見出し画像

S-Dロジックを知る②

昨日に引き続き、S-Dロジックのお話。

昨日は、S-Dロジックとは何なのか、その意味を学びました。

そこで今日はもう少し深堀して、S-Dロジックの特徴を捉えていきたい。

まず前提として、S-Dロジックはマーケティング理論を研究するために使われる視点(方法・手段)であり、それ自体が重要というわけではない。S-Dロジックがマーケティング理論に影響を与えてきたことは間違いないが、重要なのはその方法が使われたことによる結果だ。

これを踏まえた上で、方法論としてのS-Dロジックの特徴を学ぶ。


特徴1:演繹的なアプローチであること

従来のマーケティング研究のアプローチが、フレームワークとして分析や考察を行うことにより、個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則や法則を見出そうとする(帰納的アプローチ)のに対し、S-Dロジックというアプローチ法はその逆の手順を踏む。一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結果を得る(演繹的アプローチ)。イメージとして、前者は収束をゴールとし、後者は拡大をゴールとする。

特徴2:対象を捉える範囲を次第に大きくしていく / ズーミングアウト的視点

特徴1と似た内容だが、元々研究対象としていた範囲の要素を突き詰めるのではなく、その範囲を広げていくことで、対象自体を見直す。より多面的な要素を絡めていく研究方法である。

図式化するとこのようになる。(ノートの端書きですみません)

画像1

中心にマーケティングという要素があり、それを取り囲む様々な関連要素。それらのどこを見るかという視点がS-Dロジック。

このように、S-Dロジックはマーケティング理論の発展という意味で重要な役割を果たしていることから、マーケティング無くしてS-Dロジックは語れない。

マーケティングとの関係性を中心に見ながら今後も学んでいこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?