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今あるものを大切に~停電から考えたこと~

すっかり春らしくなっていたのに寒さが戻ってきた今朝、電力がひっ迫しているという。私の住む地域では初の「電力需給逼迫警報」が出された。先日の地震の影響である。ニュースでは節電を呼び掛けている。

私は厚着をして暖房をつけないで過ごしている(オール電化の家のため、電気の暖房しかない)。

「電力需給逼迫警報」は東日本大震災が起こった2011年から運用されているもので、計画停電の可能性が高まったときに経済産業省から発出されるらしい。

先日の夜中の地震では、揺れている最中にバチン!という音と共に我が家は停電に見舞われた。私は、2011年の3月と同じように一人で自宅にいた。
あの時も、揺れている最中に停電したのだった。

大きく違うのは、2011年は明るい時間だったのに対して、今回の停電が夜だったことだ。

夜に停電すると、想像以上に不自由だ。

真っ暗な中、ガタガタという音がだんだん大きくなり、物が落ちる音も聞こえた。
外に逃げる道を確保するため庭へ出る戸を開けると、外の方が家の中よりずっと明るい。庭の木やベランダの柱がグラグラ揺れていて、
「結構大きな地震かも・・・」
という気持ちがよぎる。

たぶん、ごく短い時間だったはずの揺れは、とても長く感じた。

揺れが収まってからもう一度外を見ると、隣の家や街灯はいつも通りついている。だから外の方が明るいのだ。
どうやら、我が家は配電の区域の境目のようで、2011年も我が家を境に最寄り駅より遠い区域が停電して、駅周りは停電しなかった。

とりあえずスマホで地震情報を確認したところ、我が家のあたりは震度4で、体感よりは震度が大きくなかったことがわかった。

スマホを懐中電灯代わりにして、大きめの非常用ライトを探す。

2011年の時には懐中電灯兼ラジオがあったのに電池が切れていて、明るいうちに近所のコンビニ、スーパーへ行っても電池も懐中電灯も売り切れていたために夜になって不自由した(ちなみに、パンや水、カップラーメンなどもあっという間に品切れになった)。

その反省から購入した、非常用LEDライトが今回は役に立った。
充電、電池、手回し発電、ソーラーでライトとラジオ、スマホの充電ができる優れものだ(ソーラー充電は試していないが、おそらくよほど天気が良くなければ充電は難しそうだ)。

こうして、最低限の明かりや情報は確保できたものの、夜中の停電は不便で心細い。足元も危険だ。停電が長引いて冷凍庫の中身が溶けてしまうことを考えて、真っ暗な中、アイスを1個食べてから寝る支度をした(どんな時も食い意地が張っている)。
幸い午前2時ごろには電気は復旧し、実害はほとんどなかった。
けれど、発電所には不具合が生じ、電力のひっ迫が生じることになっている。

今回のことで、当たり前のように使ってきた電気は使いたいだけ使えるものではなく、有限で貴重なものだと改めて感じた。ガス、水道も同様だろう。

今あるエネルギーや資源が有限だということを忘れずに、必要な人が使えるように、大切に、融通し合っていくことが必要だと思う。

それは、災害のような特殊な時だけでなく、普段の生活の中でも実行したい。私個人で出来ることは少ないがゼロではない。まずは自分にできることから始めよう。







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