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20代の大恋愛の思い出

私は三兄弟の末っ子


兄と姉がいて、そして私


三兄弟の中で1番自立も早く実家を出て
いつも周りの友達には姉よりお姉ちゃんっぽいねと言われ、母親にはよく「あなたが頼り」と言われてきた


20代の頃はそれが嫌で負担に思った事もある
でもそれが嫌で早くに家を出た訳じゃない


実家の片田舎から単純に出たかっただけ
いろんな世界の楽しみを知りたかっただけ
20歳で上京をして、いろんなバイトや仕事をした


そしてたぶんこれが大恋愛だろうって言われる恋をした

一目惚れをしない私がたぶんあれは一目惚れ...
そして相手にはすでに彼女がいて1年片思い...

あの1年の片思いは本当に純粋に片思いで、何度も諦めようと思ったけど無理だった
なのでつき合えた時は奇跡だとも思った(略奪ではない)

出逢う事が運命だったと今でも思うし
若さ故にいつかはその人と結婚して幸せに暮らすのかなと漠然と思ってた


その人とはいろんな思い出がある
初めて国内旅行や海外旅行を数えきれない位したし
同棲や初めての事が多すぎた相手だった
6年という長い年月を共にした相手


もう20代の良い時代を長く一緒にいたら、先は結婚かもなんて思うよねー普通に...


ただ時々、側にいても寂しさを感じる時もあった
そして、側にいる事だけではいつしか物足りなくなった
私の全てを見せれた初めての相手であり家族の様な存在だった
私の親の病気と仕事とあなたと仕事の板挟み...あの時は本当辛い毎日だった
自分の幸せよりも相手を幸せにしてあげたいって初めて思った相手だったのに...
自分の心が壊れそうで耐えられなかった
だから別れを告げた時、自分から告げたのにいっぱい泣いた


好きだけの気持ちじゃダメな事もあるんだと初めて知ったし
それを乗り越える力さえ私達には残ってなかった
私とその人の間になかった物はきっと「愛」
恋と愛には差がない様で、差がある


私は一度も「愛してる」と言った事がない
お互い若かったねと、もし戻ったら自分にもその人にも伝えてあげたい
たぶん愛してると言った事のない私の中の小さい愛の遺伝子はこの時にほぼ使い切ったかもしれない



あれから数年経って、その人は今では2児のパパになってとても幸せそうで結婚の報告を貰った時は素直に嬉しかった
お前は1番信頼出来る人間だって最後に言われたのが今では誇らしいけど、たぶん今あなたが1番信頼をしてるのは奥さんだろう


別れた後に気づく自分なりの愛の形もあるんだと今なら思う
あなたが幸せなら私も幸せだよと伝えたい


あなたは私の中で通りすぎる1人だったけど
それでも出逢えて良かった、感謝してるよと...








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