Yuma Tanioka

◼︎24歳/エンジニア兼プロダクトオーナー ◼︎新規プロダクト開発中 ◼︎早朝読書と散歩好き…

Yuma Tanioka

◼︎24歳/エンジニア兼プロダクトオーナー ◼︎新規プロダクト開発中 ◼︎早朝読書と散歩好き ◼︎夢は世界中を旅して最高の環境で暮らすこと

最近の記事

基本的なペルソナの作り方:第五ステップ

10.ペルソナの検証 ペルソナが完成したら、確認と検証を行います。 1. データが反映されているかの確認:ペルソナの確認で最も重要なことは、作成したペルソナが元データを反映していることの検証であり、そうでなければ対象者セグメントに適さない製品になってしまいます。 2. 対象者セグメントの同一性の確認:ペルソナが対象者を正確に表していることを確認するために、製品やサービスの実際の対象者に接している人に見てもらう。 3. データが十分であることの確認:ペルソナがが対象者セ

    • 基本的なペルソナの作り方:第二ステップ

      ステップ2:要素の確定 「要素の抽出」「要素のグループ化」「要素グループのラベリング」について紹介します。 3.要素の抽出 ペルソナは定性データから直に構成できるものではなく、まずは各属性を構成する要素を抽出する必要があります。 要素というのは対象者の特徴の最小単位であり、対象者を構成する属性の定義です。 また、ペルソナは「擬似人物」であり、その人格は「擬似人格」で、それを構成する要素である属性も「擬似属性」です。 さらにそれを構成する要素が「疑似事実」「事実らしきもの」=

      • ペルソナ実践プロセス第三段階「ペルソナを使う」

        ペルソナ手法を実践するプロセスには「決断」「ペルソナを作る」「ペルソナを使う」の3つのフェーズがあります。 「ペルソナを使う」フェーズについて紹介していきます。 3.ペルソナを使う ペルソナを使う際には「方法論」と「組織の風土文化」としての課題の2つのパターンに分けられます。 さらに方法論としての課題には「周囲の理解不足」「ペルソナを使いこなせない」「効果測定できない」の3つがあります。 順番に紹介していきます。 ・周囲の理解不足 これが最も厄介で、プロジェクトに関係する

        • アジャイルなチームとは

          スティーブ・ジョブズはピクサーの映画作品の成功の裏には、どれだけ予定外の協調作業があったかについて語っている。 「トイ・ストーリー2」の公開後、ピクサーは手を広げ過ぎてしまいお互いの連携が疎かになっていることに気づき、カリフォルニアのエメリービルに20エーカー(東京ドーム2つ分程度)もの土地を取得し、社員全員を1つ屋根の下に集めた。 その成果はすぐに現れ、社員同士のコミュニケーションが改善され、お互いに協調して作業するようになった。 結果、ピクサーは長編作品を毎年公開する計画

        基本的なペルソナの作り方:第五ステップ

          ざっくりわかるアジャイル開発

          アジャイル開発とはどういうものであったか? これについては1つの質問から始まる。「クライアントに価値ある成果を毎週必ず届けたいと思ったらどうすればいいだろうか?」 これについてクライアントの視点で考えてみるとアジャイル開発のあるべき姿が見えてくる。 まず、クライアントに信頼されるチームというのは以下のうちどちらだろうか? ・実施計画書や大量の製品文章、作業報告書を納品してくれるチーム ・一番大事だと思う機能を実装して、テスト済みのソフトウウェアとして毎週必ず届けてくれるチー

          ざっくりわかるアジャイル開発

          基本的なペルソナの作り方:第1ステップ

          ペルソナの作成方法については前回も紹介した通り、大別して5段階、細分化して11段階に分けることができます。 まずはその最初の段階「1.データの収集」から順を追って紹介していきます。 1.データの収集 ・データの収集 データには「定量データ」と「定性データ」の2種類があります。 定量データ:大量のデータを元に調査対象を量的に説明する。繰り返し発生し、測定可能な現象を対象とする。(国勢調査、経済センサス、人口推計、労働力調査、家計調査、消費者物価指数など公開データを用いることも

          基本的なペルソナの作り方:第1ステップ

          ペルソナの作成から廃棄まで

          「ペルソナのライフサイクル」 ペルソナは開発してから廃棄するまでに5つのステップを踏みます。 ステップ1:ペルソナの開発と検証 これは「データの収集」→「要素の確定」→「スケルトンの作成」→「ペルソナの作成」→「ペルソナの検証」という5段階に大別され、さらに11皇帝に細分化されて構成されています。 ステップ2:ペルソナの公開 ペルソナの関係者に浸透させるために公開します。 まずは、ペルソナのメリットや利用方法を説明するための資料を作成し、これをもとに紹介するタイミングと相

          ペルソナの作成から廃棄まで

          ペルソナ実践プロセス第二段階「ペルソナを作る」

          ペルソナ手法を実践するプロセスには「決断」「ペルソナを作る」「ペルソナを使う」の3つのフェーズがあります。 「ペルソナを作る」フェーズについて紹介していきます。 2.ペルソナを作る ペルソナを作る際には、「時間が足りない」や「チームメンバーがペルソナの価値を疑う」「既存の顧客イメージから離れられない」といった問題が発生します。 ・時間が足りない 「簡易ペルソナ」であってもその工程は11工程あり、データの収集、要素の確定、スケルトンの作成など、とりわけインタビューを実施しよ

