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松ぼっくりから松の実を綺麗に簡単に取る方法

私たちが住む地域には、散歩していると、いつも松林に何かを探している人たちを見かける。最初はなんだろう?と思っていたけど、どうやら松ぼっくりを拾っているらしい。私たちの庭にも大きくて立派な松の木がでーんとあるのだけれど、毎日松ぼっくりが少しずつ落ちてくる。


うちの立派な松の木

時には、知らない誰かが訪ねてきて「庭を掃除しましょうか?」と声を掛けられるけど、これは掃除と称して、松ぼっくりを拾いたいだけ。

どうしてそんなに松ぼっくりが欲しいんだろう?暖炉の火付に使うのかな?と思っていたけど、そう、松ぼっくりからは、松の実が取れるんだ!松の実はとても高価で、スーパーのナッツ売り場の中でも、飛び抜けた値段が付いている。これが、その辺に落ちている松ぼっくりから取れるんだったら、そりゃあみんな一生懸命拾うはずだ。

それだったら私たちも!と、庭にある松ぼっくりを拾って松の実をとってみた。トントン、と叩いたら、黒いススだらけのような松の実がポロポロ落ちて来る。このススのようなものをザルで転がしながら綺麗にして、殻を割って中を出すのだけど、固くて全然開けられない。ペンチを使ったら、中の柔らかい松の実まで一緒に砕けてしまう。。オーブンでローストすると殻が割れやすいとどこかに書いてあってけど、全然開かないし、松の実がローストされ過ぎてしまう。

その後も色々調べたり、試行錯誤して、ついに見つけた一番いい方法は、

一晩水につけて、その後1日天日干しすると、殻が開いてくれる、ということ!

それでも開かない場合は、さらにもう一度水につけて、天日干ししたら、ほぼ100%開く。

殻から取り出して食べてみた松の実は、今まで市販で購入したものとは全く違った味で、とてもフレッシュで風味が素晴らしい。遊びに来た子供達も、一度これを食べたら夢中になるし、ポルトガル人の友人も、「これこそ小さい時におばあちゃんの家で食べていた、慣れ親しんだ松の実の味だ!売っているものと全然違う!」と驚いていた。


午後のちょっと空いた時間に一度始めたらもう止まらない!

この殻を簡単に開ける方法を見つけた私たちは、8月の夏の数日間、ひたすらペンチで殻を黙々と開けて、松の実を取り出して、瓶に保存することに夢中になったのだった(笑)


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