見出し画像

2024年1月の日記

1日(月)
実家2日目。寒い寒いと言いながら息子を抱えてリビングへ行くと「あけおめ」「あけおめ」と声が飛んできてうれしかった。子育ては人数が多い方が絶対にいい。

2日(火)
実家3日目。母と妹と息子と4人で公園へ。息子にはじめての蟻地獄に挑戦させるも上がれなくなり、親地獄になる。なんとか這い上がった後、隣で親地獄に陥りそうな家族を見かけて、あぁ...と思う。

3日(水)
実家4日目。年末年始体調を崩していた弟にやっと会えた。「体調崩したとき、結婚したいとか思わんの?」という母の質問に対し、弟は静かにこう答えた。「俺の友だちがな、この前コロナになったんや。子どもが小さいからうつらんようにって、ホテルでひとりで過ごしたらしい。家族がいても、ひとりぼっちどころか家にも居られん。俺は家に居られた」。
さすが私の弟だと思った。母はため息をついていた。

4日(木)
実家5日目。実家で飼っているうさぎに息子が餌やりができるようになった旨、夫に伝えると「うさぎを飼うことを検討しよう」と返信があり「飼うのはやめよう」と返した。

5日(金)
実家最終日。施設にいる祖父母に会いに行った。帰り際に祖母が母に「ドリンクまたお願いね」と言うのでドリンクってなに?と聞くと、どうやら栄養ドリンクらしい。1日1本欠かさず飲んでいるという。昔からよく喋り、仕事が大好きな祖母だったが、精力的に生きたい人なのかもしれない。

6日(土)
去年の日記にこんなことが書かれていた。
「子連れOKのマッサージ店を見かけ、勢いで入ってみたが息子が大泣きしてマッサージを受けることができなかった。すみませんと店員さんに謝り、息子を抱いてトボトボと帰る道すがら、なぜか私は幸せだった」。その日の幸せな感覚が蘇ってにやける。これはどういう種類の幸福なんだろう。

7日(日)
息子を公園で遊ばせているとママ同士で子どもを譲らせ合うシーンがよくあるが、他の国だとどんな感じなんだろうとふと思った。

8日(月)
YouTubeで山田孝之が「芝居を掛け持ちしないと10代で決めた」と言っていて、「でも掛け持ちしないと生活できない人もいるよね」という質問に対し、すかさず「俺それ逆だと思ってて」「掛け持ちしてると一個一個に120%の力かけられないじゃないですか。そしたら120%が出せない俳優として生きていくことになる」と言っておりしびれた。仕事を断るのも戦略のひとつだ。

9日(火)
「さきさき」が方言だと今日知った。36歳、まだまだ知らないことばかりである。

10日(水)
気になっていたミーニングノートを購入。今年のテーマは「手放す」なのに、毎日のルーチンを増やしている自分に葛藤はありつつ、気になるものは試したい。

11日(木)
右利きの夫が突然、左手で箸を持ち始めた。「負荷をかけていかないと人間は衰退する一方だから」と言う。「負荷」という言葉が妙に気に入り、自分にぴったりな負荷を探したくなった。

12日(金)
プライベートのお礼メールを書くのに1か月近くかかっている。文章を書く仕事をしていると「こんな記事サラッとかけるの凄い」と言われたりするが、サラッと見せるために色々頑張って結果20時間くらいかかってるよ....というものが割とある。ある意味20年くらいかかっているものだってある。

13日(土)
東京リベンジャーズを読み終えた。色々とみなぎっている。母はドラケン派らしいが、私は馬地さん派。

14日(日)
子の夜泣きが多発しており、3日くらいほぼ寝てないなと思ったら朝から強烈な頭痛。吐き気すらあり仕事にならないので、すぐさまマッサージへ。とても上手で全然話しかけてこない職人タイプの施術者にあたり、最高だった。一生指名したい。

15日(月)
今年こそどうにかして会いたいと思っていた人から「沖縄に行くのでごはん行きませんか」と連絡をもらった。うれしい。

16日(火)
息子のお友だち(5歳)に下の名前を聞かれた。子どもに下の名前を聞かれるのはなぜだかとても恥ずかしい。ゆみだよ、と言うと「えー意外!」と言われた。どのように意外なのか気になったが聞けなかった。

