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29歳が思う、歳を重ねるという事。

歳はとりたくないものだ。
若い頃は早く歳をとりたいと、働きたいと願っていた。
しかし、今となれば子供の頃に戻りたいと切に願う。
学校の休み時間は会社の休憩時間へ、登下校は通勤電車へ、テレビの時間は残業へ変わり、
日々身体は癒しを求めている。

小さい頃、29歳はもっと大人だと思っていた。
29歳になっても15歳から何も変わっていない気がするし、
大人になった気には全くならない。

変わったことと言えば、お金の使い方だ。
あの頃は1000円札を持っていれば無敵だと思っていたし、
10000円札なんて、どれだけ贅沢なものかと想像もつかなかった。
大人になって良かったと思うのは
そのお金で、
色んな癒しを求めたり、友人恋人と共有したり、知らない世界へ訪ねたり出来ること。
そう、ただ売買が上手になっただけ。
それが大人と子供の違いだと思う。

あとは世間的に大人扱いをされる。
車の免許やお酒、選挙など、大した大人でも無いのに、年齢的に必然的に大人扱いをされる。
約束も守れず、自分勝手な、一人生きていけてると思っている人でさえ大人になれる。
いや、大人になってしまうと言った方が良いか。



歳はとりたくないものだ。

25歳はまだ若いねと可愛がられていた。
たとえ見た目が若かろうが、29歳はそうはいかない。
30歳になればきっとそれ今以上の価値を、
40歳になればより一層の期待を、
50歳になれば怒られる事が無くなり、誤った理解で驕り(おごり)だす事だろう。

そしてきっとこう思う。
30歳になれば、25歳は良かったなと。
40歳になれば、30歳は良かったなと。
50歳になれば、40歳は良かったなと。

思い出があればある程に、そう思うに違いない。
やり残した事があれば後悔もするだろう。
その後悔を一生引きずるかも知れない。
そうなればきっと、こう思う。
「あぁ、あの頃に戻りたい」と。

後悔しない人生など無いだろうし、
後悔していないと豪語する人は少し信用に欠ける。
後悔しても戻れないからこそ、人は平等で、
だからこそ未来を変えようと努力する人が居るし、
だからこそ、どう転がってもそれが自分だけのオリジナルの人生だと言える。



それを理解した上で、それでも、ふと脳を過る。


ああ、歳はとりたくないものだな。

・・・そう思わない為に、今日も楽しく生きてやると意気込もうか。




チョコレートに牛乳


私、誕生日おめでとう。


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