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お香つくり~塗香(ずこう)~2-rose塗香-

塗香(ずこう)のおさらいです

塗香は、人差し指に👆ちょん、と、つく程度をとり、両手に擦りこみ、邪気がたまりやすい箇所へ、皮膚に直接つけて邪気を払うお香です。
 お寺に行くと、入口に置いてあったり、ご祈祷前には、塗香で身を清めてから、というお寺もあります(^^)
 私の調合は、天然香料を使用しています。何かしらの植物アレルギーがある方は、か、かゆいっ、ということがあるかもしれないので、まず、手に少しとってみて、腕(皮膚の柔らかい部分)につけてみます。皮膚試験(パッチテスト)です。しばらくして、かゆみなどがおこらなければ大丈夫ですが、季節の変わり目、体調によって、反応が変わることもあります。このへんは、ご自分の体と要相談です(^^)
 主な香料は、白檀、龍脳、丁子のこの3種の香料がメインです。

バラを使ってみよう

 バラの起源は古く、数千万年にまでさかのぼります。クレオパトラ、皇帝ネロ等の高貴な方々に愛され、聖母マリアとも深く関わりがある、気品高き花。中世においては、浄化の儀式にバラを使用し、ローズウォーターは、殺菌作用もあると古くから考えられていました。
 使用したのは、株式会社 アートビーングさんの無農薬栽培ローズ花弁粉末、ローザセンティフォリア。
 一言でいうと。優雅っ。華やかっ。あ、一言じゃなかった。
 甘い香りは、上品で優しさに満ち溢れていて、邪を払うというよりは、愛ですべてを包み込む香り。
 もうこれだけで、じゅうぶんすぎるのですが、化学反応を楽しみたいので、作成した塗香と調合してみます。

塗香と混ぜると、ピンク、いや紫色にちかいかも

甘くて華やかなrose塗香完成

 始めに辛み強めの塗香を作成していたので、ローズ粉末は少し多めに入れないと、龍脳たちに負けてしまいます。ローズと他香料とのちょうどよいハーモニーを探して、慎重に香りを聞いていくと、あるときから、香りが融合された瞬間がありました。今回はだいたい1:1の割合ですが、塗香の調合によって、これもまた変わってしまう香りの世界のおもしろさ。
 うっすら紫色の塗香が完成しました。この香りがふわっと香ると、華やかで、愛に包まれているような優しさを感じることができると思います。

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