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家族のルール

どこの家にもルールは存在するだろう。
家ごとのルールもあればその家の個人的なルールも存在する。
そんなルールを巡って、親子喧嘩や夫婦喧嘩が起こることも稀ではない。


ルールが夫婦の均衡を保つ

我が家にも色んなルールが存在するが、それは家長である私が決めたものでも家族会議で検討されたものでもない。
生活していく上で何となく自然に決められたルールだ。

食事のルール

私たち夫婦は共にれっきとした昭和人だ。
3人の子どもたちは既に自立して家にはいない。

朝食を作るのは昔から妻の仕事だ。
いや、仕事ではない。
これを理解しておくことも言わば我が家のルールになっている。

作って頂いているので感謝をしながら頂かなければならない。
決して料理をするのが好きではない妻が、私たちの健康を意識して作ってくれていると言うことだ。

我が家は昔7人が同居していた。
私の母や祖母も生きていたころ、今でも忘れることができない事件が家庭内で勃発した。

いつものように妻が夕食を作り食事をした。
私の母もその料理を頂いた。
母はほとんど料理をしたことはなく、祖母から嫁に来た妻が我が家の料理を引き継いだと言ってもいい。

母は妻の作った料理を食べ、そしてお茶を飲み終わった直後、心の声を口にした。

「あ〜美味しかった」と言ったが、ここまでなら何ら問題がある訳ではない。
妻の料理に感謝をしている言葉として自然な表現だったはずだ。

ところが少し間をおいて「お茶が」と言った。
「あ〜美味しかった、お茶が」と言ったのだ。

負けずに妻は言った。
「そらお茶は美味しかったでしょう!」

何てことを言ったんだと思ったが、そこで口を挟むと藪蛇になることは間違いない。
私は早々に席を立った。

この時から母だけではなく私への食事に対する風当たりは強くなった。
これまで初めて作った料理などは「どう、辛くない?」と聞かれると、「いや」とか「普通」とだけ答えていた。
その答え方にも不満があったようで最近は「いや美味しいよ」とか「普通に美味しいけど」と言うようになっている。

これはちょっとした言葉のルールだ。
短い言葉でごまかすことをしてはいけないルールだ。

食事が終われば食器を流しに運ぶこともひとつのルールだ。
こう言うと当然だろうと思われる方も多いだろうが、祖母がいた頃我が家は因襲的だった。

男がキッチンに立つことすら良しとしなかったのだ。
そんな家で育ったのだから食器をシンクに持って行くだけでも進歩的と言えるのだ。

生活のルール

今日も早朝に妻がラインをしてきた。

私は母屋ではなくリフォームをした納屋で暮らしているので、母屋で暮らす妻がラインをしてきたのだ。
「おはよう、敷きパッドと枕カバーを洗うから」という内容だ。

朝食を食べるために母屋へ出向く時に持って行かなければならないということだ。
敷きパッドは洗濯ネットに入れるため小さく畳むことがこの時のルールだ。

ゴミは紙やプラを分別して捨てるなど事細かなルールも割とある。

この前は風呂に入った時シャンプーが逆さにしてあったから、吸い上げる管に入っているシャンプーがなくなった時点で交換するんだろうと思っていた。
次の日も何とか少しシャンプーが出たのでそれで髪を洗った。

しかしさすがに三日目はシャンプーが出なかったので、仕方なく蓋を開けそこに少し湯を足してシャンプーの残りを出すことにした。

ところがその後に妻が風呂から上がってきて私に言った。
妻:「なんでシャンプーに湯を入れたの?」
私:「えっ」

最初は何に腹を立てているのか分からなかったが、よく聞くと妻はその都度キャップを開けて使っていたようだった。
まだ使えるシャンプーが残っていたのに私が湯を足してしまったのだ。

私は、それならそれで早く言ってくれればいいだろうと思ったが、妻はそのくらい理解してよと思っていたのだ。

腹が立ったので「それはお前だけのルールだろう」と思わず口に出てしまったが、我が家では大方が妻のルール優先だ。

夫婦の基本ルール

このように些細なことで険悪になることもあるが、基本的にはお互いの暗黙のルールによって我が家の夫婦は調和がとれている。

相手を尊重すること。
お互いのやっていることに干渉しないこと。
互譲の精神を大切にし助け合うこと。

これらは別に話し合って決めたルールではないが、長年共に暮らしてきた上でお互いが感じていることだ。

要はお互いを尊重して相手の主張を受け入れ、妥協して助け合うと言うことだ。
そうすることによって我が家の夫婦の均衡が保たれているという訳だ。

人にはそれぞれ性分というものが存在する。
私は営業で生きてきたからか言葉の癖はカーブ中心だ。

それに比べ妻は直球しか投げることができない。
そんなお互いの癖も分かった上で成り立っているルールでもある。

趣味も価値観も違う二人がこれまで、微妙な均衡を保ちながら夫婦として暮らせたのはこの基本ルールのお蔭だろう。

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