、痩せていようが太っていようが、貧乏だろうが金持ちだろうが”幸せ”とは関係ないんです。

健康だろうが病気だろうが、長生きだろうが健康だろうが

”幸せ”とは関係ないんです。

今に全肯定できていれば”幸せ”以外の何ものでもないんです。

だから

禁酒は善だ!!健康一番!!悪い物を排除しよう!!

そうすれば未来は幸せだ!!

みたいに意気揚々と声高々に自信満々で表明する人を見かけると僕はちょっと引いてしまうんです。

それが出来ればで良くなる!今より幸せになれる!

と成長をしいられているみたいで。

僕達夫婦が渋谷で飲んだくれたあの日々、僕達がもっと身体を労わってほどほどに飲んでいたら、今はその分幸せなのでしょうか?

二日酔いがひどくって、仕事いって後悔して、それでも又飲んで、そんな繰り返しをしなければ、今よりもっと僕達は幸せだったのでしょうか?

けっして無茶苦茶することや羽目を外すことを奨励しているわけではないのです。

僕達もその時その時で抑える時は抑えたし、体調の悪さにびびって色々な健康法にも手を出しました。スピリチュアルな事にだってたくさん首を突っ込みました。

身体に気をつかう事が悪い、と言っているわけではないのです。

どの立ち位置で選択するのか、の問題だと思うのです。


「まあさ、

酒に酔うのもいいんじゃないの?

身体に気をつかって禁酒もいいよね?

良いことも悪いこともあるよね?

頑張れる時も駄目な時もあるよね?

後悔も未練もあるじゃん

全部含めて人生だよね?

成功も失敗も、幸せも不幸も

自分で意味付けして決めてるんだよね?

もともとそんなものないんだよね?」


そういう全方向を認めた立ち位置に立った上で自分が何を選択するか

それが重要だと僕は思うのです。


伝わりますか?


あ、


もしかして、


少し良いこと言えたような気がする…


僕、良いこといいました?


良いこと言ったでしょ?


それで、


です。


そんな立ち位置に立った上で話しを戻します。

僕達の酒断ちの話しです。

なんたってひと月半です。

せっかくひと月半という偉業を進行中なわけですし

少し欲かいて

「年内中は飲まない!」

とか言ってみようかな

とか思ったりして…

いや、でも年末に酒飲まないってのもなぁ

やっぱりちょっと寂しいよな…

んー

どうしようかな

どうしようか?

あのさぁ…

科学もどんどん進化してることだしさぁ

いくら飲んでも害無、みたいな?

酔えば酔う程健康的、みたいな?

そんなお酒…

そろそろ誰かつくってくれないかにゃ~ 

なんて。

えへっ

ぷぷっ

ね?

誰かお願いします。 


おわりなの _(._.)_




藤山家嫁ゆっきぃ 最愛の旦那さん亮一さんと最愛の娘(7歳)空さん、義理母きみ子さんの4人&愛猫2匹でめっちゃ幸せに暮らしている。亮一さんと私、双方から1つのテーマについてやりとり形式のブログを書き綴っていきます。 夫婦のこと、SEXのこと、子育て…亮一さんの面白い視点に注目!