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刺繍絵画展に行ってきました。

先日から行きたかった刺繍展、行ってきました。


会場は日本橋高島屋。
地下鉄で行ったので、すぐに受付で会場を尋ねて、エレベーターで6階へ



久しぶりの都心の風景。
いつもは、東京の畑と公園の町にいるから。



さて、刺繍絵画展。




まずは、高島屋さんの工房の蔵出し展でもあり、明治期には日本画家が下絵を描いた刺繍画が作成され、海外で高い評価を受けて欧米に輸出されたようです。

中には絵画そのもののような刺繍作品もあり、


この獅子像は、海外の画家がかいた絵を日本画家が模写し、それをもとに刺繍絵を作ったという作品。

たてがみの一本一本が光沢を含んだ色合いで、柔らかそうな毛並みと、光る瞳。今にも動きそうでした。



あと。構図も含めて、私がずっと見ていたいと思った作品は、左上に桜、右下に鳩の作品。
、桜の花びら一枚一枚が微妙な色合いで、風にそよいでいる様子がなんとも美しかったです。



金地に朝顔や木槿などの多種多様な花々が刺繍された絢爛豪華なついたて。



他に目に止まったのは、大輪の菊が沢山刺繍された作品。正絹の糸で刺繍され、光沢が見事に花びらの質感をだした、福よかにあふれるように咲くたくさんの大輪の菊。




これらの作品は、日本に残るのはわずかだそうです。しかも時間と技術がかかり継承されずに、刺繍絵画という分野は今はもう見られないことが、とても残念な気がしました。



とはいえ、素晴らしい作品に出会い、作家さんたちの絵画や刺繍に込められた時間、一筆一筆、一針一針への思いを、感じとることができました。


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