お遍路の旅 八十六番札所
こんにちは(^^) 自分で作ったお線香持ってのお遍路旅。の続きです。
今回は八十六番札所です。
妖怪伝説がたくさん残っているお寺です。
2024年は逆打ちの年。
逆打ちとは?
どんなお線香作ったの?
88、87番札所は?
の記事はこちらです(^^)
↓
八十六番 志度寺(香川県/さぬき市)
先達さんの愚痴、いや苦言
「八十六番札所は、きれいに整備されていません。」
あー、言っちゃった(´д`)
ここに来てお遍路の生き字引、先達さんから苦言。
どゆこと?それは到着してすぐにわかりました。
オカルト好きにはたまらない場所
まず、手始めに駐車場がガタガダボロボロなのは通常として。
山門をくぐると、うっそうとした木と草に覆われています。
あの世の番人”奪衣婆”(だつえばぁ)
妖怪?なのか。三途の川のほとりで待ち受ける”おばあさん”。
死者の衣を奪い、衣領樹(えりょうじゅ)の枝に掛け、その人の生前の罪の重さをはかるそう。
この、”おばあさん”というのが不気味で、こわいですよね。
これがかわいい”バニーガール”だと、きゃっきゃ言いながら、逃げたくなりますよね。
頑張って生きたんだから、ここは最期にそういうサービスほしいですよね、と思うのは私だけでしょうか。
お線香つくってきましたよ!大師さま(^^)
ご祈願集中。
地獄の番人”閻魔”トップアイドルに片思い!?
江戸の天才”平賀源内”。
戯作者としてのペンネームは、”風来山人”(ふうらいさんじん)。
長編戯作『根南志具佐』(ねなしぐさ)五巻には、志度寺の閻魔がモデルとして登場します。
あらすじ→
地獄の番人”閻魔”が、江戸のトップアイドル”菊之丞”に片思い。
「菊之丞をGETせよ。」
閻魔の使者”かっぱ”が命を狙う!、、。
江戸時代のベストセラーです。
なかなか斬新なストーリー。
結末は、、読んでみてください(^^)
海女の玉取り伝説ー「面向不背(めんこうふはい)の玉」
志度寺に現在も残る”海女のお墓”。
そこには、不思議な伝説が語り継がれていたー。
千三百余年前。唐に嫁いでいた藤原鎌足の息女白光は、亡き父の供養物として三つの宝物を兄の藤原不比等に届けようとした。
ところが、宝物を積んだ船が志度の浦にさしかかったとたん嵐が起こり、三つの宝物のうち「面向不背(めんこうふはい)の玉」が龍神に奪われてしまった。
不比等は玉を取り戻すため、身分を隠して志度へ。
そこで海女と恋に落ち、”房前”という男の子を授かった。不比等は数年後、素性を明かし、玉の奪還を海女に頼む。
海女は「わたしが玉を取り返してきます。その代わり、房前を藤原家の跡取りに約束してください」と竜宮に潜っていった。
腰に命綱をつけた海女の合図があり、不比等が綱をたぐると、海女の手足は食いちぎられ、見るも無惨な姿。
しかし、十文字に切った乳房の下には玉が隠されており、海女の命と引き換えに玉を取り返した。
時が経ち、房前は不比等から母の死の理由を聞かされ、志度を訪問。千基の石塔を志度寺に建て、菩提(ぼだい)を弔ったー。
ただの伝説? ーしかし、志度町には玉取伝説にちなんだ地名、遺跡が数多く残されています。
現代なら、「え?あなたが取り返してきてください」
って言ってしまいそうな結末だけど、この時代は命をかけて息子の出世を願うという覚悟がある時代。
こちらは、ただ静かに手を合わせてきました。
八十六番札所はなんとも不思議なエネルギー、まるで異次元空間でした。
次は、八十五番へ!
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