はじめに

　昨年7月に娘がイギリスの大学を卒業し、その後日本に帰国。それから約半年間、都内の某高級ホテルで週4回8時間/日、フロント業務やベルデスク等のバイトをしていました。
　お客様のほとんどが外国人旅行者ということで、英語力を買われ採用。チェックインやアウトの対応のほか、レストランの予約や具合が悪い方の病院受診の連絡、長期滞在者のいろいろなご要望にお応えするなど、毎日結構話す機会もあったらしく、英会話力も鈍らないまま、オーストラリア出発の日を迎えました。
　日本で新しいお友達もたくさん出来て、小中高のお友達とも再会でき、また学生時代の海外の友人達とも日本で再会したりして、充実の半年間だったようです。
　たくさん遊んで、やりたいこともほとんど出来たから、後悔なくオーストラリアに行ってくる！と、22歳になった娘の大学院留学(Master of Physiotherapy)が始まります。最短でもアデレードには2年滞在、卒業後、就職すれば更に長くなりそう。
　今回は、荷物も多いのと、初めての街なので、私も様子を見たくて、荷物持ちとして一緒について行きました。
　アデレードは現在、日本からの直行便が飛んでいないのでどの路線にしようか悩みましたが、シンガポール航空がセールをやっていたので購入。チャンギ経由で飛ぶことになりました。乗り継ぎ時間が長いけど、空港内は楽しいし、プライオリティ・パスラウンジもたくさんあるし、何より預け入れ荷物が1人30㎏なのは助かります。
　通常の旅行とは勝手が違いますが、記録しておきます。

チャンギ空港トランジット

　出発は久しぶりの成田。荷物が多いので車で行きました。

　チャンギまで約7時間半。トランジットは6時間半あるのだけど、この空港は各ゲートのブースで手荷物チェックとパスポートチェックをやるので、のんびりし過ぎるわけにも行かず。
　トランジットで入国出来るように申請はしてありましたが、結局空港内で遊んで終わった(笑)

　T1〜T3までショップを回り、目的の物も買って、SATSプレミアラウンジへ。
　シンガポールチキンライスとかラクサをちょうどよいサイズで作ってくれるので注文して、あとはビュッフェで適当に夕食をいただく。
　タイガービールやワインなどのアルコールと缶の緑茶、コーヒーやエスプレッソもあって、ダラダラ長く居座ってしまった。
　で、歯磨きも済ませて、T3のゲートへ。

アデレードへ

　シンガポール〜アデレードへは、B787で約7時間。ちょっと狭い感じ。そして、満席！
　一気に客層がガラッと変わる。インド人と中国人が多い。

　アデレード空港へは朝8時過ぎに到着。
　私は観光ビザ、娘は学生ビザで入国。どちらも自動ゲート。
　だが、食べ物を大量に持ち込んでいた私達には、これから税関検疫検査が待っている。これが大行列。折しも旧正月とかさなり、中国人の荷物量が半端じゃない🤣並ぶこと約1時間弱。テーマパークのアトラクション並み(笑)
　食べ物は一つのスーツケースにまとめてきたので、開けるのはそれだけ。係員に内容を説明していくが、ほぼレトルトパックや真空パック、ドレッシングや調味料も問題なし。フリーズドライの味噌汁やふりかけも通過。
　季節は夏。カラッとして陽射しが強い！ロサンゼルスみたい。日陰は凉しくて気持ちいい。
　アデレードは、オーストラリアで5番目の都市らしい。中心部は高いビルもたくさんあるけど、碁盤目のように道が整備され、中心から外れると低層の建物や住宅が整然と建ち並び、公園なども整備されている。
　日本人は少なめ。お店に入ると中国語で話しかけられます。のんびりとした雰囲気で、以前娘がいたイギリスのバーミンガムよりも人口は多いのですが、治安は良い印象を受けます。
　今回、豪ドルは全く持っていきませんでしたが、困ることはなかったです。

生活準備　銀行口座開設など

　空港から街まではタクシーで20分くらい？ホテルは今回もアパートメントホテル。1LDK60㎡バルコニー付き。アサインされたのは18階。

　到着したばかりだけど、娘の滞在先の大家さんへ連絡。部屋を見せてもらって、いくつか荷物も置かせてもらえることに。
　電話したら、車で迎えに来てくれた！親切な中国出身の女性。一軒家をシェアハウスで貸し出しているとのこと。
　女性のみのシェアハウスで、滞在は全員で6名。
家も新しいし、LDKはとっても広いし、トイレとバスルームは2箇所。部屋もかなり広いし収納も充分で、娘は大満足。予定通り契約を交わす。
　鍵を受け取り、今日は荷物を置いて、また明日以降に来ることに。

