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塾講師の本音

今回の部員日記は、法学部2年波田野優子が担当させていただきます。

9月も半ばになり、日中はなお暑さの名残を感じますが、皆様お障りなくお過ごしでしょうか。 

私は仕事にインターン、資格の取得のための勉強などの部活以外の活動で毎日が一瞬で過ぎ去っていく日々を送っています。ついスケジュールをつめつめにしてしまうのが悪い癖です…

さて今回は私が日ごろ呼んでいる「仕事」について書いてみたいと思います。

なぜ「バイト」ではなく、「仕事」と呼んでいるのか。
ずばりそれは長期インターンだからです。

 私の仕事は塾講師です。

総合型選抜をはじめとした推薦入試の専門塾(一般対策も実はできる)として有名な塾に勤めています。この仕事には大きく分けて4つの業務があります。

1.生徒指導
2.電話
3.校舎運営
4.校舎募集

の4つです。順番に説明していこうと思います。

1.生徒指導

 総合選抜の指導はとても難しいです。

 そもそも総合型選抜を志す生徒は必ず「研究テーマ」がなくてはなりません。大学で行っていきたいと思っている研究を高校生のうちに熟成していく作業があります。

 私の場合、国家の行っている在日外国人の方々への支援政策の違いや行政の介入の仕方の不均等性をテーマとして研究を自主的に行ってきました。この時大事になってくるのは、沢山情報を集め、自分なりの視点で分析し会見を持つことです。膨大な量の論文や新書を読みます。また、実際にその現場に足を運び、専門家の話を聞いたり、アンケートをとったりと研究を行います。

 つまり、専門性の高い文章を書かなくてはならないのです。これらを1から作る作業や、わからないと止まってしまった生徒、提出書類の書き方がわからないと嘆く生徒の指導を行っていきます。

 また、大学への愛も必要になってきます。大学のカリキュラム、シラバス、教授、ゼミを調べます。この人はこうやって大学を活用するんだな とわかるような文章を書けるよう努めなくてはいけません。

 実際私は高校生の頃からずっと受けたかった地域社会論や地方自治論、コミュニティ論などの授業を今実際に受講できていて幸せです!

 推薦入試には合格基準や偏差値、判定がありません。
そのため、この入試特有の不安を持つ生徒たちのサポートをするのはとても大変なことです。

 横浜校の母と呼ばれるようになって1年経ちますが、何人も自分の後輩になってくれた生徒たちを誇りに思います。

2.電話

 校舎から電話が絶えることはなく常に着信音が鳴り響いています。もう私の耳にはあの音が染みついてしまい、飲食店でそれが流れた際には思わず反応してしまいました。

 コールセンターか?と錯覚を起こしそうになるほどの量の電話をします。これは後程説明するほかの項目にもありますので、これくらいの記述にします。

3. 校舎運営

 皆さんの理想の塾はどのような場所でしょうか。

 綺麗なところ、よし勉強するぞと気合の入る雰囲気のあるところ、また来たいと思えるようなところ。様々な意見があるかと思います。それをひとつでも多くかなえるための作業が校舎運営です。掲示板やポスター、インテリアなどとても細かいところを整備していきます。実はこのような些細な部分まで拘りを持って空気づくりを行っているのです!

4.校舎募集 

 塾の生徒はどのようにして塾を選んで入塾しているのでしょうか。

 これをひたすら分析してSNS戦略を立て、相手の出方を考察するのが募集業務です。いわゆる商談的な感じの仕事が多いです。推薦入試を考えているが塾が決まらない方々と塾のプランや魅力、始める年齢など多くの要素を混ぜてお話します。

私事ですが、私の単独新規面談にて入塾してくれた第一号の生徒は1年生のクリスマスシフトの際の方でした。

 こちらの持ち札と相手の要求をうまくマッチさせる。相手から「たしかに」「おっしゃる通りです」という言葉を聞いた時の嬉しさは一度経験すると忘れられません。
また、この際に大事なのが、面談に至るまでの「電話」の記録です。2で述べたように、電話は先方との信頼関係を気づく上で最も重要です。事前にいかに相手の欲しいものの情報を得られるかが勝利の鍵となっているわけです。

 SNSでは、Twitter、Instagramに加え「ワセダネ」という所謂部員日記のようなものを執筆しています。
IELTSでの高得点の取り方など、資格試験のコツや面接のコツ、実際の大学生活、塾の情報などをお届けしています。

実際の記事です
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 私もこの仕事を続けて1年半経ちますが、最初はクレームの多さや精神を削る量の仕事とですぐに辞めようとしていました。しかし、大好きな同期の皆が支えてくれて今笑顔でこの仕事を続けられています。無事合格してくれた高校生の皆の涙や感謝の言葉をもらい、もう一度この瞬間を見たいと思ってしまいました。
 
 最近では私に会いに来てくれる生徒が沢山いて、そんな皆を胸に、忙しい日々をこなしています。すべての出会いを大切に、この仕事をあと2年半続けていこうと思います。本当に大好きな個性豊かで優秀な13人の同期、スタッフの方々と共に邁進していきたいと思います。


長く拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。




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