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我が家の庭の風景 part.102「白梅」

ロシアのウクライナ侵攻が始まったのは2022年2月24日だった。
今年でもう2年経った。
エネルギー資源の問題で思い出すのは、ウイグルである。日本より国土の広いかの国はエネルギー資源で日本以上に発展の可能性がある土地柄だったと思うが、今はどういう状況だろうか。
他国と国境を接する多民族国家どころか、海外に行ったこともないので、日本同様に1月に同規模の地震が起こったと聞いても、どのような苦難に見舞われているのか、報道で見る能登の姿を通してしか想像することができない。

北陸は雪深い地域だ。ウイグルも北部で相当寒いらしい。酒造りが盛んだそうだ。
果実酒もあると聞くと九州育ちで山間地の果実で育った身としては親近感を覚える。
アジアと中東を結ぶシルクロード交易路の一部だったそうだから葡萄酒が古くから作られていたと聞くと納得するものがある。
歴史に明るくないが、今のイラクあたりに起こったメソポタミア文明の歴史書には世界最古のワインの記述があるそうだ。
カザフ族が住むウイグルは中東文化の影響も色濃いのだろう。
その影響か、若者と高齢者は共に酒を酌み交わさないのだそうだ。

夏や秋に実をつける植物は大抵4月頃から初夏に花を咲かせる印象だ。シルクロードを通してアジアや西洋の果樹を広めたウイグルでは果実の花の時期までまだ間がある。

白く可憐な梨の花、薄紅色の桃の花、葡萄の花は虫のいらない緑の寂しい風媒花。

果実の花で先んじて咲くのが、梅の花である。我が家の庭では小梅の花が1月の下旬に綻び始めた。
あと少しで満開だ。
日本には美しい梅園がいくつもあるが、大陸の梅園や果樹園の波打つ陸の海は壮観だろう。
ウイグルにも梅園があるだろうか。
春の知らせは心の雪解けではない。
人の心が冷たいままでも梅が咲いて春が来る。

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