塗香

木の香り、木の声、仏のうた (後編)

ほりごこち
仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソード。仏像を造ったり修復したりする造佛所で、語り継がれなかった無数の話。こぼれ落ちたそんな物語恋しい造佛所の女将がつづる、香りを軸にした現代造佛所私記。

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第2章 華麗なる転生

彫刻作業は、叩き鑿(のみ)から彫刻刀へと進んでいく。

クスノキの香りは、仏師の工程に合わせるように柔らかくなっ

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塗香(ずこう)

粉末のお香のこと
厄除けではじめて塗香を体験しました
ごく少量のお香を左手にのせて、両手をこすり
軽くふわっとした優しい香りが広がります。
なんだか癒されました。浄化されたような。

身を清め、邪気を近づけないために用いるそう。

私にとって甘すぎず、強すぎない和のいい香りだったので
普段も使いたいなと思いました。

塗香は以前から知っていたけど、思いがけず
体験できて、それがイメージと違っていた

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清めの香りと、もう戻らない懐かしい時 〜 京都 鞍馬寺の塗香

先日、京都 鞍馬寺を初めて訪れました。
お参りを済ませ、御朱印を頂き、お守りが並んでいる場所へ向かうと、ほんのりと和な感じのする良い香りが漂ってきました。

その香りはどこかとても懐かしく、例えば、子供の頃にお寺の観音様の前とか、家の仏間を開けた時などに嗅いだことがあるような、そんな香りでした。

鼻をたよりにその香りの正体を探してみると、お守りやお札に並んで、『塗香』と書いてある茶色の袋が置かれ

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