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短期間で歌がうまくなるには【オーディション対策】

こんにちは!

沖縄在住、ボイストレーナー歴18年のYuMeです。

今まで本当に沢山の人がオーディション対策で私のレッスンを受けに来ています。

オーディション直前にレッスンを受けに来る人のまあ多いこと。

今まで教え子から合格してデビューしている人たちも見てきているので、今日はオーディション(特に歌のオーディション)に受かる方法について書いていきたいと思います。

受けるかどうか迷っている人

まず、オーディションをうけようかなどうしようかな、と迷ってる人。

ひたすら迷っている人が本当に多いのですが、迷うのは当然です。
『自信ないし、こんなに迷ってて中途半端な感じでオーディション受けてもどうせ落ちるし、、、』

はい、その考えじゃ当然、落ちます。

迷ってるから落ちるんじゃなくて、迷ってる自分を認められないから落ちるんです。

迷ってたって、なんだっていいじゃないか。
受けなきゃ、受かるものも受かりません。
迷うのは受かってからでもよいと思います。

中途半端だと思うなら、まずは自分に何が足りないかをよく確かめるためにも、受けてみたらどうでしょうか。

恥ずかしい?そうですね。
オーディションで恥ずかしい思いをするのは自分だけです。周りの人は誰も気にしていません。
恥ずかしいと思うことが悪いという考えを捨てましょう。
恥ずかしい自分との戦いに勝つためには、まずは恥ずかしいことに慣れなくてはいけないのです。

何を求められているか考える


まず、オーディションを受けようと思ったときに、そのオーディションの趣旨をよく考えることは大事です。

たとえば、本格派シンガーのオーディションなのに、好きなアイドルの曲をかわいく歌ったところで、審査員に思いは届きません(今はいろんなパターンがあるのでそれもアリとする場合もあるかもしれませんが)

自分が得意なことを生かせる、やりたいことに近い趣旨のオーディションを受けるのがよいですね。(そこがブレすぎていると、たとえ合格してもその先うまくいかない可能性が高いです)

しかし、受かるかどうか、自分に合うかどうかは別として、経験として何でも受けてみたい、という考えには賛成です。

『このオーディションを受けてみようかなと思うのですが先生どう思いますか?』と私もよく相談されます。

高いオーディション料のかかるものや、合格後に莫大なレッスン料、作品の制作費などを請求されるようなオーディションには基本反対していますし、よく考えさせますが、それ以外は『どんどん受けてみたらいいよ』と答えています。

場数を踏むことで見えてくるものや、自分に対する新しい気づきがあったりするので、受けてみる価値はあると思います。

実力をつけることより魅力を出し切ること


まず、歌のオーディションというものは、歌が上手に歌えているとか、歌の基礎ができていることを発揮するような場所ではありません。

歌のうまさなんて当たり前で、その先に求められることほど重要なのです。

数週間後に控えたオーディションを目前に、自分の歌の実力をなんとかしようと駆け込んでくる方がとても多いのですが、正直、それは手遅れです。

そもそもオーディション直前にボイストレーニングを受けて今よりぐんと歌が上手くなろう、という考えは検討違いなのです。考えが甘いです!

その考えをまず改めて、日頃からいつオーディションの話が来てもいいようにトレーニングして実力をつけておくことをおすすめします。

が、それでも、急に思い立ってオーディションを受けてみたくなった時に、藁をもすがる気持ちで私のレッスンを受けにきた人にはできる限りの対応はしていますし、

その直前の対策をどうするかで合否に差がつく人はもちろんいますので、たとえ直前であろうと行動することは素晴らしいと思います。

しかし、基礎的な事は最低3ヶ月はみないとなかなか身につかないので、準備期間がどうしても短い場合、

大事なことは今より歌の実力をつける事ではなく、
今の自分にできる範囲の中で、最大の魅力が審査員に伝わりやすくなる方法、

つまり、ちょっと悪い言い方になりますが、上辺をよくすることしかないんですよ。

言っとくけど、これってボイトレじゃないからね!

『魅力』っていうのは、誰にも真似できないあなただけの武器。

あなたは、自分の魅力はなんだと思いますか?
もしよくわからなければ、誰か周りの人に聞いてみてもいいと思います。

短期間のオーディション対策でも、その『自分の魅力』を最大限に出すことで見違えるようになります。

そもそも、発声の基礎などは合格した後に事務所のお金できちんとボイトレを受けさせてくれますので、基礎力は大きな問題じゃないんです。(もちろん最低限の歌唱力は求められますが)

それよりも、オーディションで求められているのは、あなたがもともと持っている魅力なんです。

そこを引きだすお手伝いはいくらでもしますが、それはあくまでもボイストレーニングではない、ということだけは言っておきたいです、、、

オーディション直前の心構え


では具体的に、オーディション直前に何をしたらいいのでしょうか?