　バスでアデレードシティまで戻って来る。アデレードはバスが結構便利で、メトロカードの他タッチ決済のクレカでも乗れるのだけど、電車はメトロカードじゃないと無理。コンビニでメトロカードの娘は学生用、私は通常のものを購入。

　そして、銀行へ。National Australia Bankで、口座開設をしてもらうことに。予約なしで、列に普通に並んで待ちました。
　必要なものは、到着日が入った航空券(到着日当日だったので。本来は学生証でOK)、パスポート、学生ビザ、一応日本のマイナンバー、そして、オーストラリア国内の携帯電話番号SIM。娘、このSIMを持っていなくて(イギリスだと日本の携帯電話番号で口座作れたので)、一応口座開設だけはしてもらったんだけど、後日SIMを購入してから再度登録作業に行きました。SIM2枚入る携帯だったので、オーストラリアの番号はサブで使う予定。で、無事に銀行カードも届いて、アプリも入れて、完了。
　ホテル横のスーパーで夕飯の材料買って帰りました。

アデレードの街

　アデレードの街は小規模ですが、交通網はよく整備されています。
　本当にバスがたくさん走っていて、一部のルートは無料バスが運行しています。バスにもよるけど、一部のバスは次の停留所の表示が出ないものもあり、アナウンスもないから、GoogleMapで表示させながら乗るべし。でも、バスは番号で管理されているし、Mapはちゃんと停留所の詳細も出るから、初めてでも迷わないです。

　翌日、市場調査と大学の校舎へ行ってみることに。ホテルから歩いて5分位のところに、中華街やセントラル・マーケットがあるので、買い物がてらいろいろ見て回る。アジアンフードを扱っていて、買い物しやすいところは3箇所ほど。冷凍食品も充実。納豆とかも手に入る。割高だけど。
　マーケットに売ってる普通のお肉とか野菜はそこまで高くなかった。

　アジアンスーパーの日本調味料の品揃えはこんな感じ。米もあるし、味噌や醤油も売ってる。うどんも乾麺と茹で麺両方あって、素麺も置いてあった。日本食材店もあるんだけど、お好み焼きやたこ焼き粉まで売ってました。需要あるんだ！と驚き。

　ちょっとバスで5分ほど移動して、シティ中心部へ。高いビルが立ち並んで、人通りも多くて、一気に賑やかに。

　歩行者専用になっているショッピング街。オーストラリアは、スーパーと酒屋が別になっていて、ワインとかは酒屋にいかないといけないの。ここにも2件ほど酒屋があるので、後ほど買いに来ることに。セントラル・マーケットにもあったけど、こちらにある方が品揃えが良い感じ。ちなみに購入品は、地元南オーストラリア産のワインとビール(ペールエール)でした。ワインは飲食店にも気軽に持っていけるから、ちょっと人にお呼ばれしたときとかにストックしておけると、良いよね。

　あと、ユニクロとかDAISOもあって、DAISOは、残念ながら1AUDじゃなくて、3.88AUD均一。日本から直輸入なのかな？表示が日本語で妙な安心感がある(笑)
　ここで掃除用具とか、電源タップコンセントとか、クローゼット収納小物などを購入。

大学に行ってみる

　大学にも一度行って、ステイ先との距離感とか見ておきたいよね？と。アデレードシティの駅へ。ショッピング街から歩いて行けます。

　娘の大学院留学先は、Flinders Universityなんだけど、キャンパスは3つ。Bedford ParkとTonsley、Victoria Square。Victoria Squareは、下の写真のビルでシティ駅の真横です。今月オープン。そして、なんと、この駅から3つのキャンパスを結ぶ電車が通っています。
　終点はBedford Parkのキャンパス内。始発駅から終点まで約20分で、1時間に2本しかないけど、娘のステイ先はこの区間の途中駅から約5分のところにあるから、便利です。もちろん、バスでも行ける。でも、大学側のバス停が校舎からちょっと遠い。

　超ガラ空きの電車に乗って、20分。Bedford Parkへ到着。留学先の校舎はここから歩いて5分ちょっと10分はかからないかな？とにかく広いキャンパスで、大きい病院もある。医学部や看護学部の他に、コメディカル養成の学部もあるからね。
　学生ギルドは、山の上。このキャンパスは山に沿って建っている感じ。徒歩は諦めて巡回バスに乗る。
　到着！日陰が少なくて、熱い💦

