台風銀座

上陸すれば必ず甚大な被害をもたらす「台風」

ある方が伊勢湾台風について書いておられた。

あの台風は通常まず直撃する高知を迂回するように紀伊半島に上陸したことが悲劇だった。

高知を直撃、もしくは沖縄などの次に上陸したときは、雨であれ、風であれ勢力が減退する。

その状態なら他地域に行っても、大きな被害は出にくい。

元々高知と言う場所は「台風銀座」と言われるほど上陸回数が多い。(なぜ銀座を引きあいに出すかよくわからないが、当時は何かが多いと何でも「銀座」を付けていた)

高知は元々「河内」が高知となったように、水に関わる困難がいろんな側面で多い。

ただ、台風が毎年直撃するので私たちは慣れているし、何より、「水害」に対する対策は非常に細かく行っている。

川岸の護岸工事、排水ポンプ、防潮堤。

また、崩れることを前提として生活しているので、崩落などは気にもかけていない。

個人でも災害には対応しなければならないが、現実のところ、

被害を食い止めているのは行政のほうなのだ。

また、慣れている人間は対応もスムーズだ。

何が危険なのかを良く知っている。

熊本の水害の際には報道陣が行ってはいけない河川敷からリアルタイムで報道していた。

遊水地という言葉が、どうして遊水地と言うのかはしっかり理解しなくてはいけない。

川の氾濫は時系列で少しずつ増えて起こるのではない。

川においては、大量の水が巻きこんだ土砂や、一緒に崩落した木などともに急激に押し寄せてきて一気に増水することも多い。

山地側において、激しい雨が降った結果だ。

四万十川は極めて危険な川なので、監視カメラが設置され、それをテレビで24時間各家庭に放送している。

しかしライトが設置されていないので

夜間は延々暗闇が放送される。


私たちの地方では物的被害は大きくても、人的被害はほとんど出ない。

なので、台風が直撃しなくなった今、非常に他の地方を危惧している。

知らないと言うことは非常に危険なことだが、

知識として持っていても、対策は難しいのだ。

一つだけ言えることがあるとしたら、

水だけは確保したほうがいい。

3日食べなくても生きられるが、3日飲めなければ生命に危険が及ぶ。

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