就活

専業主婦20年のアラフィフが平成生まれだけの職場で働いた①

子供が生まれてから20年以上専業主婦だった私は、個別指導の塾講師としてアルバイトを開始した。夏期講習要員ということで夏前に登録したのだが、思っていたのと違うことが色々あった。特に大きかったのは次の2点。

 ・希望の教室ではなく、2駅ほど離れた教室に配属になった。

 ・主婦歓迎とあったが、採用試験から配属、研修までの間一緒になったアルバイト講師は現役の大学生・大学院生だけだった。

その夏は、次男が予備校や学校の夏期講習でほとんど家にいなかった。塾は通常は夕方以降の仕事だが、夏期講習期間は朝なので、日中に時間がある私にはちょうど良かった。それに、夏期講習期間だけでOKというのは久しぶりに仕事を始める私には最初のステップとしてちょうど良いと思えたのだ。

自宅から徒歩の教室の予定が電車で2駅先になったので、往復にだいぶ時間をとられてしまうのは誤算。でも、せっかく筆記試験をパスしたのにここで断ってまた履歴書からやり直すと夏が終わってしまうので、とにかく働いてみることにしたのだった。

最初は基幹教室でほかの教室と合同で研修。20名弱くらい。アルバイトが初めての大学生が半数以上なので、「銀行口座の作り方」や「社会人として」といった内容が主だった。

一応社会人経験者だから、知っている内容も多かったけれど、ずいぶんブランクがあるから「よし、年齢は忘れて新人の気持ちで聞くぞ!」と気合を入れて話を聞き、メモを取る。しかし、その瞬間

「あ~。Yumetamaさんは私より先輩だからこの説明はいらないと思うんですけど、申し訳ないです」

と研修担当の先生が言って、フレッシュな気持ちが萎えそうになった。その後も何回か私の年齢に言及するような発言があった。なんだか、私、場違いなの?

やはり、同じ条件で採用されても完全に同じ扱いにはならないのだということを痛感。これは、いいとか悪いじゃなくて事実なので、そういう扱いに慣れることが必要。

場違い感は拭えないが、ちゃんと採用試験にパスしたのだから胸を張っていこう。でも、ここで大切なのは、年齢が上だからといって奢らないことだ(と私は考えた)。年をくっていても、その会社で新人であることに変わりはない。

・・・謙虚に。そして、年齢云々じゃなくて、仕事に集中するんだ。

そう心の中で何回も唱えたのだった。


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