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【保存版】予備試験刑法の出題傾向の分析


過去の出題論点一覧

  1. 令和5年

    1. 総論

      1. 遅すぎた構成要件の実現(因果関係・錯誤)

    2. 各論

      1. 不法領得の意思(窃盗)

      2. 死者の占有

      3. 監禁罪の保護法益

  2. 令和4年

    1. 総論

      1. 間接正犯の成立要件(刑事未成年者)

      2. 間接正犯と実行の着手

      3. 共犯の錯誤(共謀の射程)

    2. 各論

      1. 事後強盗罪の成立要件(窃盗の機会性など)

  3. 令和3年

    1. 総論

      1. 抽象的事実の錯誤

      2. 不作為と共犯

    2. 各論

      1. 窃盗罪の保護法益

      2. 公共の危険(放火罪)

  4. 令和2年

    1. 総論

      1. 誤想防衛

      2. 防衛行為の一体性

    2. 各論

      1. 重要事項性(詐欺)

      2. 通称の使用(文書偽造)

  5. 令和元年

    1. 総論

      1. 遅すぎた構成要件の実現

    2. 各論

      1. 横領罪の既遂時期

      2. 代理権の冒用(文書偽造)

  6. 平成30年

    1. 総論

      1. 共謀の射程

    2. 各論

      1. 重要事項性(詐欺)

      2. 預金と占有(横領)

      3. 暴行・脅迫後の領得意思

  7. 平成29年

    1. 総論

      1. 因果関係

      2. 不能犯

      3. 離隔犯の実行の着手

      4. 過失と間接正犯

    2. 各論

      1. 犯人隠避・証拠偽造

  8. 平成28年

    1. 総論

      1. 抽象的事実の錯誤

      2. 共同正犯と中止犯

      3. 実行の着手(放火)

    2. 各論

      1. 焼損の意義

      2. 建造物の一体性

  9. 平成27年

    1. 総論

      1. 共犯と身分

      2. 身分なき故意ある道具

    2. 各論

      1. 横領罪と背任罪の区別

      2. 贈賄罪の成立要件

  10. 平成26年

    1. 総論

      1. 正当防衛

      2. 自救行為

    2. 各論

      1. 窃盗と詐欺の区別

      2. 不法の利益(2項強盗)

      3. 240条の法的性質

      4. 知情後の保管

      5. 盗品と委託信任関係

  11. 平成25年

    1. 総論

      1. 不能犯

      2. 共謀の射程

    2. 各論

      1. 振り込め詐欺

  12. 平成24年

    1. 総論

      1. 具体的事実の錯誤

      2. 被害者の承諾

      3. 共犯関係の解消

    2. 各論

      1. 自傷行為

  13. 平成23年

    1. 総論

      1. 遅すぎた構成要件の実現(因果関係・錯誤)

    2. 各論

      1. 放火罪

      2. 死体遺棄・証拠隠滅

分析

1総論と各論は両方出題される(ただし偏りがある年もある)。
2現場思考型の問題は少なく、ほぼすべての論点が典型論点(例外はH24の自傷行為の構成要件該当性ぐらい)
3旧司法試験の問題と酷似した問題を出題しがち(R5の死者の占有、H27の身分なき故意ある道具、その他多数)
4旧司法試験未出題の論点も稀に出題される(不能犯、放火など)
5総論の重要論点(因果関係・錯誤・共犯の錯誤など)は繰り返し出題される傾向にあるが、各論は同じ論点が出題されることは稀

対策

1予備試験の過去問は全て解く
2旧司法試験の過去問も余裕があれば解く
3時間を測って答案を書く訓練をする(時間配分の技術を習得するため)
4細かい知識は論証集でカバーする

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