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三足の草鞋

これは私の選択にまつわるお話です。

私は高校生の頃、ある選択をしました。
それは「就職も進学もしないこと」
これだけ聞くと、皆さん驚かれると思います。
しかし、私には理由がありました。
少し長くなるかもしれませんが、ご拝読頂けると嬉しいです。

私は専門学校や大学に行きたくないわけでも働きたくないわけでもありません。
「高校生のうちに完全にやりたいことがまとまらなかった」、ただそれだけです。
「それだけの理由なら、とりあえず会社にでも入れば良いのに」と仰る方も居るだろうし、実際に「とりあえず会社に入る」という選択をする方がほとんどだと思います。
私自身も、ふわっとした夢はあったので進学しようか、それとも夢は生半可だからとりあえず会社に入ろうかをギリギリまで迷っていました。
しかし、お金がかかる進学を選ぶには生半可な気持ちでは行けないし、会社に入るのも「とりあえず」では失礼だし、私が入ることによって「本当に入社したい!!」と思っている周りの方が入れなくなるのも申し訳ない等とにかく悩みました。(私が考えすぎなだけかもしれませんが…💦)

そうこうしていると、私は立て続けに評価されることとなったのです。
何の評価かって?
それは文章にまつわることでした。

読書感想文、新聞コンクール、税についての作文…

表彰をされ、これは私にとって自信に繋がるきっかけとなりました。
「もしかしたら私の文章で誰かの心を動かすことが出来るかも…」と。

そこで私は一つの夢が出来たのです。
「私の文章を読むことで誰かの心が温かくなるような、ホッと一息つけるようなものを沢山の方に届けていきたい」という夢です。

しかし、流石に文章だけではダメだと思い、卒業するまでにとにかく色々な方に相談して他の夢へのヒントを探すことにしました。
すると、ある方から「子どもの頃に好きでやっていたことを仕事にすると意外と良いかもよ?」と言われ、幼い頃何が好きだったかを考えました。
すると「手先を使うこと」、「絵を描くこと」が蘇ってきたのです。
それから私は一気に二つの夢が出来ました。
それは、ネイリストと画家です。

よく考えると、それに加えてもう一つ。
ずっと挑戦してみたかった子どもと関わる仕事。

夢が見つかったのは良いけど、以上のことを高校生のうちにまとめることは出来ず、ひとまず先生に相談することにしました。私は「やりたいことがまとまらないから就職も進学もしません」と言うと、もちろん先生は反対してくるだろうといった覚悟でお話しました。

すると、先生は優しく私にこう仰いました。
「分かりました。あなたが言うことなら先生は反対しないから安心してね。」と。

先生自身、担任をしているクラスの生徒が「就職も進学もしない」と言うと、上の方に説明するときも大変だろうし「すごく申し訳ないな」と思いながらも、不安だった私の背中を押してくれたことが嬉しくて複雑な気持ちが入り交じり、私の中では色々な感情が込み上げてきました。

それから私は今、「子どもと関わる仕事」、「ネイリスト」、「画家」として二足の草鞋ならぬ三足の草鞋で仕事をしています。
画家としてはまだまだで、画家と呼べるのかもわかりませんが(笑)

文章に関する仕事は、これからどこかで私の文章を「良いな〜好きだな〜」と思ってくださる方に見つけて頂いたときに、何らかの形で出来れば良いなと思っています。

そして改めて今、私がこうして好きなことを仕事に出来ているのは両親を始め、背中を押してくださった先生方等、周りの方の応援があってこそです。

それと、私自身があのとき「あの選択をしたから」。

常に私を応援してくださっている周りの温かい方々に、いつか恩返しができるよう、一瞬一瞬を精一杯に頑張ろうと思っています。

最後に伝えたいことがあります。
今、あの頃の私のように人生の選択に迷っている高校生や大学生の皆さん。

「夢は無限大です!!」

叶えることが難しかったり、周りの方の力を借りざるを得なかったりしても大丈夫です。
謙虚な心や感謝の心を忘れずに持ち続け、いつか恩返しが出来れば良いのです。
毎日「ありがとうございます!」、「絶対に恩返しをする!!」という強い意志があれば、いくらでも頑張れるはずです。

一緒に夢を叶えていきましょう💪🏻✨

ここまで長い文章をご拝読頂き、ありがとうございました。

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