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7342 ウェルスナビ 決算分析

11/11に発表された証券コード7342 ウェルスナビの3Qの決算分析を行いましたので分析内容について記載していきます。

1.事業内容

業種:証券・商品
資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発や提供。

2.3Q業績内容

株探より通期予想と四半期推移を確認していきます。
〇通期予想
 
3Q決算前の9/30に営業利益のみ
 上方修正発表しており
 売上・営業利益は過去最高で
 今期で初めて営業利益が黒字予想と
 なっている。

株探_今期の業績予想

〇四半期業績
 
・進捗率
 売上73% (過去平均70%)
 売上の進捗率を見ると通期予想達成は
 できそう。
 QoQの売上は右肩上がりで成長しており
 EPSは黒字になっている。

決算説明資料で今後も成長するのか、
黒字は継続するのかについて見ていきます。

株探_四半期の業績推移

3.決算内容

〇黒字および上方修正理由
 
前期の下期から広告費を増やしており
 それが増収につながりまた広告費を
 当初の計画より抑えたことが黒字へと
 つながった
 →企業側としては本来はもっと広告費を
  投入したかったのにしていないのは
  株価を意識して黒字にしたのかも。

 上方修正したのはSBI証券と
 SBIネオモバイル証券が業務提携解消したため
 →レベニューシェア(SBIに支払う報酬)の
  支払いがなくなったため営業利益が
  増加した。
  業績が成長したから
  上方修正したのではないので注意必要

決算説明資料_営業利益の上方修正内容

〇ウェルスナビの収益構造
 売上=預かり資産×1%(年率)
 預かり資産が増加すれば増収となる。

 預かり資産=簿価ベースの預かり資産×利回り
 為替や日本・海外の株式などが
 下落基調であれば
 利回りが悪くなると簿価ベースの預かり資産が
 増加しても預かり資産は減る可能性はある。
 →市況のトレンドにウェルスナビの業績は
  左右される。

 簿価ベースの預かり資産は解約されずに
 運用者数が増えれば増加する。
 ウェルスナビの決算で確認すべき項目は
 預かり資産・簿価ベースの預かり資産・
 運用者数・解約率
となる。
 上記4項目を確認していきます。

4.決算で確認すべき項目

〇預かり資産・簿価ベースの預かり資産
 
預かり資産・簿価ベースの預かり資産は
 右肩上がりで成長。
 2022年は市況が良くないため預かり資産は
 簿価ベースの預かり資産の
 増加率ほど成長はしていない。

決算説明資料_預かり資産の推移
決算説明資料_簿価ベースの預かり資産の推移

〇解約率・運用者数
 
解約率は前年今期ともに1%未満を維持。
 
 運用者数は右肩上がりで成長しているが
 QoQで見ると成長が鈍化している。
 鈍化している理由は
 市況環境が悪く円安のため広告費を
 投入しているがうまく加入者が伸びていない。
 →市況環境は来年も厳しいと考えられるので
  大幅に伸びにくいと考えられる。
  投資回収率が悪化してる。

決算説明資料_運用者数の推移

〇今後の懸念点
 
会社側が発表している懸念点として
 SBIの業務提携解消の影響で
 運用者の解約が進む可能性あり。

5.最後に

ウェルスナビの決算評価
今後の期待★★★☆☆

業績は成長をしており株価は
だいぶ下落してきているので
資金が入り始めたら短期狙いで
チャンスはあるかも。

ただし来年もウェルスナビの事業環境は
良くないため
長期で保有はしたくない銘柄です。

以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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