マガジンのカバー画像

ドイツの教育について

14
日本とはまったく異なるドイツの文化や教育を知ることで気づき、学べることがあるはず!
運営しているクリエイター

#cakesコンテスト

ドイツ人にカスタマーサービスは必要ない?

日本人がドイツに来て驚くことのひとつに、「ドイツのカスタマーサービス」がある。 会計をしようと思ってレジ前で待っていても、店員は一向に同僚との話をやめようとしない。仕事について話しているならともかく、大概は旅行の話や、誰かの文句などで盛り上がっている。 「すみません、お会計お願いします」と声をかけたりすると、必ずといっていいほど嫌な顔をされる。私たちは彼らの楽しい時間を邪魔してしまったのだ… お客さまは神様だ!の日本からやって来た観光客にとって、自分が何かいけないことをしてし

「Ich war das nicht!(私じゃないわ!)」にみる合理的ドイツ人

今までドイツ語のテレビを観ようとも思わなかった私だが、ドイツ語苦手意識克服のため、娘と一緒に「Barbie」を観てみることにした。 しかし、それはあるひと言より、5分も経たないうちに終了することとなった。 その場面では、バービーが妹たちと宝さがしをしているところだった。 少し離れたところまで犬に導かれ「ここ掘れワンワン」とお宝発掘を試みていたが、結局その場では見つからず、リュックサックを置いた場所に戻ってきた。 ところがバービーが置いたはずのリュックは、消えていた。 「私の

詰め込み教育の産物「団塊ジュニア」

私は「団塊ジュニア世代」である。 年間出生率が200万人を超えた、第2次ベビーブームに生まれた。 戦後、日本の高度成長期を支えた団塊世代に育てられ、詰め込み教育を受け、受験戦争に耐え、バブル崩壊後に就職氷河期を味わった世代だ。 詰め込み教育で子どもたちは、ストレスを抱えていた時代。小学校時代、管理教育の影響で体罰はあたり前。着替えに時間がかかり、体育の授業に少し遅れただけで、先生に箒で力いっぱい叩かれ、授業中に私語でもしたならば、容赦なくチョークが飛んできた。私たちは抑圧の