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ガッシュでホラーをやってみたい

アートと言ってもホラー系はちょっと好みが分かれると思います。私は血が苦手なので血が出始めるとダメなのですが、あれ、なんて言いましたっけ、スプラッターですか。あっちは苦手なのですが、それでなければ私かなり好きです。オカルト系の話もね。実は私はちょっとばかり奇妙な体験をしているので、そんなことも原因しているかも知れません。

と言ってスピ系はちょっと苦手なのです。スピ系。スピリチュアル系ですね。苦手というより、むしろその方が怖いと思ったりします。事象のことよりもそれに染まる人が、私にはちょっと怖く感じます。自分は神や仏と繋がっているとか、あっち系ですね。電波な人とかもあれに入るのかな。だから、ちょっとそっちは苦手なのですが、それはともかく、SFとホラーは切っても切れない関係で、現実には確認できない超自然的な事柄が登場しやすい共通項がありますね。

誰の心にも住み着く魔物

ホラーと言えば、ポーランドに--ズジスワフ・ベクシンスキー--という画家さんが居られまして、既に亡くなられているのですが、その絵は不安の塊りのようなもので、そっち系が好きな人ならまず絶対に一度は眼にしていると思います。幼い頃にナチスによる占領を経験しているので、彼が不安な絵を描くようになったのはこの原体験がある故だと言われています。

彼については私も知っている程ではないので興味のある方はググッてみてください。ネットでも結構見かけます。

恐らく日本ではその手の商業美術以外ではホラー系の絵を描く人は少ないと思うのですが、海外では例えばギーガー(映画エイリアンのデザインに参考にされた)の絵にもちょっと共通した不気味さがあって世界的に著名です。この分野は、私は嫌いではありません。この言い方は曖昧ですが、好きとまでは言い切れないもどかしさがあるのです。

ガッシュ、と言うより不透明な描画ではイメージをそのまま塊りとしてぶっつけることができます。世の中にはどれというはっきりした輪郭のない絵もあります。例えば裸婦デッサンなども、輪郭ではなしに全体の塊りから描くことが可能です。しかしその塊りの段階でこういうものが出やすいのです。

得体の知れない雰囲気

以前から思っているのですが、この辺で遊んでみるのはガッシュが最も扱いやすくて面白いと思います。何をということでなくても、適当に絵の具をこねてゴチャゴチャいじってやれば不思議にその手のイメージが現れます。色彩やトーンをアンダーにしてやればそれはもう普通にホラーになります。描かなくていいのです。

もっともこれは人によるかも知れません。何をやってもホラーっぽくならない人もあるでしょう。パレイドリア現象とかも理屈としては似ているかも知れないですが、私の場合は特にホラーっぽくなります。昔その手をかなり描いたので自然と脳が覚えているのかも知れません。

あれこれと長くは述べませんが、ホラーアートも一つの分野なので、面白く感じている間はたまにやってみようと思っています。海外ではホラーアートは普通のようですのがね。

絵は普通のポスカラを無造作に捏ねた結果です。

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