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不妊治療のお金のはなし〜タイミング療法・人工授精〜

子供を作るにあたり、どんなお金がどれくらいかかるの?という疑問に対して、一般的には、以下に分けられるのかなと思います。

1)妊娠するまでにかかるお金(不妊治療費)
2)子供を産むお金(妊娠・出産費用)
3)子供を育てるお金(育児費用)

2に関しては、検診費やマタニティ用品代、分娩・入院費など平均約50万かかると言われています。また、住んでいる自治体や加入している健康保険組合などにより助成金があり、特に「出産育児一時金」は42万円が支給されます。

3に関しては、家庭によって大きく変わりそうなところですが、医療費や学費など年齢ごとに様々なお金がかかります。また、国によって助成金など各種制度もあります。

2、3に関しては、経験していないのでご紹介できないので、1の妊娠するまでにかかるお金、不妊治療にかかるお金についてご紹介します。今では不妊の検査や不妊治療を受けたことのある方は6組に1組の割合で、増え続けているとのこと。
■参照:第15回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所(2015年)

自然に妊娠する方にとっては関係ない話かもしれませんが、一般的には30歳をすぎると自然妊娠する力は下がり始めると言われています。そのため、病院に通院する不妊治療が必要になります。もちろん、個人差もあるかと思いますので、今回記載する内容は、一個人の経験談としてご参考にいただけたら幸いです。

一般的な不妊治療の目安

不妊治療にはいくつかのステージがあり、それぞれ治療にかかる費用と保険適用の有無や助成金が変わってきます。

▼不妊治療にかかる費用
【不妊検査及び一般不妊治療】
・タイミング法:1周期あたり1〜2万円 ※一部保険適用/助成金あり
・人工授精:1回1万円〜4万円 ※保険適用外/助成金あり

【特定不妊治療】
・体外受精:1回20万円〜60万円 ※保険適用外/助成金あり
・顕微受精:1回40万円前後 ※保険適用外/助成金あり

不妊検査及び一般不妊治療の「不妊検査等医療費助成」は、5万円を上限として助成されます。
※夫婦1組につき、1回まで
※年齢、所得により条件あり

体外受精及び顕微授精の「特定不妊治療」は、助成制度があり、治療1回につき、15万円まで助成(初回は30万円まで、最大6回まで)されます。
※年齢、所得により条件・回数制限あり

また、不妊治療費は、医療費控除の対象なので、そちらの申請により所得税・住民税の負担を軽減できます。

私たちの不妊治療費〜人工授精まで〜

はじめの検診は、男性・女性側両方から、不妊原因をみつけるための数々の検査を行います。血液検査、精液検査、風疹検査など。保険適用なものと適用にならないものがあります。

タイミング療法と言われる、基礎体温を測りながら、排卵検査薬などでタイミングをとって性行をして妊娠率を高める方法での治療ですが、2ヶ月で6〜7回通院して、約5万円くらいかかりました。

次のステップは、人工授精と言われる、精子を人工的に子宮に注入する治療法です。こちらも、成功率も高いものではなく、3回チャレンジしました。3ヶ月で11回通院して、かかった費用は176,873円でした。1回5〜6万くらいですね。

ここで、「不妊検査等医療費助成」が1回限り受けることができ、5万円戻ってきます。申請してから2ヶ月以上経ちますが、まだ振り込みされません。おそらく3ヶ月ほどはかかりそうです。

<追記>7月22日に提出して、10月20日に振り込みされていました。

ちなみに、申請はめっちゃ大変です。自分の手順を以下メモしときます✍️

▼「不妊検査等医療費助成」申請手順/必要書類

1.不妊検査等医療費助成申請書
2.振込口座の通帳やカードのコピー
3.不妊検査等助成事業受診等証明書(病院に書いてもらう。証明書作成費用3,000円)
4.住民票の写し(LINEで申請300円)
5.戸籍謄本(役所に郵送申請。郵送請求書、本人確認書類コピー、郵便局で為替証書450円+手数料100円、返信用封筒)
6.郵便局で簡易書留で郵送

※すべて用意して申請するまで、7〜8時間はかかりました...😭

助成金を差し引くと、これまでかかった不妊治療費は約18万円くらいです。

次は、体外に卵子を取り出し、精子と授精させる、体外受精にステップアップします。1回20万円〜60万円かかり、平均が約193万円とのこと。国の助成もあるので、その半分くらいにはなりそうですが、一時的にキャッシュもかかりそうです。実際にかかった費用はまた別でご報告したいと思います。

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■画像引用:2017年10月「妊活ボイス」による「妊活・不妊治療」に関するインターネット調査

雑感

妊娠って、割と簡単にできるものだと思っていましたが、なかなか大変です。子供を授かって産まれることって、本当に奇跡みたいなもんなんだなって思います。

周りに相談しにくい悩みでもあるので、Youtubeなどにアップされている、いろいろな人の体験談が参考になりました。

特に以下の「くろさんち」のYoutubeが非常に参考になります。

旦那さんが、不妊についてかなり勉強していて、、とても冷静で説明していて、それでいて、奥さんを温かくサポートしているのが身振りでも伝わってきます。

あとは、妊活がテーマのドラマ『隣の家族は青く見える』もおすすめです。

そのドラマの主題歌がミスチルの「here comes my love」です。その歌詞の一部がとっても素晴らしいです。「新しい命の歌」です。

あって当然と思ってた
ことも実は奇跡で
数えきれない偶然が重なって
今の君と僕がいる

■引用:Mr.Children「here comes my love」

Netflixオリジナル映画の『プライベート・ライフ』も妊活のお話でおすすめです。

40代半ばの夫婦が妊活に取り組む様子が描かれていますが、体外受精もうまくいかず、他人の卵子を提供してもらい、旦那さんの精子で受精させて、奥さんの子宮で育てるという方法にチャレンジする話です。他人の卵子を利用するということに抵抗感を持ちながらも、子供が欲しいという気持ちにまっすぐ受け止める、ハードな話ですが、優しく描かれているので、こちらも気になる方はぜひ見てみてください。自己注射のシーンなど、リアルな描写もあり、不妊治療をしたことのある人にとっては共感しやすい映画だと思います。さすがNetflix。

妊娠についていろいろ勉強したのですが、知れば知るほど妊娠・出産って神秘的なことだなと感じます。2〜3億個ある精子のうち1つが、月に1回しか排出されない卵子と出会う。それだけで3億分の1。さらに授精してから子宮に着床して、成長するのは簡単ではないです。その奇跡があって、今の自分がいる。

もちろん、不妊治療には個人により治療方法も異なり、様々な事情により治療自体が受けることが困難なこともいらっしゃるかと思います。ただし、お金が原因で治療を受けられないということがないように、制度含めちゃんと理解してほしいなと思います。不妊治療の保険適用の拡大についての動きも最近ニュースになっていました。

子供を望んでいる方にみなさんそれぞれにとって、納得いく社会になればと切に思います。

読んでいただいてありがとうございます。

以下続きです。




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