　メインライブラリーに行って、学生証を受け取る。巡回バスで一周してみたけど、本当に広い。そして、駐車場がめっちゃある。
　車通学者が多いんだろうな？一応、国際免許証持ってきているので、実習とかの状況で車も考えるかも、と。大家さんに駐車スペースもあるか確認しないと。

ステイ先で荷解き

　ステイ先の最寄り駅。徒歩5分だけど、周りは住宅街。超のどか……今は、日が長くて20:30位まで明るいけど、冬場はどうだろう？

　ステイ先の部屋に買い物したものを置いて、翌日ホテルから残りの荷物を持ってきて荷解きすることにして、今日は再びバスでシティに戻る。バス停が角一つ先で近いから便利。スーパーマーケットだけが遠い。自転車購入予定。

　翌日、ステイ先に、行って荷解きする。
　掃除もしてあって、スーツケースの収納も問題なし。クローゼットも広くて扉が鏡になっているし、貴重品用金庫もあり。ベッドリネンも広めのシングルサイズで、今まで使っていたもので問題なし。デスクと棚もちょうどよい感じで、収納棚は追加購入必要なし。キッチン用品や食材の収納スペースも充分でした。冷蔵庫も大きい。
　シェアメイトも女子ばかりで、娘が一番年上だけど、院生が彼女だけなのでそれも納得。ベトナム人と中国人の女の子達でした。
　私のアデレード滞在中は、娘もホテルに泊まる、と数日分の荷物とPC持って、ホテルに戻る。ホテルには、洗濯と乾燥機があるし、食事もまとめて作れるし、残った食材と調味料を持っていってもらわないとだしね。

ちょっと観光

　週末は、観光へ。
　バスに乗って、アウトレットショップとビーチへ。泳ぐわけじゃなく、冷やかし😁
　プレミアム・アウトレットがあって、路線バスでホテルから30分くらいかな？靴屋が多い！かわいいバッグブランドも見つけて、服屋もチェック。ハイブランドショップはしばらくお預けです。結局何も買わず。
　で、そこからまたバスでビーチへ。ホント、バス便利。時間だけチェックしておけば、使いやすいです。

　別の日は、ワインの産地でもあるアデレード・ヒルズへ。こちらもシティから路線バスで1時間ほど。なんか、那須高原とか軽井沢の雰囲気です。
　ドイツ村？で下車。ドイツ人入植者が開拓したとのことで、ヨーロッパの雰囲気。

　どこもおしゃれな感じで、飲食店やブティック、クラフト、アロマショップ、博物館もあった。

中途半端な時差

　アデレードの時差は、現在夏時間で、日本より1時間30分早いです。そう、何故か日本のほうが遅れている？？？
　ちなみにアデレードって、緯度は南北逆で東京とほぼ一緒。経度は名古屋と一緒くらいなのですよ。
　30分単位の時差も中途半端で、腕時計の世界時間の機能が使えない😓
　ホントこの時差には慣れなかったです。

大学のオリエンテーション

　学生証を貰いに行ったあと、コース開始前の水曜日、1日だけ娘は朝から夕方まで大学で行われるコースのオリエンテーションに参加してきました。
　コースは、80名でそのうちインターナショナルは25名。日本人は1人だけ。レアだもんと娘。今回は、インド人が圧倒的に多いそうです。次に中国人。フィリピンとカナダの方もいたらしい。55名ほどはオーストラリア人ですね。実習先は、南オーストラリア州だけでなく、ダーウィンまで行くこともあるらしい。実習内容や期間、準備についての他に、バイトのこと就職先のこととかまでいろいろ。
だいぶんイメージも出来たと。なんとかなりそうで良かった。長期休暇の予定も出た。うん、年末には帰国出来そう☺️

あとは……

　空いた日で、自転車買ったり、GP登録作業したり、コース開始までに生活はなんとか整える事ができました。
　私が帰国する前日、夕食まで一緒に取って、「じゃあね」と娘はステイ先に戻っていきました。
　翌日朝7時。ホテルをチェックアウトしてアデレード空港へ。小規模の空港で、エアサイド内でインターナショナル乗り場が分かれています。パスポートチェックが終わってからラウンジが一つ。
　そして、チャンギで今度は8時間のトランジット。流石に今度は入国。と言っても機械でサクッと簡単入国です。JEWELで買い物して、また空港に戻ってTWGでお茶買って、日本行きの飛行機が6時間も遅れたので、結局ラウンジを3つもハシゴして、チャンギにめっちゃ詳しくなって、帰国しました。
　今回はプライオリティ・パスに目茶苦茶助けられました。夏に引き続き、すごく役に立ちました。