17日(水)
タピオカドリンク的なものを買うのはなんだかとっても浪費っぽくて避けていたけど、専門店のタピオカドリンクをいただき、飲んでみると豊かな香りとタピオカの弾力に幸せいっぱいになった。つかの間の幸せを買うのは浪費ではないと思いなおす。

18日(木)
息子が朝ごはんを全然食べずにイライラしてしまったが、よく考えれば一歳半に菜飯はなかった。菜飯おにぎりを一口食べて、全献立への信頼を失った気がする。

19日(金)
友だちがいないと言う夫にもちゃんと友だちがいることがわかり、うれしかった。

20日(土)
お姉さんのように慕っている人と息子と3人で公園に行き、シーソーをしながら真顔で真面目な話をした。その様子がおもしろくて話の内容は忘れた。

21日(日)
子に将来「この質問をされたらどう答えようか」と考えていることがいくつかあり、もっとも頭を悩ませていたのは「勉強になんの意味があるの?」という質問だったが、今日解決した。

「今は勉強なんてむだだと思うかもしれない。でも、わからなかったことが分かり、自分の世界が広がる経験をすることは大事です」というコラムを見て、これだと思ったのだ。
学校で習う勉学のほとんどを大人になって忘れてしまうかもしれないが、理解をがんばり、成し遂げた経験は必ず将来欲しいものを得るための力になる。

22日(月)
自分が生きている意味について考えたことある?と聞かれた。実のところ全くない。よくよく考えてみれば私は生きる意味どころか、生きたいとも死にたいとも強く望んだことがない。「生」に関心がない人生だった。いつ死んでもいつまで生きてもよかった。今は違う。

23日(火)
昨晩の夜泣きが大変長く、家族みんなで盛大に寝坊。焦って飛び起き、子に食パンとバナナを食べさせてる間、親2人はバタバタと支度。その様子を眺めながら、息子がケラケラと笑っている。「寝坊して楽しいね」と息子に声をかけ、私も笑った。人生は笑うためにあるのだ。

24日(水)
体調が悪い。息子がかわいいダンスを披露してくれてHPがすこし回復。こういう日、なぜかいつも彼はぐずらない。それどころか顔を覗き込み微笑んでくれたりする。人生何回目?

25日(木)
琉球新報のコラムが頭から離れない。「サンタさんを世界中で信じてもらおうとすることは、子供の無邪気さを期待する大人の押し付けのような気がしてしまうのです」。
そんなこと考えたこともなかった。これを書いた方の誠実さを思う。

26日(金)
夫から出ている「仕事が大変だから気を遣ってほしい」オーラが5年目を迎えたことに気づき、あまりに長すぎるので私の妄想だと思うことにした。

27日(土)
今週は仕事が忙しかったので、ワンオペの今日をずっと待ち侘びていた。息子とのんびり過ごす1日はやはりとても楽しくて幸せだった。ワンオペDAYを楽しめることこそ、働く醍醐味かもしれない。

28日(日)
糸満フェアでジョニー宜野湾のライブを見てしびれた。歌もギターもかっこよく、喋るとご機嫌なおじさんで、わたしはこんな歳のとり方がしたいと強く思った。

29日(月)
昨日ジョニー宜野湾に触発され、わたしの人生の目標は笑って生きることだ!と思いなおしたので、ほぼ完成していたコラムを全部消してすこし笑えるものにした。今日締め切りだったけど間に合った。わたしが満足するのはこういうときだ。

30日(火)
先輩ママが「男の子はもう少し大きくなると、ウンチ大きいの出たから見て!とか言いだすよ」と言うので、それに対するベストアンサーは?と聞くと「おとうさんに見せてあげて」とのこと。120点!

31日(水)
また子どもに下の名前を聞かれた。私が子どもの頃は大人の下の名前なんて気にならなかったけれど、今の子どもは気になるのだろうか。


この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?