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ドラマ感想 流行感冒

先日、偶然にみつけたドラマ、

流行感冒

原作志賀直哉先生、

◎あらすじ
主人公は本木雅弘さん演じる、志賀直哉先生らしき?小説家、都会から離れたのどかな村に暮らす
先生は、安藤サクラさん演じる妻と、娘の3人家族と、家事手伝いの使用人、2人、計5人で穏やかに暮らしていた。


そこへ欧州で大流行している、流行感冒(スペイン風邪)が日本にも上陸したという新聞報道があり、
小説家の先生は村の学校の運動会をやめさせようと、村長宅へ駆け込む。そこへ校長も文部省から遠足などの行事を中止するようにという、通達があったと、相談に来る。


結局、決めたことは変えられない、との決断で、運動会は行われる。しかし特に何もなかった。

小説家の先生は、時々原稿を届けたり、打ち合わせのために都心を訪れて、編集者と会っていた。
町では、みなマスクをして、マスクをしていないと警察官から厳重に注意された。


先生は家でも皆にマスクをさせ、感冒の感染を防ごうとする。ある時、村に芝居一座がやってくる。
妻やお手伝いの石(今川琴音さん)たちは、とても楽しみにしていた。しかし先生は、人の集まる場所に行くなど言語道断と、観劇を禁じた。



だが、お手伝いの石は先生のお風呂を炊く世話を終えると、薪が無くなったという理由で外出してしまう。


深夜になり薪を集めて帰宅した石を
先生は、

薪を拾いに行くとは、言い訳で本当は観劇に行ったのだろう。

と、石の行動を責め、

石が

薪を拾いに行っただけだ

と、言うのに、


絶対に許せない、


と、いい放つ。




妻は、深夜勝手に家を出たことをしかったが、

観劇については何も言わなかった。


そして、一家に一大事がおこるが。





気になったセリフ

先生
感冒は恐ろしいな
こころの醜いもの、あぶり出される



よくふみとどまりました。

何もかも病のせいにして
心をすてることもできたけど
あいにくと人はそう負けないんです。
つなぎ止めるものが、たくさんあるもの




◎感想
まず、配役が憎いほどに、素晴らしい。和服が似合いちょっと神経質な感じの小説家、本木雅弘さん。
そして、普段は穏やかで明るい奥さんだか、ひとたび、何かがあると四方八方に目配り、気配りのできる瓜実顔の賢夫人、安藤サクラさん。何回も見てしまいます。


またお話は、スペイン風邪の流行を扱っており、今のコロナの世界的流行と重なり、いくつも考えさせられた。

まず、主人公の小説家が新聞と言う客観的事実のもとに報道される情報でしっかり知識を得ていたこと。周囲の人との交流に寄って行動規制をかけていたことも、当時としては進歩的知識層だったと思う。

しかし、それは外向きで自分の家においては、妻や子供、お手伝いといった家族に厳しい規制をかけていた。少しでも疑わしい行動があれば、かなり神経質に追い詰めた。


そして、ここで安藤サクラさん演じる妻の賢さが光る。夫の思いを理解はしつつも、お手伝いの仕事ぶりをみて、その将来を思いやり、そしてこの家の村での地位にかかわることと捉えて、夫を説得していった。内助の功、家族みんなの幸せを考えられる人ってこういう人だなって思った。

コロナの世界的流行の中、自分にとって大切なものは何なのか、考えされられる日々を送る今、このドラマは私の心に残りました。


○今日も私のnoteに、来ていただき最後までお付き合いくださりありがとうございました😊












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