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25年ぶりの動脈性出血(2023年8月30日)

【注意⚠️】この記事は出血・処置等の生々しい描写があります。苦手な方は精読をお控えください。

8月末頃になると潰瘍が10mm弱ほどになっていました。もうハイドロコロイドでは滲出液を吸収しきれません。
他の創傷被覆材(プラスモイスト®)で保護し、9月上旬に○病院で診てもらうまでは何とか乗り切ろう…と思っていました。

そして、8月30日の夜。
いつものように右手のドレッシング材交換をしようと慣れた手つきで包帯を外し、被覆材を取った瞬間、右手親指の付け根からピューっと赤いものが…。
約25年前と同じく、今にも弧を描きそうな勢いの動脈性出血だとすぐにわかりました。

「あー、ついに始まった(-_-メ)」

落胆やら焦りやら恐怖やら、いろいろな感情が入り乱れましたが、混乱している場合ではありません。動脈性出血を発症しているのですから、止血しなければ死に至ります。
すぐに右手を心臓より高い位置に挙げ、出血点らしき箇所を手元にあったプラスモイスト®で覆って左手でグッと押さえ、寝室にいた旦那さんに「動脈性出血した💦」と伝えに行きました。

「えっ?大丈夫?💦」「とりあえず圧迫止血してみてるから少し様子を見ようかな(-_-メ)」

こんな会話をしながら、数分後に止血点をそっと覗いてみると、依然としてピューっと出血。
もはやプラスモイスト®では止血しきれないだろうと判断し、洗面所に行き止血促進作用のある被覆材(ヘモスタパッド®)で止血点を覆い直しました。

(当時、創傷被覆材オタクになりかけていた私は、あらゆる被覆材の用途を頭に叩き込み、必要なものをAmazonで手配してまくっていました。)

そんな風に自力で当座の処置を試してみたものの、果たしてこれで止血に至るんだろか?止血に至ったとしてもその後どうすりゃいいんだろか?という不安や疑問が押し寄せてきます。
結局、旦那さんに救急車を呼んでもらうことになりました。

(注: この時に私が止血箇所を覆ってみていた「ヘモスタパッド®」は止血促進作用のある被覆材です。「ヘモスタパッド®」を使えば動脈性出血においてはどんなケースでも止血できるとは言えません。というか難しいケースも多々あるのではないかと思います。動脈性出血し自力で圧迫止血できない時は、迷わずかかりつけ医やかかりつけ病院に相談するか、救急車を呼んでください。)

救急車が到着するまでの間、救急隊の方から「状況を教えてください」という電話がありました。

旦那「嫁が右手から出血しています」
救急隊「それは怪我ですか?」
旦那「いえ、血管の病気です」
救急隊「どういう病気ですか?」
旦那「えーと…」

旦那さんは私と結婚する前から、私が血管の難病を罹患していることは知っています。でも結婚して12年、幸いにして目立った症状も急変もなく過ごしてきたのですから、救急隊の方に詳説できないのは仕方ないことです。
なので、「私が説明するよ」と電話を代わりました。

私「動静脈奇形という先天性の病気です」
救急隊の方「ドウミャクキケイ?」
私「動静脈奇形です。動脈と静脈がくっついちゃう病気です」
救急隊の方「??」

電話越しに救急隊の方の困惑が伝わってきました。何ですかその病気は?というのが本音でしょう。やはりこの病気はほとんど認知されていないんだなと痛感しました。

しばらくして救急隊のみなさんが自宅に到着し、

「血圧はかりまーす」「これは怪我ですか?」「何の病気ですか?」「どういう病気ですか?」「いつからですか?」「なぜ出血したのですか?」「糖尿病・高血圧などの薬は飲んでますか?」「体温はかりまーす」「コロナのワクチンは?」「かかりつけは?」「おくすり手帳は?」「お名前は?」「今日の日付は?」

等々、救急隊のみなさんからのあらゆる確認•バイタルチェックに応え続けました。
加えて、実は9月上旬に○病院に飛び込みで診察してもらうつもりだったことを伝えてみたところ、ありがたいことに救急隊の方が○病院に電話をしてくれ、すぐさま○病院に搬送されることとなったのでした。

<次回へつづく🎵>

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