          ペルソナ実践プロセス第二段階「ペルソナを作る」

          ペルソナ実践プロセス第一段階「決断」

          ペルソナ手法を実践するプロセスには「決断」「ペルソナを作る」「ペルソナを使う」の3つのフェーズがあります。 まずは「決断」について紹介していきます。 1.決断 ペルソナをプロジェクトに取り入れるという決断する際には「予算」と「ペルソナを使う意味がわからない」という問題が発生します。 そもそもペルソナを作ったからといって直接的に利益が生まれるということはありません。 ペルソナをうまく使いこなせなければ無価値となります。 ペルソナ・マーケティングの予算というのは米国の企業のコ

          ペルソナ実践プロセス第一段階「決断」

          ペルソナ手法の意義

          はじめに、ペルソナ手法の意義というのは、製品開発をする際にチームメンバー間で認識の齟齬をなくすことにあります。 藤本隆宏教授の「もの造り哲学」論によると製品やサービスというのは、「製品」=「情報」+「媒体」であり、 製品開発=「情報の創造」 生産=「情報の転写」 販売=「情報の対顧客発信」 消費=「情報の解釈」 と考えることができます。 つまり、情報が正確にチームメンバーで共有されなくては製品開発はうまくいきません。 そして、想定ユーザー、顧客のイメージこそプロダクト開

          ペルソナ手法の意義

          「顧客時間」に入り込むためにペルソナを活用(株式会社良品計画:無印良品)

          無印良品のような(衣、食、住)の全ての商品を扱い、広い顧客層を持つ企業では、「商品が誰に売れたのか」を見ているだけでは、特定のカテゴリーの商品を豊富に揃え、安価に販売するカテゴリーキラーに勝つのは難しい時代と言える。 そこで、無印良品は圧倒的な商品力でシェアを奪うのではなく、「顧客時間」つまり「お客様の日常の時間」に入り込めないかと考えているのだ。 商品をただ売っていては「他の商品と比べ、なぜ無印の商品が好きなのか」「なぜ買おうと思ったのか」「何と比較していたのか」「どのよ

          「顧客時間」に入り込むためにペルソナを活用(株式会社良品計画:無印良品)

          ペルソナによる新規商品開発(パナソニック株式会社)

          パナソニックの商品企画グループを例に、ペルソナによる新規商品開発の流れとメリットを見ていこうと思う。 彼らは自らを「世の中にないものを自由に想像する事業」と定義している。 企画チームでは、新しいものを創造するために顧客のニーズから業界のトレンド、関連する他業界のトレンドまでも視野に入れてコンセプト作りをし、顧客の意見を聞くという作業を行なっている。 しかし、コンセプトを実際の商品に結びつけることは非常に難しい。 ・コンセプトは良くても商品がそれとかけ離れてしまう。 ・コンセ

          ペルソナによる新規商品開発(パナソニック株式会社)

          ペルソナを使ったアイデア開発

          ペルソナを使うことでアイデアを生み出す際に、顧客目線で思考することができる。 例えば、「書店をイノベーション」するということを考えたときに、企業のゴールとしては「書籍の売り上げを10%アップする」ということが目標になります。 しかし、顧客のゴールに焦点を合わせると「テーマパークやエンターテインメントのようにワクワクする書店」という要望があるかもしれません。 もし、企業のゴールにのみ焦点を当ててしまうと、無意識のうちに自社の事業領域や既存のリソースに囚われ、自社の制約から離れ

          ペルソナを使ったアイデア開発

          従来のマーケティングからペルソナへ

          従来のマーケティングは、マッカーシーが提唱し、1960年代以降使われてきた4Pに代表される機能とその組み合わせが主たるものでした。 4Pというのは ・Product:製品、サービス、品質、デザイン、ブランド ・Price:価格、割引 ・Place:流通、チャネル、顧客接近、輸送、在庫 ・Promotion:販売促進、広告、宣伝、ダイレクトマーケティング、顧客コミュニケーション のことである。 これを基に時代とともにその内容も変化していく。 次にボーデンが提唱したマーケティン

          従来のマーケティングからペルソナへ

          ペルソナ実例

          ペルソナというのはデータをもとにして作った仮想の人物像のことを言います。 この時に活用するデータというのが、顧客の年齢や売り上げなどの定量データと、インタビューや観察の結果に代表される定性データである。 これまで人によって顧客像に対する認識がバラバラで曖昧だったものをペルソナとしてリアルに書き出すことで具体的に理解しやすくなり、顧客の気持ちを想像して顧客視点でものごとを考えることができるようになります。 これはよくある話ですが、思い込みの顧客像、誤った顧客像、人によって異な

          ペルソナ実例

          戦後の日本における顧客の分類と意義づけ

          豊かさの追求と顧客学 企業による豊かさの追求は、かつてない使いやすさの提供というような形で具体化され、これを顧客が選択し、購入する。 つまり、顧客は豊かさに応じた代価を支払い、製品やサービスは豊かさへの貢献となる。 また、こうした考えが、顧客学として顧客の分析方法(定量、定性)や接近方法、他の学問分野で使われている各種の調査手法や分析手法、意味解析法の活用へとつながっている。 戦後の日本における顧客の分類と意義づけはいくつかの段階で捉えることができます。 現代までの流れとし

          戦後の日本における顧客の分類と意義づけ