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セルジ・ロベルトを好きになったあの日のこと。

バルサはクラシコを前にして審判買収問題でざわついていますが、一度目を逸らしたい。。。
そんな時こそ原点回帰。私が一番好きな選手、セルジ・ロベルトを好きになった日について振り返ってみようと思います。

彼を好きになったのはちょうど7年前の今頃のこと。正確には2017/03/09の朝。そう、「カンプノウの奇跡」の日。私はまだ高校3年生だった。

サッカーを好きになったきっかけは両親の影響が大きいと思う。気づいたら母と一緒にバルサの試合を見ていたし、WOWOWの「リーガ・ダイジェスト!」も見ていた。
お笑い芸人が出ているバラエティ番組よりも今をときめく俳優が出ているドラマよりも、私にとってはバルサの試合の方が面白かった。

でも、その日までは、こんなに1人の選手に心を打たれることはなかった。
チャンピオンズリーグラウンド16、バルセロナ対パリ・サンジェルマン戦。舞台はカンプノウ。

母はサッカーが熱い展開になると、わーわーと叫び出す。きゃあきゃあではなく、わーわー。
その朝も、母のわーわーで起きた。
何やら熱い展開らしいので、眠かったけどリビングに行った。

試合は62分すぎ。スコアは3-1。
ちょうどカバーニが1点を返したところだった。
バルサが勝っているが、1stレグで4-0で負けてたので、突破のためには後3点が必要という、割と絶望的な状況。

チャンスは何度かあったがゴールは決まらない。1点が遠い。1点が遠ければ3点なんて遠すぎる。でも面白い。みんな前しか向いていない。

88分に試合が動く。ネイマールが直接フリーキックを決めた。鮮やかだった。
ここからカンプノウのボルテージが一気に上がった気がした。
さらに、スアレスが倒されて得たペナルティーキックをまたネイマールが決めて5–1とし、2戦合計5-5に追いつく。
戻れ戻れと指示するエメリ。

そしてその時が来た。そして試合終了間際の95分、ネイマールがペナルティエリアにクロスを送り、飛び出したのはセルジ・ロベルト。
完璧なタイミング。必死に足を伸ばしてスライディングボレー。
逆転。大逆転。大大大逆転。

鳥肌がたった。母と抱き合った。
「こんなことってある?」ずっとそう言っていた。両手をいっぱいに広げて走るセルジ。
あの顔を見た時、彼が私の推しに変わった。その時は「推し」という言葉はあまり馴染みはなかったが、今の思うと完全にあのタイミングで心を奪われたのだと思う。雷に打たれたような感覚だった。

試合終了。揺れるカンプノウ。

Twitterに上がっているそのシーンを満員電車の中で何回も見ながら高校へ向かった。
興奮気味に友達にも説明した。オフサイドを知らない友達は「へーすごいねー」と言ってくれた。
「そうなのすごいの!ここから飛び出してるでしょー!」懲りずに説明して何度も動画を見せた。

古典の授業。平家物語は頭に入ってこなかった。
今聞こえるのは祇園精舎の鐘の声じゃない。
カンプノウのイノム。バルサ!バルサ!バールサ!

忘れられないあの日。
セルジ、ありがとう。


セルジの好きなポイントはあげ出したらキリがないので、また記事にしたいと思います!
クラシコ、勝てますように。。。!!!

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