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旅行先で新型コロナにかかった話(その2・食事と解熱編)

39度近い熱が2日間続いた。幸いなことに、その両日は部屋替えは必要なかったので、掃除も断り、延々と寝るだけ。
最初の日はそれでも結構元気でベッドに入りながらもネトフリ三昧できていたが、2日目はさすがに終日爆睡した。

ホテル療養中の食事


食事は、友人が差し入れてくれたものをありがたくいただいた。差し入れてもらうときにwishリストというか、お願いしたいものを伝えておいた。というのは、仕事をしている彼女にそう何度もホテルに差し入れに来てもらうわけにはいかない。1回だけで効率よくすませるために、保存性のよいものをお願いしたのだ。

持ってきてもらったものは、

  • おにぎり2個

  • サンドイッチ2個

  • ヤマザキのランチパック

  • カップヌードル2個

  • カロリーメイト数箱

である。
おにぎりやサンドイッチは1~2日のうちに消費し、あとは日持ちのするランチパック以下の3つで食いつなぐ作戦だ。

…といったものを食べて過ごしてるよ、と東京の友人にLINEしたら、「カロリーメイト!もっと体力のつくものを出前でとれないの?」と言われた。いやいや熱のある時に丼ものとか食べられませんて…。1食だけ、ホテルでとれる400円のお弁当を注文してみたが、ビジネスホテルだけあって、オッサン好みの揚げ物だらけのお弁当は受付けず、残念ながらほとんど廃棄。
一口食べて残すくらいなら、栄養素的にバランスが取れていて消化に負担がかからないカロリーメイトの方がよほどいいと私は思う。そもそも、カロリーメイトは大塚製薬が病院に供給していた入院用の流動食を固めたものだ。マーケティング戦略上それじゃあ売れないので、忙しくて食事がとれないときの代用食的な感じで登場したが、私は本来の使い方をしているわけですね。なんだか大塚製薬のステマみたいだな。(違います)

ただ、さすがに3食乾きものでは飽きるので、あたたかい汁ものも食べたい…という頃合いでカップヌードルを登場させるという具合で、5日間の隔離期間に全て食べつくした。

冷蔵庫とベッドを往復した夜


体内のウイルスを退治するのには熱は必要なものである。だが、39度近い熱が3日間も続くのはキツい。1日3回パブロンを飲むのだが、2日目ともなると、薬が切れてくると熱が上がってくる…ような気がした。
ちょうどその時、Facebookで友人のヨネゴーさんが、「自分は水風呂に何度も入って解熱した」という、滝行の一種かとしか思えないコロナ体験を披露してくれた。まじか…。かなり前だが、米国の小児科医は小さな子供のちょっとした発熱程度なら、水風呂に入れなさいと指導していると聞いたことがあるので、ありえない話でもないかもしれない…。(保証できませんが)
とはいえ還暦でそれをやるとなると、文字通りの”年寄りの冷や水”。誰もいないおひとりさまのホテルでそれをやる勇気はなかったが、「冷やす」ということに気づかされた。そうだ。ただ薬を飲んで漫然と寝ていたって熱は下がらない(かもしれない)。

部屋にはホテルのフェイスタオルが2本あった。それを濡らし、固くしぼって、1本は自分の体に当て、1本は冷蔵庫で冷やした。冷たいタオルは額に乗せてもあまり解熱効果はない(頭痛の時は気持ちよいかもしれないが)。冷やすなら首筋、鼠径部(脚の付け根)、わきの下だ。いずれも動脈が皮膚の近くを通っており、ここを冷やせば冷えた血液が全身に回る。
タオルが冷たくなくなったらひょいと起きだし、冷蔵庫のタオルと取り換える。ホテル療養というのは、ベッドの近くに冷蔵庫も湯沸かしポットも全て揃っているので、こういうときにはなかなか便利だ。

2日目の夜、せっせとこれをやり続けたところ、3日目の朝にはようやく36度台に戻った。
平熱に戻ったと同時に、なぜか咳と痰と鼻水と、嗅覚障害がいっきに始まった。
やっぱりフツーの風邪じゃないな、と思った。

次回は「旅費」のことその他を書いておこうと思います。
旅費はねー、やっぱり痛かったですよこれは…。






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