大事なことは
『自分の武器を見つける』ことです。

いま自分に出来ないことを無理して身につけようとしたり、背伸びをしても、1ヶ月先のオーディションにそれをうまく発揮できる可能性は低いです。

であれば、オーディションまでに自分に無いものを取得することより、自分の得意なところをより一層光らせるということの方が、とても効率がいいです。

以下のことを試してみてください。

●自分の歌の良いと思うところ、自分の『個性』は何かを考える

オーディションに応募する時に自己アピールとして書けそうなことを、とにかく書いてみましょう。
自分で思いつかなければ、家族や友達に聞いてみてもよいと思います。
歌以外で誰にも負けないようなこと、変わってるねと言われる趣味や習慣など、何でもいいのです。
審査員に覚えてもらえるきっかけになるような、あなたの特徴を探してください。

●自分の得意なジャンルの曲を選曲する

当たり前なようで、意外とこれができない人が多いです。
オーディションでは自分の実力を見せつけなければいけない、という感覚があるのか、あえて自分にとって難しい曲を選ぶ人がいます。
実際は、余裕のある曲を選曲して存分にあなたの魅力を表現できることの方が大事です。

●得意な音域を生かせる選曲

透明感のあるのびやかな高音が出せる
低音がよく響くハスキーボイス
など、声に特徴がある人はそこを全面に生かせる曲を選ぶべきです。そうすることで、審査員に印象付ける事ができます。

●万一に備える

たとえば、募集要項にはカラオケによる歌唱審査だけとしか書いてなくて、楽器を弾くオーディションではなかったとしても、応募の際にギターやピアノが弾けると書いておいたりすると、審査員から、ぜひ演奏を聴いてみたいと突然言われることがあるかもしれません。

言われたらすぐに楽器を披露できる状態にしておくとか、演奏してる動画を作っておくとか、何かきっかけやチャンスがあった時にすぐに対応できるようなポテンシャルがある人は評価されやすいです。

オーディション直前のボイストレーニング


直前でのボイストレーニングは手遅れだとはいいましたが、それでも少しでも自分の歌唱力をアップさせたいという方に、少し手荒な方法での歌唱力アップ方法を教えます。

体勢と意識を変えるだけで、声の出方が変わりますので、簡単にできることを少しだけお伝えしますね。


①声が響くようになる立ち方

歌う時に棒立ちで歌っていたり、姿勢の悪い人には効果絶大です。
歌う時にかかとをほんの少し上げます。上げすぎはバランスを失うので気をつけて。
頭のてっぺんから誰かに髪の毛を引っ張られているイメージをしてください。でも体を持っていかれないように下半身は踏ん張ってください。
これで歌うだけで、あなたにとって今よりよく響く声が出るはずです。

②距離を意識する

歌唱審査でマイクがある場合、目の前のマイクに向かってではなく審査員のその後ろに向かって声を届けるイメージで歌ってみてください。マイクがない場合も、同じように目の前に向かってではなく少し距離を意識して歌ってみてください。
①をやった上で②を意識してみてください。
目線も上がり、あなたの声の伝わり方が変わります。

あとは余裕があればこの記事に書いてあることも試してみて下さい。


ただ、オーディション直前に自分の発声の感覚が変わりすぎると良い結果が出るとはあまり思えません。いつも通りの自分を大事にしてください。

いかがでしたか?
簡単なことですが、これでかなり声の印象が変わります。
短い期間で実力をつけたいと思う人は本当に多いですが、ボイストレーニングはスポーツのトレーニングと同じで日頃のトレーニングが重要です。
本当に実力をつけたい方は定期的にボイストレーニングを受けて体に覚えさせていくことをおすすめします。

ただ、本当にどうにかしたい、と困っている方はお気軽にご相談ください。先ほど書いたもの以外にも、直前に対策できることはたくさんあります。

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このnoteでは、ボイストレーニングのことを中心に、YuMeの沖縄移住生活のこと、音楽活動のこと、大好きな旅のこと(いまはなかなか出来ないけれど)、食べ物のこと、子育てのこと、などなど、これからいろんな記事を書いていきたいと思いますので、興味のある方はぜひフォローよろしくお願いします!

私が音楽の仕事につくまでのことを書いたこちらの記事も良かったら読んでみてください。

YouTubeでボイトレ動画も近々始める予定なのでお楽しみにー。



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