夜眠る時、いつも以上にくっついてくる5歳さん。

すると、急に「お母さんがおばあちゃんになっても大好きだよ。天国に行っても大好きだよ。」と言った。

声を少し震わせていたので、何か死や別れについて考えていたよう。

ギュッと抱きしめてお母さんも大好きだよと伝える。

半泣きの声で続ける5歳さん。

「天国ってどんなところかな」
「街みたいなのかな」
「それとも雲の上でフワフワしてるのかな」

「もし街みたいになってたとしたら、僕も天国に行った時にお母さんの場所が分からなくなっちゃうね」

「お母さんは、長男くんのこと絶対見つけるから大丈夫だよ。それに神さまが教えてくれると思うよ。」

「そうかな、会えるかな」

「うん、絶対会える」

ギューと抱きしめると5歳さんは落ち着いた様子で眠りにつきました。

子どもは3歳までに親孝行を終えるというけれど、生まれてきてくれただけで親孝行は終えていて（そもそも親孝行の必要もないのですが）あとは子どもからもらってばかりの毎日です。

こんな風に今思ってくれるだけでもう十分。
一生分の幸せを、既にもらっています。