見出し画像

外部指導員を探す・活用する

こんにちは!

前回のnoteでは、

部活動顧問の役割と負担

というテーマで、実際に部活動を指導されている顧問の先生方の時間的・経済的負担というものを論文ベースでまとめていきました。

前回の記事はこちら

前回の記事では、顧問の先生方の特に時間的な負担を少しでも軽減するために、

外部指導員を活用する

といったことが述べられていましたが、

実際にどのように外部指導員を探せばいいのか。

外部指導員を雇うにも金銭面的に厳しい

などといった問題点があると述べ、次回へ

という形で記事を終了しました。

今回は、前回の内容を踏まえて、

外部指導員を実際にどのように探すのか。どれくらいの金額が必要であるのかなどを中心全国的な調査をもとにまとめていければと思います。

外部指導者とは

そもそも、外部指導とはどのような定義なのでしょうか

技術指導を中心に顧問教員への補助や代行として部活動指導あたる
学校外関係者

ということが定義づけされています。

また、後ほど詳細に記載しますが

ここで重要になるのは顧問教員への補助や代行

という部分が非常に重要になると感じますので、外部指導などを行いたいと考えている方は少しこの部分を頭の片隅に置きながらここから先の内容を読み進めていってもらえればと思います。

どうやって外部指導者を探すのか

それでは、外部指導者を探すにはどのような方法があるのでしょうか。

大きくは以下3点あるといわれています。

スポーツ・行政団体による指導者仲介サポート

こちらが最も最初に出てきたので、最も推奨されている方法なのかなと感じます。

具体的には

スポーツリーダーバンク

というものがあるそうです。

各都道府県や市町村によって制度化されています。

一例として僕自身の所属大学がある熊取町のサイトを掲載しています。

サイトの中でも紹介されていますが、まずは指導者と利用者が登録をし、視聴者がマッチングを行い派遣

そしてただ単なる派遣だけではなく、指導者は指導後には報告書の提出があるなど、個人的にはかなりしっかりした仕組みが構築されているなと感じました。

外部指導を探している方がいれば、まずはお住いの都道府県・市町村でこのようなスポーツリーダーバンクのサイトなどがあるのかを確認してみることも検討してみてはいかがでしょうか。

大学生ボランティアによるサポート

これは僕自身が実際に行っていたもので

僕自身は外部指導を行っていた学校がある名古屋市が数校に外部指導を雇用するための助成金を配布する形で、その学校を指導されている顧問の先生が僕の所属していた大学のOBということで大学のチームに依頼があり、僕自身が外部指導を行うという形になりました。

個人的には、大学の部活動に所属している選手は自身が選手として鍛錬することはもちろん、その過程で得た知見などをもとに外部指導などを行いそれらを教える機会を持つことでよりその競技への理解が深まると思うので、このような機会が増えればなと考えています。

ただ後述するような注意事項はありますが…

民間企業による指導者派遣サポート

このような形で、民間企業でサポートを行っている会社もあるそうです。

ただ、インターネットで検索してみたところ

いろいろとありすぎてわかりにくいことや、前述している

スポーツリーダーバンクの制度程しっかりしていないのではないかと感じるために少し自身が活動するか。といわれれば現段階では少し躊躇するかなといった印象です。

ただ、民間企業であるので連絡をすれば、密に連絡を取ることができるかとも思いますので、

自身の都道府県や市町村にスポーツリーダーバンクの制度がないという方は、綿密な打ち合わせを行いながらより良い指導者を探してもらうことを依頼してみてもいいのではないかと思います。

外部指導者に対する経済的サポート

上記3点以外にも、

秋田県教育庁の「運動部活動テクニカルサポート事業」など

外部指導者に対する謝礼金を補助する取り組みも行われているそうです。

ちょこっとネットで検索してみても文科省やJSPOなどのサイトが出てくるなど、外部指導者に対する謝金の支払いに不安を抱え外部指導を依頼できない方がいらっしゃいましたらこちらの制度も一度調べてみてください。

外部指導者を活用する際の留意点

まずは、下記の図をご覧ください。

図5-10は部活動指導員が何を動機として外部指導を行っているか。
図5-11はそれらを阻害する要因です。

一方で

図12,13はそれぞれ教員が外部指導を雇用したいと思う要因と雇用しづらいと感じる阻害要因です。

僕自身が一番印象に残ったのは、両者ともにそこまで謝金に対する事柄に触れていないということなのではないかなと感じます。

もう1点は、図13の教員が外部指導を雇用しづらいと感じる阻害要因の上位に挙げられている

一度、外部指導に来てもらうと断りづらい

であったり、

外部指導者との指導方法の不一致

などが印象に残りました。

これに関しては次の「指導を依頼された側の心得」でも注意するべき点になるので、次の章でまとめられればと思います。

指導を依頼された側の心得

これらの内容を踏まえて、指導される側に求められているのは

あくまで外部指導者である。という立場をしっかりと理解すること

なのではないでしょうか。

外部指導者である以上
自身がメインの監督ではなく、あくまで監督などを補助する形態であることが重要であり

チームの方針などに関しての決定権などは
あくまで監督や顧問の先生であることは忘れてはいけません。

これらを踏まえておかなければ
生徒側からするとどちらを信用していいかわからなくなってしまうということもあると思いますし

やはり顧問の先生は顧問の先生である以上
学校の一教員であるという立場を忘れるわけにはいきません。

外部指導者は比較的学生と年齢と近いということもあり
親しくなりやすく、時には顧問の先生よりも発言力が高まることもあるかもしれませんが

前提として

顧問の先生たちの補助である。

という立場での指導が求められています。

僕自身も大学時代この部分は結構意識しながら指導にあたりました。

外部指導者を活用する際のチェックリスト


上記は外部指導者を活用する際のチェックリストになります。

中身に関してはここまで記載してきた内容をチェックリストの形式で確認することができるような形式になっていますので

外部指導を雇用される際には、ぜひご活用ください。

まとめ

ここまでいろいろとまとめましたが、

今回大事なのは

外部指導者は自身があくまで外部指導者で監督や顧問の先生方のサポートであるということをしっかりと意識して監督や先生方が望むことを知り

それに応えるためのサポートなどを行うということ。

また、外部指導をお願いする側もそのようなことをしっかりと伝えること。

外部指導者が何を求めているのかなどをしっかり知ること。
知ろうとすることが大事。

すなわち、お互いにしっかりとコミュニケーションをとることを心掛けることを忘れてはいけないというシンプルな回答になるのではないでしょうか。

どれだけ優れた指導者であったとしても一人だけでどうにかできることは限りなく0に近いという視点を持ちながら、様々な人とコミュニケーションを密に取り、協働していくことの大切さが改めて強調されたのではないかと思います。

僕自身も外部指導を行っていく。
また、今後チームスタッフとして関わる際や、チームのコーチとして専門職的なスタッフにお願いする際には、基本的なコミュニケーションを大事にしてうまく協働していきたいと感じました。

つらつらとまとめていく中で少し見当違いな部分や誤っている部分もあるかもしれませんが、

外部指導者への依頼を検討している方や外部指導者を行いたいと考えている方々の入り口にこのnoteがなることができていれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?