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血について考えた #1

血液の話ではありません。
血がどばーとか、
赤血球がなんたら、とかないので
安心して読んでください。

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少し前の話になるが、
私の伯母の孫娘が結婚することとなった。
伯母は母のすぐ上の姉で、
もうすぐ87歳になる。
孫娘が10歳以上年上の男性と結婚する、
しかも2人で挨拶に来たはいいが、ジーパンで来た。
と不安だらけだったそうで、
仲の良い妹の娘、つまり私に、 
この相手がどんな人か調べて欲しいと依頼が来た。
自分の息子(孫の父親、私の従兄弟)からの情報だけでは満足できなかったらしい。

斯くして与えられた情報を元に
私はその相手(以下N氏)をネットで調べてみた。
FBでも個人情報を公開しているし、
自営業でXもしている。
どうもある界隈では名の知れた人らしいので
簡単に情報は集まった。
思いの外、周囲の信頼も厚い、しっかりとした人のようなので、それを母経由で伯母に伝えると
伯母はとても喜んでくれた。

それから少し経ち、その孫娘に子どもが生まれたと聞いたので、私はN氏のXを見てみた。
そこには小さな赤ちゃんの写真がアップされており、N氏の、父親になった喜びが記されていたのだが、その写真を見て、とても不思議な気分になった。

私はひとりっ子で育ち、子どももいない。
実は20ほど歳の離れた異母妹がいるのだが
会ったことはない。
甥とか姪とかいるにはいるが
それは夫の血縁なので、私とは血は繋がっていない。
なので血に関して自分は結構ドライだと思っていたのだが、その赤ちゃんの写真を見て
この子と私はほんの少しでも血が繋がっている、
というか、同じ成分の血が流れているんだな、と、とても愛おしい感覚になったのだ。
それは自分的にはとても不思議な感覚だった。

それを母に話すと
母は喜々として伯母にその話をした。
伯母は喜んでくれて
自分の息子にその話をした。
息子は喜んで自分の娘にその話をした。
それを聞いた伯母の孫娘は、会ったこともない遠縁のおばさんの言葉を喜んでくれたそうだ。
会ったこともないのに気持ち悪い、とか思わないのか心配したが、まぁよかった。

いつか会うことがあればいいけども、
そういう機会はないと思うので、
遠くから(Xで)、赤ちゃんの成長を
そっと見守ろうと思う。

どうかどうか健やかに。


(※関係性の説明難しいですね。わかりにくくてすみません。このシリーズ、他にもいろいろ書いてみたいと思います)










 


















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